sutadonman さんが記事を購入しました。 cd51suwka
BitcoinがUTXOを採用した理由
UTXOモデルは主に"スマコン"ではない通貨用途を目的としたブロックチェーンに採用されることが多いです。スマコンの場合はアカウントベースと呼ばれる、残高およびデータが直接アカウントと結びつくデータ形式を取ることが多いです。しかし、そのアカウントベースの方がなんとなく実装しやすそうではないですか?なぜBitcoinはその直接的な実装ではなく、UTXOモデルを考案・採用したのでしょう?UTXOには様々な利点があります。堅牢で個別的な検証可能性、mem pool内の他のtxの実行に影響されてtxの再計算をする必要がない、アカウントとの所有権の紐付けがないのでプライバシーが高い。とりわけアドレスのリユースをしなければプライバシーが高くなるのは間違いないです。以前はここら辺がUTXO採用の理由かなと考えていました。しかしビットコインのオペコードの廃止と導入の仕様を思い出すと、新しい仮説を考えることができます。つまり、もう一つ考えられる仮説は、ソフトフォークによるアップデート可能性を維持するためではないかということです。ソフトフォークでは以前のバージョンで回しているノードがアップデートをしなくてもそのまま回し続けてプロトコルに従うことができ、ノードにアップデートを強制しなくてもフォークが起きません。多くのチェーンでは機能追加改良をする時にハードフォークを辞さないケースが多いですが、Bitcoinでは初期から伝統的にソフトフォークによるアップデートで後方互換性を維持しています。多くの場合でそれは条件をきつくするのがソフトフォーク、ゆるくするのがハードフォークです。この説明が少しミスリーディングになるケースが限定的ですが少々あります。なぜBitcoinに新しい署名など新しい機能を入れてもノードがチェーンを検証できるとされているのでしょうか?実際には古いバージョンのノードは新しい機能のオペコード実行を検証せずにスキップしています。つまり、特定のオペコード実行されたUTXOが検証されていません。新しい仕様のオペコード実行は、まだ使われていないオペコード番号を利用するか、入っているけど誰にも使われていないオペコードが廃止されたのちそれを使うことができたります。そして、昔のバージョンのノードはオペコードをnopとしてスキップするため、新仕様のオペコードを実行したUTXOの所有権について追う必要がないのです。これはアカウントベースでは格段に難しく、UTXOがより向いていると言えるでしょう。サトシ(か昔のcore dev)はソフトフォークを維持し、開発への権力集中を避けながら、機能追加をするためにUTXOを考案した?考えすぎでしょうか?しかし、もしそうだとしたら、異様に考え抜かれた設計です。
ChatGPT(GPT-3) 後の進化の予想:自然言語が原始言語と呼ばれる日
目次: (0) 最尤推定・パラメーター推定(1) 深層学習とKL情報量について(2) スクリプト意味論について(3) チョムスキー階層と複雑性クラスについて(4) ヴィトゲンシュタイン前期後期による言語哲学の分類について(5) 自然言語が原始言語と呼ばれるまでhttps://leonahioki.medium.com/chatgpt-gpt-3-後の進化の予想-自然言語が原始言語と呼ばれる日-e8312ddcc238
PoS記事の追記
元記事:https://spotlight.soy/detail?article_id=gpahtacsxEthereum PoSとPoW(主にBitcoin)の違いをあくまで書くつもりでありましたが、予想外に記事がシェア頂いたため(シェア&議論ありがとうございます!)、多くのトピック外の議論を呼ぶことになりました。基本的にこの記事はEthereum全体の分散性に関して議論するものではなかったのですが、追記しますと、基本的に分散性(非中央集権性)はValidatorの他に二つの要素 Data Availability(DA)と開発主体(Core)の権力がどうなっているのかが大きい要素です。DAに関してはEthereumではDASというアルゴリズムで分散化されるのですが、基本ValidatorよりもDAがボトルネックになると考えられます。つまりこの記事で書かれているところよりもDAが分散性の肝です。