ビットコインライトニングネットワークの使いみちとしての投げ銭の魅力

ビットコインライトニングネットワークの使いみちとしての投げ銭の魅力

先日よりSpotlightとビットコインライトニングネットワーク(LN)を触らせていただいて、LNの手軽さにちょっと感動しています。

このLN、なにかに使えないかな?とぼんやり考えていました。

物を買うのに便利そうなんだけど、そもそもビットコインの法定通貨建て価格のボラリティが大きすぎるので、売る方としてはBTCで売りたくないだろうし。
物がデジタルコンテンツであっても、生活がかかっているプロのライターさんや絵師さんは、やっぱり価格が大きく上下するビットコイン建てで自分のコンテンツを売りたくないでしょう。

となると、いい使い道の一つは投げ銭かな、と思うのです。

 

良い記事への感謝の気持としての投げ銭

僕は長年、いろんな場所でブログを書いてきました。自分で書くだけではなく、いろんなブロガーの記事を拝見していました。

その中には、すごいな、これは参考になったという記事も少なくありません。そんな記事にはお礼をしたいものです。
でも、その記事に対してお礼としてできることは、コメント欄に感想を書くことくらい。
ちょっとでもお金としてお礼をできればいいのになとずっと思っていました。

昔からそれを思っている人は多いようで、円で投げ銭をするサービスもあったように覚えています。
しかしそれらのサービスは、投げ銭をする方とされる方の双方がそのサービスに登録していないといけなかったり、クレジットカード決済が必要だったり、投げ銭するときの手続きが少し煩雑だったりしてハードルが高く、普及しませんでした。

また、2015年くらいには、カウンターパーティーというプロトコル上で自分で仮想通貨を発行して、それを投げる押し付けるwという遊びが一部の仮想通貨に興味を持つブロガーの間で流行りました。
ウォレットのQRコードを自分のブログサイトに貼ったりと、子供銀行券を使ったおままごとみたいに楽しむのですが、これがコミュニケーションの道具としておままごと以上に案外有用なように思いました。
でも、これもあまり広がることはなかったように思います。

やっぱり投げ銭って魅力ないのかな、と諦めかけていた僕の考えをひっくり返したのはALISです。

 

ALISでの投げ銭から投げ銭の魅力を知る

ALISの記事を見ていただければ分かりますが、投稿されるかなりの記事、特に人気記事には必ずと言っていいほど投げ銭がされています。
自分も毎日のように他のALISユーザーさんの記事に投げ銭しており、また自分の記事に投げ銭をもらっています。
投げるのは円でなくALISトークンなこともあって、結構気軽に投げられます

投げ銭をしていると、その楽しさが分かってきます。もらうのは嬉しいのですが、それと同様に投げ銭することも楽しいのですね。

投げ銭は、いいねを押すことよりさらに強い気持ちを伝える意味合いがあるなぁ、と感じます。お金のインパクトはやはり大きいものです。
少し多めの投げ銭をすると、学生時代に後輩に自販機のジュースを奢ったような、ちょっとした優越感にも浸れます。
そして気に入った記事に投げ銭を続けてゆくと、自分好みの記事を多く書いてくださったりもするんですね。そりゃ筆者としては、読者の反応がない内容よりも手応えがある記事を書きたくなるものですから。

やっぱり投げ銭っていいものだし、普及する余地は十分にあるのだなと感じています。

しかしALISの弱点は、投げ銭はALISのサイト上でしかできないことです。
まぁ、ALISトークンはERC20トークンなのでウォレットのアドレスがわかれば送金という形で投げ銭はできるわけですが、面倒くさくてやる人はあまりいません。
ALISサイト上の投げ銭では、経済圏としてはとても小さいです。今後は投げ銭APIを使ってALISサイト以外にも広げてゆく予定のようですが、一朝一夕にはできません。

これは円で投げ銭するnoteでも同様
noteはユーザー登録が必要な上に、投げ銭にはクレジットカード登録も必要で、100円以上の投げ銭を推しているようなので、ALISよりハードルが高い感じです。

 

ビットコインLNを使った投げ銭の可能性

そんな中、投げ銭の手段としてビットコインライトニングネットワークは面白いと思いました。

まず、ビットコインを持っている人はかなり多い。法定通貨ほどじゃないけど。
2017年の仮想通貨バブルにより、暗号資産に興味のあまりない人でも投機目的にビットコインを買いました。買ったビットコインはもう手放したかも知れませんが、少しは残っている人も多そうです。
その残りをLNで投げ銭に使うとなると、かなりビットコインLNの裾野は広そう

それにALISやnoteと違い、ビットコインライトニングネットワークには特定のプラットフォームへの登録が必要ありません
このSpotlightなんて、投げ銭するのも、そして記事を投稿することさえユーザー登録が不要なんですよ。理想を実践しておられるな、と最初ちょっと感動したくらいです。

もちろん、最初に書いたようにLNの使い勝手の良さは素敵

投げ銭はとても楽しいものだから、ビットコインライトニングネットワークという便利な道具が整備されつつあるので、もっと世の中に普及していいねと同じくらいに気軽なコミュニケーションツールになればいいな、と投げ銭の未来に期待しているのです。

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記事を書いた人

京都・大阪で暮らし働いています / ALIS認定アンバサダー / Twitter: @cosmoscx

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