なぜ自分はLightning Networkのキャパシティ少ない問題に全く楽観的なのか?

なぜ自分はLightning Networkのキャパシティ少ない問題に全く楽観的なのか?


Lightning Networkは、1秒もかからない一瞬で世界で最も公平・分散で、手数料はほぼなしで送金します。機能も送金に限らず増える可能性もあります。プライバシーも非常に高いです。

Lightning Networkはもっとも賛否両論のシステムの一つであり、これを嫌ったり懐疑的に見たりする人は多いと思います。

ではLgithning Network (LN)についてどのあたりが批判ポイントなのか、よく言われるポイントを挙げてみます。

(1) ハブを介するため中央集権的になる
(2) フルノードを持ちオンラインでないと結局Watch Towerなどを信頼する事になる
(3) invoice を作るのがめんどくさい
(4) バグがあった場合チャネルの片方に全部のお金が取られる
(5) 全てがホットウォレットであるため安全性が低い
(6)(4)と(5)のため大きい額を入れられず送金キャパシティが小さい。高額の送金はできない

(1)~(3)は多くLNに馴染みのある人は解決方法を知っているかそもそも問題でないかは知っていると思います。(1)中央集権においてもしそれが集権だと言うのであれば、その権力を使って何ができるか考えてみてください。何も悪いことはできません。なので集権的ではないです。

多くの詳しい人が問題視するのは結局(6)送金キャパシティが小さいという部分なのではないかなと推察します。これにより結局少額の買い物程度しかできなくなってしまうのではないかという疑問です。

LNのキャパシティは今現在200億円程度、多くのチャネルは確かに少額チャネルであり、世界中で使われる送金網って感じではないです。アトミックマルチパスと言う分割送金アルゴリズムは便利ですが、キャパシティの小ささ自体を解決しないでしょう。

いつまでそうなのでしょうか、(4)バグ,(5)ホットウォレットはいつ改善するのでしょうか?

バグの可能性はいつまでも残るし、ホットウォレットであることは変わらないでしょうが、僕は最終的に(6)送金キャパシティは全面的に解決すると思っています。

(4)バグリスクと(5)ホットウォレットハックリスクの前提として、これはマルチシグで作られたチャネルに入金されるため、どちらかあくまで最初はどちらか一方にしかお金は行かないことが重要なポイントです。つまりリスクは限定されています。

今LNはあくまでトラストレスなチャネルが多いことで額が小さくなっていることは間違いないのです。「何か事故があったらよく知らないやつにデポジット全額とられる」と言う状況なのです。

しかしチャネルのもう一方が事前に契約を交わしたあなたの親友ならどうでしょう?別に取られてしまっても契約に基づいて元のチャネルの状態に分割すれば良いでしょう。

つまり今のトラストレスなLNの構造の上にトラストフルな資本関係が載ることで大量の資本が入ってくると考えています。つまり資本関係にある会社同士が外側の契約に基づいてチャネルを開くのです。
こんなカンジ??


このように最小金額の0.005 BTCチャネルをストロー、今の大きめのチャネルをホースくらいだとすると、土管のように太いチャネルがLNに現れるようになります。末端ユーザーもKYC済みで会社契約ならそれなりに太いホースです。この土管のように太いチャネルを1BTCとか10BTCくらいがスルっと通るようになると思っているわけです。

そしてこの契約に紐ついて保険などを作ることもあるでしょう。これは自分で考えたことではなくビットコイナー反省会にも出てる内田先生に昔電話で話をしたときのことですが、LNにバグのリスクがあってもう一方に送られてしまうというのに対し、「保険組めばよくない」って言われたのでその時何となくハッとしました。

この契約や保険がEthereumの上で作られてリスクがヘッジされるか、LN上で作られるか、あるいは法的に作られるかは分かりませんが、おおよそ何かビッグマネーの流儀で組まれてLNに参加が増えるのでしょう。

トラストレスな構造の上にトラストが載るという話はそもそも僕はDeFiで経験したことでした。2018年のDeFiは、Compoundの金利が安すぎる、金の匂いがしないなど色んなDisりがあったと覚えがあります。2018-2020Q1までのその間、DeFiは内側でトラストレスなサービスのネットワークができ構造として強化されて行きました。そこにCompoundがトークンを出してCoinbaseが上場するという連携プレイがあり、外側のトラストの世界から大量の資金が流入することで今に至るわけです。ここでキーになったのはUSDTとUSDCでした。このトラストフルなお金がなければDeFiはここまで発達しなかったことはDAIの担保がこれらが多く占めたことを考えると分かります。今のLNはどこか初期のDeFiのような雰囲気があると勝手に感じています。

そしてこのトラストフルマネーの流入は別にLNに悪影響はないと思っています。別にプライバシーの高い送金やアカウントは引き続き存在し続けるでしょう。LNの構造上、プライベートチャネルがある時点でラストone hopは他人がどんなにKYCして恐喝的な政府に情報を提供していても分からないわけです。

将来は1BTCや10BTC、あるいは100BTCがend2endで送られると僕は確信してますし、そもそもホットウォレットがどうのとかの技術的な問題は技術が解決するでしょう。今の世界で全てのスマホやパソコンが動いている命令セットアーキテクチャーやVM、大概複雑すぎて昔からしたらそれが難なく動く前提で動いてるのは狂気だと思いますよ。

と言うわけで、まー気楽に適当にやりましょうって思ってます。

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やり遂げるまで呪いとカルマと因果律とお祈りとジンクスで縛られる人

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