多くのクリプトプロジェクトではDA問題が無視されるため、強調したいところですが、EthereumでもDAは40万のような多いノードでは分散されません。BitcoinではDAも含めて多くのノードで分散されています。Bitcoin Layer3のRGBではDAノードがノータリーノードと同じ数になるため、ここがボトルネックとなります。Lightning Network (Layer2)ではDAは個別ノードに分離し自己管理となるので、この問題は発生せずBitcoin Layer1と同じセキュリティになります。開発主体の分散に関して言えば、Ethereumが現状まだハードフォーク祭りであることを加味すればまだまだです。しかし、Core開発コミュニティは世界中に分散され、合理性のない提案は普通に却下され、創始者を含めた古参開発者の影響力は実質的に大きく下がっています。(これはTwitterやメディアからはいつもVBがフォーカスされるため、一見わかりにくい部分ではあります。)なんとかergeハードフォークが4つほど残っているため、これが終わると安定版となるでしょう。Bitcoinの初期の開発とマイニングの安定と分散まで2~3年かかったのを考えれば、この期間がEthereumでは10年ほどかかっていると考えることもできます。今の時点で言っても、十分Ethereumは機能するため、もし合理性のないHFがあればネットワークは分岐し、正当性のあるものが選ばれるでしょう。この点開発コミュニティの権力は内にも外にも限定されています。PoSの他のデメリットとしては、KYCされた取引所で購入しなければトークンが手に入らないこと、つまりエコシステムに入れないことが挙げられており、これは非常に重要なポイントだと思いました。が、Ethereum内の通貨でサービスへの支払いが増えるにつれ、ここは解決されるでしょう。PoSの証券性の議論にも波及されていましたが、
PoSで本当にいいのか?
Ethereumのマージが迫っています。PoSへの移行を見る前に、最後にPoSは今までの懸念を払拭できているか?このままPoSを主流にして良いのか冷静に考えてみましょう。PoSには元々多くの懸念がありました。多くの理論的なアップグレードがされ、残された論点はビザンチン将軍問題や二重支払いに関するシステマティックな話よりも、公平性や一般的に言う非中央集権性の議論に移っているように思われます。まず、第一に「PoSとPoWの比較」について考える時、重要なのはパラメータ(=実際の数字)です。実際の値について考えなければPoWとPoSの比較議論は、「女性に生まれる方が男に生まれるより幸せだと思う」くらいの解像度の議論になってしまい、最高級のお世辞を言っても「完全に世界最悪の時間の無駄ではない議論」程度の内容でしょう。例えば、極端な例で「年間100%以上インフレでスパコンを持ってないと参加不可能なPoW」と「インフレ率が0.1%で100億ノードが自由に参加でき、アドレスはDIDで1個人が複数ノードを持てないPoS」があれば当然PoSの方が圧倒的に公平です。神は細部とパラメータに宿ります。Q1~Q6でお好きなトピックを読んでみてください。目次:Q1: PoSは長期的に非中央集権ですか?Q2: プレマイン/ICOされたトークンでPoSをやって不公平だと本当に思わないのか?Q3: PoSは格差拡大のシステムでしょうか?Q4: PoSはPoWにある自由な競争がありません。Q5: PoSにはPoWのように大きなコストと代償がないのでコインに価値がないQ6: PoSは環境保護にかこつけたPumpでは?Q1: PoSは長期的に非中央集権ですか?A: PoSはステークが分散していれば非中央集権です。もちろんPoWもWorkが分散していれば非中央集権です。どちらでもステーキングプールLidoへの集権化(30%以上)や、マイニングプールの集権化(3つのプールで51%以上 https://btc.com/stats/pool)が問題となっています。ステーキングプールによる51%(33%)攻撃に備える場合、ステーキング
LNのRollupにない良いところ
