miniPC に TrueNAS SCALE。RAID上で umbrel を動かす
Umbrel Home にあてられて、miniPCでumbrel動かしてみるシリーズ。第3弾かな。
現時点で用意したのは以下。
- miniPC本体 Beelink MINI-S12 ホワイト N95 16GB DDR4+500GB SSD。セールで¥19,866。16GB/500GB モデルが安く買えてラッキーと思ったのも束の間、メモリもSSDもこの後買い替えることになる。
- メモリ crucial CT32G4SFD832A [SODIMM DDR4 PC4-25600 32GB]¥8,280 今回の環境が16GBでは全然足りないことが分かったので購入。
- SSD 2TB Solidigm 670p SSDPEKNU020TZX1 ¥10,980 bitcoin node 入れようとすると元の500GBでは足りないので買い足し。
- SSD 240GB SATA 起動用として本体に内蔵。
- SSD 960GB 前にrazpibliz をテストしていた時に購入。USB接続タイプ。
- SSD 1TB 実験用ノードを載せてたNotePCから引き剥がしてきた。2.5inch SATA を USB3.1 Gen.2 に変換してくれるケース経由でUSB接続。
- (SSD 1TB) Argon ONE の raspberrypi から引き剝がす予定。でもこれ M.2 SATA の B-Keyなんだよな。USB変換のケース手に入るかな。
最初はminiPCの動作確認
最初は動作確認もかねて、miniPC + 2TB SSD に umbrel をインストール。
やり方は、何度も引用させてもらっているけど、カブトコインさんのこれ。
この状態での運用は、miniPC本体と電源ケーブル、LANケーブルのみでとてもすっきりしていて、かつRaspberry Pi でのノード運用より CPUもメモリもSSDもスペックアップして最高。正直これでもよかったと思う。
今回のminiPC、本体にSATAのSSDを内蔵できるので、これを使ってRAIDできないかと調べ始めて、TrueNAS SCALE を知る。
TrueNAS SCALE とは
TrueNAS SCALE、公式の概要欄にはこう解説されている。
スケーリング可能なオープン HyperConvergenceTrueNAS SCALE™ は、オープンソースのハイパーコンバージド インフラストラクチャ (HCI) ソリューションです。強力なスケールアウト ストレージ機能に加えて、SCALE には Linux コンテナーと VM (KVM) が追加され、アプリがデータに近いところで実行されるようになります。
出だしから難しすぎて何言ってんのかわかんないよ。
debian linux をベースに zfs というファイルシステムを使用したRAID を構築でき、さらにその上にdocker や 仮想マシンを使って好きなものを動かせる仕組みと理解しました。
ここで出てくる zfs がまたすごい。
詳細はこの辺り。
一言で言えば、安価なHDDやSSDを組み合わせてとても信頼性の高いストレージを作ることのできるファイルシステム。
こんなの知ってしまったら、試してみたいと思うでしょ?それをminiPCでやるか?というのはあるけれども。
TrueNAS SCALE のインストール
インストールの方法は、丁寧に解説してくれている人がいるのでリンク貼っておきます。
公式のドキュメントはこの辺り
TrueNAS SCALE 上に仮想マシンの作成
公式のドキュメントはこの辺り
Virtualiztion のメニューから、Addを押して、Create Vitual Machine
仮想マシンに割り当てるリソースを設定します。今回はほぼデフォルトのまま、*マークのある項目は必須なので埋めていきます。
今回はメモリ4GiB、DISK1TiBで作成しました。
あとは、ubuntuのインストール、umbrel のインストールと続きます。私の場合、この仮想マシンに実験ノードを引っ越しました。
とりあえず、問題なく動いています。
問題は、RAID1やRAIDZを試したくなって、手元に余っていたSSDを繋ぐのだけど、miniPCなので、余っているインターフェイスはUSBしかなく、いくつもUSB接続でSSDを繋いでしまったので、すっきりしていたminiPC周りが途端にごちゃごちゃしてしまっているところでしょうか。
まあ、RAIDのためにはしかたない、のかなと。
しばらく動かしてみて、問題なければメインのノードの方も引っ越ししてこようと思います。
その他もろもろ
- N95/N100 ってメモリ最大16GBじゃなかった?32GB認識するの?
ネットで同じPCで32GB使えたってのを見たので、自分でも試したら使えました。すべてのN95/N100で32GBが使えるかは分かりません。
念のため、Memtest86+を2周させてみましたが、エラーもなかったです。
- Beelink MINI-S12 って USB PD に対応してなくて、給電は普通のACアダプタだよね?
これは本当に惜しいところ。電源って壊れやすいパーツの一つなので、できれば簡単に替えが効くものがよい。
このminiPC、12V入力なので、今回試しにUSB PD 電源と12V用トリガーケーブルを準備して、ACアダプタの代わりにできないか試したのだけど、こちらもすんなりとはいかず、
そもそも USB PD の出力電圧の規格(Soucre Power Rules)に12Vが定義されていない。(5V/9V/15/20Vが本来の定義)そのため、ANKERなどちゃんとしていると思われる電源ほどトリガーケーブルでは12Vが取り出せなかったりする。
中華タブレットに付いてきたUSB PD電源は12V出力できたので、トリガーケーブルで12Vを取り出せて、miniPCも実際に動作したのだけど、しばらく繋いでいたら、突然の電源断。なんだこれ?何かの拍子に電圧が落ちちゃうことがあるみたいだ。使い物にならん。
というわけで、ACアダプタのバックアップは用意できていません。いざとなったら汎用のACアダプタでどうにかするか、かな。
***注意***
色々やってたら仮想マシンが起動できなくなりました。大事なノードをこの環境で動かすのは、まだちょっと様子見たほうが良いかもしれないです。
おそらくですが、TrueNAS SCALE Cobia というベータ版にアップグレードしたのが直接のきっかけのような気がします。再現させようとしたときには、ベータ版で起動不能を確認し、元のバージョンに戻したら立ち上がったので、おそらく条件は他にもあるのだと思いますが。
とりあえず、本ノードの移行前に危険性に気づけたのは良かったです。本ノードのTrueNASへの移行はちょっとお預けにして、TrueNASはまた別の遊び方をしようと思います。