PC と umbrelOS を使った Lightning ノードの立ち上げ方 2023年6月ver.

Umbrel Homeにあてられたシリーズ第2弾は、実験用の新規ノード立ち上げの記録です。

1.新規ノード用PCセットアップ

カブトコインさんの3部作がよくまとまっています。

大体この通りでOKです。私も今回、部屋の片隅で埃をかぶっていたASUSのノートPCで立ち上げました。(メモリ4GB、SSD1TBです)

Ubuntu Server 22.04.2 LTS をダウンロード

rufusを使ってUSBメモリに焼く

Rufus (ルーファス) のPortableバージョンを使いました。USBメモリは適当なものが無かったので、余っていた64GBのmicroSDとUSBカードリーダーで代用しています。

PCにubuntu Server をインストール

ほぼ上記カブトコインさんの手順ですが、以下は変えています。

  • 「Network connections」設定時、ネットワークの接続は有線接続とし、固定IPアドレスを設定しました。

  • 「SSH Setup」設定時、sshを使ってリモートでログインできるようInstall OpenSSH Server のチェックを入れました(これ不要でした。2023/8 改めて確認)

あと、上記のカブトコインさんの記事にも書かれていますが、「Guided storage configuration」の設定がキモです。デフォルトのままだとパーティションが分割されてしまい、umbrelからはSSDの一部しか見えなくなるので、ルートディレクトリにSSDの残り全部を割り当てる作業が必要です。

私の場合、デフォルトでインストールを進めてしまい、umbrelからストレージが100GBしか認識されず、え、うちのSSDこんな小容量だったっけ?ってなりました。

sshでログインして、「curl -L https://umbrel.sh | bash」

これはumbrelのサイトに書かれている通りです。

2.umbrel 初期設定

ブラウザから先ほど設定したPCのIPアドレスにアクセスし、以下を順にインストールしていきます。

  • Bitcoin Node

ラズパイの時より早くインストールできることを期待したんですが、しっかり時間がかかりました。前回から2年たっているので、さらに2年の同期分長かったというのもあります。

Bitocoin Node の アプリのページ右上から Advanced Settings を選んで、Cache Size を増やしてノード同期の高速化を図ってみましたが、あまり体感的な効果はなかったです。(同期完了後は値を戻しています。)

  • Lightning Node

ビットコインの同期が完了するのを待って設定しましょう。

こちらもAdvanced Settings からノード名やルーティングFeeの初期値などを設定できます。

  • Ride The Lightning、ThunderHub、LNDgをインストール

これらはノード管理の定番なのでインストールしておきます。TorqもDHメソッドZ完成の際には必要とのことなので、入れておきましょう。

  • bolt.observer で、チャネル開設の通知がtelegramに来るようにする。

これは優先度は低いですが、チャネル開設やノードがオフラインになっていることをテレグラムなどに通知してくれるので、設定しておいて損はありません。

この後のチャネルオープン時などでもすぐに役に立ちます。

  • BOS telegram でルーティング状況をtelegramに通知

この作業もMUSTではないですが、便利なのでお勧めです。Umbrelを使った Lightning のノード管理において、だいぶSSHを使わないといけない作業は減りましたが、これは残っています。

途中、dockerで以下のコマンドなどを入力したりAlias設定するところがありますが、PCに入れたumbrelの場合、頭に sudo を付ける必要があるので注意です。

docker run -it --rm --network="host" --add-host=umbrel.local:127.0.0.1 -v $HOME/.bos:/home/node/.bos -v $HOME/umbrel/app-data/lightning/data/lnd:/home/node/.lnd:ro alexbosworth/balanceofsatoshis chart-fees-paid

3.bitcoinをノードに移動。最初は小額から。

今回は0.1btc+αを用意しました。実験ノードのオンチェーンに移動します。

4.インバウンドキャパシティを確保

この先、インバウンドキャパシティが無くて困ることになるので、先に確保に動きます。

  • DiamondHands💎🙌にチャネル開設

今回は10,900,000satsのチャネルを開きました。Ride The Lightning、ThunderHubでもお好みのものを使ってください。

  • DHswapでビットコインをオンチェーンに戻す。

https://swap.diamondhands.technology/

詳しくは以下を見てください。

ライトニングで10,500,000sats送信したら、オンチェーンに10,474,869sats戻ってきました。(on-chain feeなどの理由で額は変動します。)

・DHメソッドZ(仮称)手順に従いチャネルを開設

ここに書かれているとおり、Channel APY(30D)の高いところにチャネルを開設し、FeeにAvg Fee Rate(7D)を設定します。

Feeは建てるノードが小規模であることから上記の半額で設定します。(この辺り未だ大いに改善の余地ありなのだと思う。)

また、ルーティング時にペアとなる流動性の高いノードも欲しいので、今回はBoltzとKolliderを選びました。

  • チャネルと開設するキャパシティ、Feeのppmを決定

今回はそれぞれ以下としました。
Boltz 2500000sats 82ppm
Kollider 2500000sats 27ppm
b4r_h3ll0w0rld 1000000sats 32ppm
lnbits.com 1000000sats 72ppm
coincharge 1000000sats 60ppm
nodorobico 1000000sats 104ppm
033fe09feee512241044 1000000sats 106ppm
DHへのFee設定はちょっと悩みましたが、1ppmとしています。

  • LNDgのBatch Openでまとめてチャネル開設。(1個ずつでもOK)

チャネル開設時の手数料を節約するために、LNDgのBatchingメニューから複数のチャネルを同時に開設します。

スクショ残っていなかったので、別の時に使ったのを張っておきます。

開設したいノードの PubkeyとAmountを並べて、一番下にOpening Fee Rate (例は15sats/vB)を入力し、「OK」を押すと実行されます。

どれか一つのノードとの開設が失敗すると、全て失敗するので注意してください。各ノードのMin Channel Sizeには要注意です。

バッチオープンに不安のある方は従来通り一つずつ開設しても全然かまいません。

チャネルが開設されたらFeeを設定します。Ride The Lightningなどお好みのものを使ってください。

以上でノードの立ち上げは完了です。お疲れさまでした。新規ノード開設楽しめましたでしょうか。私はかなり楽しめました!

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