Rollupは知っての通り、Ethereumというかmulti2multiの主体のいないスマートコントラクトをLayer2にスケールする方法です。2018年くらいでは、不可能とか10年かかるとか色々言われていたため、これができるようになったことには大きな意味があります。LNと違いRollupは捌ける数にまーまー限りがあります。ボトルネックは一定データのL1上へのレコードの必要性、そしてZKPなどの計算時間です。LNは全く予想不可能な量の送金やp2pコントラクトを捌けるため、そこが神秘で面白いところです。しかし、そういったL2のシステマティックな話とは別にLNには他の面白い点があるなと最近思いました。それはLNがあくまでBitcoinの延長としてL1のように単一プロトコルで進んでいるところです。LNのコミュニティはBitcoinコミュニティとほぼ同じです。ここが、複数が競合しあうEthereum L2と違うところで、Ethereum L2はEthereumのコミュニティとして一つの利益を共有しているわけではないです。EthereumのL2同士は多少というかかなりギスギスしており、あちらこちらでお互いの粗探しをしている部分があります。これは割と資本とコミュニティ両方の分断の様相となっており、L1競争と結局同じところに来ている点です。曖昧な議論を許せば、これは共同幻想の分裂を意味し、ネットワーク2乗効果を信じるのであれば、Ethereumという共同幻想の合計の価値の低下を意味するかもしれません。Bitcoinのスケーリングにおいてこれが(あまり)起こってないことは割と重要かもしれません。そして何より、最近強く思うのは、セキュリティの底辺への競争です。分散セキュリティは多くの人が自発的に理解すること・調べることが非常に難しいので、この「プロトコルは安全でこちらは違う」というのが共有されず、「わかる人はわかってくれるはず」的な方向に行ってしまい、LNのように単独のネットワークへの集中とは真逆の方向で、セキュリティの低い大量のネットワークとの差別化に失敗し、発散してしまう問題が起こってます。(LNにおいてはカストディアルウォレットかセルフホストかが曖昧でわかりにくい問題と近いかもしれません)Rollupは本当はL1コア開発者と同じコミュニティのまま、L2の仕様策定をした方が良かったのかもしれません。(自分はL2作ってるのでこれは困りますが。)セキュリティを維持するというテックサイドの手段の部分にばかり囚われていて、あくまで最終目的である大きな共同幻想を維持するというのを見失うとよくないのかもしれないですね。共同幻想は、分散の技術は一部品で、ノードからの信用と実際の参加という2つに支えられます。答えがなんなのかはまだ分かりませんが、見落としてる部分がありました。もしかしたらRollupと少し被るシャーディングによる並列化はこの部分(各Rollupの分散鑑定の困難性)を見越してやってるのかも
金本位制なしに産業革命は進んだか? ~単なる歴史の視点と事業者の視点~
産業革命時が起こったのは18世紀、そしてそれが大きく発展したのは19世紀でしたが、この間に金本位制がイギリスを発端に始まることとなりました。そしてそれが起こる前までもイギリスでは多くの金銀預かり証の約束手形が紙幣として流通していました。金本位制あるいは貴金属を利用した貨幣を用いた社会では、よほどたくさん金が採掘できる場合でない限りは"いわゆるデフレ経済"となります。イギリスは1750年から1934年までの間、インフレ率は平均0.62%でした。そして、産業革命で発展した18世紀の後半は年間インフレ率は0.4%ほどです。金本位制が本格的に採用されたのは19世紀の前であり、さらにこの18世紀などの近代が始まるよりさらに前のルネサンスあたりの社会では、スペイン・ポルトガルが新大陸からもたらした大量の金銀により"恐ろしいほどのインフレと呼ばれた2%程度のインフレ"が続いていたと言われています。この時代の技術は”ルネサンス”などと言われても、ほとんど中国の発明品である羅針盤、火薬、印刷、そして大型帆船に毛が生えたようなものであり、体系的な自然科学に基づいた産業革命以後の発明とは質的にも影響の大きさとしても、違うと言って良いでしょう。金本位制が終わった1970年代以降、大きなイノベーションは主にインターネットです。思えば、インターネットやコンピューター関連のもの以外で、身の回りにあるものや利用するものは、ほとんど戦前にはもう発明されて先進国にはあった産物であることに気がつきます。動力機械、エンジン、鉄道、車、飛行機、交流電力、高層建築、核エネルギー、ペニシリン、ワクチンなど、今の世界を支えるほとんどの発明は昔の"よきデフレの時代"に生まれたのでしょう?単なる偶然でしょうか?