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学校教育と右脳閉塞症候群
日本の教育、文科省、政府はおかしい。なぜ小中学生にデジタル教科書なるものを推進するのか。 以下の引用は、作家の安部公房氏の評論集の一部抜粋です。氏の時代からデジタル化(ここでいうデジタルは言語や理論、理性などの意味合いですが、それを突き詰めていったものがコンピュータ、所謂デジタル化だと思う)について如何に人を豊かさから遠ざけるかについての警笛を鳴らしています。 日本語の特殊性は母音だけで意味が形成できるためにデジタル脳(左脳)を刺激されやすくその分アナログ脳(右脳)の閉塞を起こしやすいという。右脳閉塞というのはアナログ的思考が停止した状態なのだがさして深刻な障害でもない。 しかるにわが国では右脳が閉塞した感性の障害者がまかり通っている。デジタル作家にデジタル評論家だ。もっと悪いのは感性がはたらく右脳の欠陥を補うためにデジタル脳たる左脳を使って情緒過多症に陥ってしまった連中である。 もともと言語脳である左脳を使って情緒を表現することほど豊かな感性にとって不幸なことはないのである。 安部公房「右脳閉塞症候群」より