ある意味、綺麗にデフレの時代に現代を作ったような技術革新が集中していると言っても良いかもしれません。ケインズ経済に関する疑問は前からあれど、僕は数ヶ月前までデフレ経済が悪であると言う命題になんの疑問も持っていませんでした。デフレ経済は新しいチャンスに対して誰もが貸し渋り、新しい製品を誰もが買い渋り、新しい芽は出てこないような社会をイメージしていました。どこか中世の社会に似た停滞のイメージです。しかし"「豊かさ」の誕生"という経済史学の本で、「現代人は今の方が世界が進むスピードが速いと考えているが、19世紀の方が全然変わる速度は速かった」というような内容が書かれていたのを見て、少し疑問を持ち始めたところでした。本文の結論を今言ってしまえば、インフレ2%が好きな人の目指す短期的な国民全員の社会厚生の最大化と、文明の偉大な進歩による長期的な社会厚生の最大化というのが別だというだけの話でした。今、車も電気も虫歯の治療法も誰も知らない世界に戻って幸せに生きたい人などあまりいない
ロトクラシー(くじ引き民主主義)のススメ
通常の民主主義に慣れている人は、「選挙なんてめんどくせぇな」という声を聞くと、「それが民主主義で社会のルール、仕方ないだろ」「一票を入れられることをありがたく思え」などと思ってしまいそうです。本当にそうでしょうか?本来、"数学的には"、全員が投票する必要性は限りなく低いです。例えば、2つの選択肢に関して1億人の人間の多数決の意図を有意に観測するために必要なサンプリング人数は何人でしょうか?これはアンケートに何人必要かという非常に簡単な問題と同じ問題であり、実際には380人しか必要ではありません。1億人が投票する前提の現在と比べて380人しか必要でないというのはなかなか衝撃だとは思いますが、統計的には有名な事実です。許容誤差が5%となっていますが、現在の選挙システムの投票率で言えば5%以下でない可能性が高そうな印象も受けます。まー断定するのには細かく計算した方が良いでしょうが参考:https://trim-site.co.jp/first/firststep/qa001.htmlさて、つまり言いたいのは、めんどくさい大規模の選挙などせずに、380人くらいをくじ引きして、議員にして政策を投票して貰えば良くない?という話です。そもそも投票のフローはこんな感じです。https://www.clb.go.jp/recent-laws/process/内閣もくじ引き議員が決める。統計上、これが国民の選好とズレる確率は低いです。このくじ引き民主主義はロトクラシーと呼ばれ、批判としては国民全員が実際にプロセスとして政治に参加していないこと、そしてくじ引きの脆弱性や、くじ引きで選ばれる人間の討論能力の低さの可能性などもあります。しかし、そもそも投票率が低いことが問題になっているのに、国民全員がプロセスに参加していないという批判は成り立つのでしょうか?コンピューターと暗号が発達した現代で、くじ引きすら安全に作れない社会はそもそも選挙を公正に作れるのでしょうか?今の議員は有意義な議論をする討論能力があるのでしょうか?このロトクラシーの概念は一度、既存の民主主義やポピュリズムに絶望した人々、これからのDAOの改良に熱心な人、両方が考えてみてもいいのかもしれません。
流行るp2pと流行らないp2p
[注意] マジで浅い考察です。Twitterで1ツイートするのと同じ程度の内容です。マスアダプションしたp2p:Uber / Uber Eats / メルカリ / Airbnb /skypeマスアダプションしてないp2p:Winny / Tor / BitTorrent / Napster前者は他のWeb2.0企業やSNSと通信の形は同じ。(Skypeは途中でp2p通信の多くを廃止した) ユーザーから見たコミュニケーションはp2p。後者は通信からしてp2p。ユーザーから見たコミュニケーションはp2p+匿名性。WinnyとNapsterはp2pネットワークだったけど規制で死んだ。疑問:多くの仮想通貨は後者の特徴が多そうだけれどもどうだろう?答えの候補1) ノードが少ないp2pじゃない仮想通貨がほとんどだからいいんじゃね?笑答えの候補2) 後者なんだけど、今度こそ後者が勝つのだ!リバタリアンの夢なのだ!答えの候補3) それはWeb2.0の話だ。今はWeb3.0なんだぞ?アンドリーセンホロビッツに習わなかったのか?答えの候補4) その通り!!p2p+匿名性は犯罪だ!私の作ったこの匿名性のない仮想通貨ズビンドラは素晴らしい。これはビットコイン以上の時価総額になるぞ。偉い人のお墨付きだ!ガクトもウミトも買う!!….答えの候補5) インターネットって元々p2pじゃね?もしかして上のp2pの分類2つには例外ある?=> インターネット(TCP/IP)の基本構造はp2pなのか?=> 正確には違うTCP/IPの設計思想は "<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%84%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E5%8E%9F%E7%90%86" target="_blank" style="text-decoration-line: none; font-size: 16.32px; letter-spacing: 0.68px;" rel="noopen
続・NostrクライアントのLN組み込み方法-Zaps-
前回の続きです。 特に「Snortで試験的にノート単位に投げ銭できる機能」について。実は記事書いた直後にリリースされて慌ててw追記してたんですが追い付かないということで別記事にしました。 今回のここがすごい! 「Snortで試験的にノート単位に投げ銭できる機能」では一つブレイクスルーが起こっています。それは「ウォレットにインボイスを放り投げた後に払い込み完了を提示できる」ようになったことです。これによりペイメントのライフサイクルが一通りカバーされたことになります。 Snortの画面 なにを当たり前のことをという向きもあるかもしれませんが、Nostrクライアントで払い込み完了を追跡することはとても難しいです。基本的にNostrとLNウォレットはまったく別のアプリケーションで両者の間を繋ぐのはインボイス文字列だけです。ウォレットもNostrからキックされずに、インボイス文字列をコピペするなりQRコードで読み取ったものを渡されるだけかもしれません。またその場でリアルタイムに処理される前提もありません。 なのでNostrクライアントでその後をトラックすることは難しく、これまではあくまで請求書を送付したり(LNインボイス)振り込み口座を提示する(LNアドレス)という一方的に放り投げてただけだったわけです。といっても魔法のようにNostrクライアントがトラッ
OP_CAT😺とCovenants📜の備忘録
先月末に物議を醸しだしたOP_CTVを調べていくなかで、他のOPコードや暗号トリックを使ってCovenantsを実現する方法が面白かったので、以下の記事をベースに纏めてみました(以下の記事を理解した前提で記事を書いてます)。 https://www.wpsoftware.net/andrew/blog/cat-and-schnorr-tricks-i.html 前提 Covenantsの仕組みを理解するためには、ビットコインのトランザクションのデータ構造とスクリプトシステムを理解する必要があります。 1. トランザクションのデータ構造 トランザクションのデータ構造は以下のようになっています。inputsフィールドはさらにprev txidやscriptSigに、outpusフィールドはvalueやscriptPubkeyに細分化されています。 2. スクリプトシステム スクリプトシステムは、OPコード(命令語・機械語)を1つ1つ実行し、データをスタック領域へプッシュしたりする実行環境のことです。以下の図例は標準的なビットコインのスクリプトを実行しているもので、scriptPubkeyとscriptSigを結合し、OPコードを実行、データをスタックへプッシュしていく流れを表しています。 ビットコインを送金する場合、上記のデータ構造に沿ってデータを組み立て、それに対して署名をしscriptSigに署名をセットします。このデータをブロードキャストし、受け取ったノードが、この署名を検証する時、prev txidとprev txout-indexを参照して消費しようとしている前のトランザクションのscriptPubkeyを取得します。イメージとしては以下の図のようになります(参照元)。そして上記のスクリプトシステムに従
Witness EncryptionによるトラストレスなWBTC発行(の備忘録)
ちょっと面白そうな記事が公開されたのでざっと読んでみた。こういう記事が日本からでると嬉しいので、もっと出してほしい笑 記事の内容は、カストディアンを必要としないWBTCの発行についてです。以下に自分のメモ用に記事の趣旨を書きだしてみました(間違っている可能性大)。 入金用ビットコインアドレスの生成 入金用ビットコインアドレスの秘密鍵はジェネレーターによって生成される。ジェネレーターが不正をすればWBTC返済前に勝手に出金できてしまうので、複数人でのN-of-Nマルチシグを生成することでセキュリティを高めることができる。この秘密鍵はWitness Encryptionとよばれる方法で暗号化され、そのwitnessで復号できる。 入金 上記で生成されたアドレスへ入金し、そのProofをコントラクトへ提出することでWBTCを受け取ることができる。正当なProofかの判断として、最長チェーン判定等が必要。 Witness Encryption あるinstance xに対するwitnessがあると復号できるものなので、このxは「WBTCを返済したか」の判定プログラムで、そのwitnessをもって秘密鍵の復号ができる(のかな?)。 WE.Enc(1λ,x,m): It takes a security parameter λ, an instance x, and a message m &is
Rise and fall of influencers
ビットコインはサトシナカモトがbitcoindを書く事で始まったので、コードが中心の文化であり、マーケティングは後日参入した人がやっている。スペックはなくて、bitcoindがスペックである。 初期に目立ったのはRoger Verだったが、BCHの失敗で?半年以上発信してない。https://twitter.com/rogerkver Rogerより堅い発信者がAndreasだったが、最近の発信頻度は少ない。LN本執筆で多忙だったのだろうか?https://soundcloud.com/mindtomatter/sob-490-checking-in-on-bitcoins-lightning-network 最近、最も熱心に発信してるのはPeter McCormack(発信者と言うよりメディアだが)である。https://soundcloud.com/what-bitcoin-did/el-salvadors-bitcoin-bond-with-lyn-alden そして、Michael Saylorは上場企業社長として、BTCを買い漁りながら、発信を続けている。https://soundcloud.com/what-bitcoin-did/bitcoin-is-digital-energy-with-michael-saylor Prestonのチャネルも良いです。https://www.youtube.com/watch?v=CTA3PKB4PoI 最古参インフルエンサーはMax KeiserとSimon Dixonで、ビットコイン普及への情熱を継続している。エルサルバドル国債発行にLiquidを利用は大変ポジティブな発信だった。https://www.youtube.com/watch?v=uCRgE4GY1g0 Tone Vaysとは2014年にLas VegasのBTCカンファレンスで会っていて、エンスージアスト継続な人材である。https://www.youtube.com/watch?v=QhrlWFomRLw シンコロナの2年はDeFi躍進の2年で、私も多少の調査をしたが、やはりビットコインが一番生産的で面白いと思っている。Liquidがもっと頑張ってくれたらEthereumの躍進を許さなかったと思うが、現時点ではLiquidよりEthereumがperformしている、残念ながら。 日本の発信者では、てるこさんの発信に情熱あります。https://twitter.com/TerukoNeriki そして、ビットコイナー反省会は継続が力なりです。https://www.youtube.com/channel/UCRP9Ij6gL9IViB7MS3Ez9aw 草コインに関しては、LauraのUnchainedを時々聞いてます。https://unchainedpodcast.com/will-solana-be-the-execution-layer-and-ethereum-the-settle