暗号資産コロナ組の奮闘記録(2020)
sisoです。最近は確定申告に向けて損益計算で四苦八苦しているところです。計算していると思い出が色々と蘇ってくるんですよね。「COMP祭り」「SUSHI祭り」「アフロ」などなど。せっかくなのでこれらの記憶を記録してみようと思います。
ちなみに私は2020年の3月から暗号資産(仮想通貨)を触り始めた所謂「コロナ組」です。これから参入を検討されている方は、どのような罠が待ち受けているかという点で見ると面白いかもしれません。できるだけ新規の方にもわかりやすいように、なるべく抽象的な表現をするように心がけておりますが、分かりにくかったら申し訳ありません。
2020年3月
- コロナショックで暗号資産が暴落、これはチャンスでは!?
実は以前から暗号資産にはなんとなく興味を持っていました。ただ、高値掴みするのは嫌だしなぁ…ということで手は出していなかったです。ところが、コロナショックにより千載一遇のチャンスが!急いで取引所の口座を申請しました。取引所の口座は適当に選びました。過去に事件起こったところのほうが、監査などしっかりやってるだろう程度の感覚です。
- 口座を申請したものの、なかなか開設の連絡がこない。
ここが一つ目の罠でした。私の場合には1週間かかりました。その間、暗号資産はどんどん値上がりしていく…こんなもどかしい1週間はなかったです。
- 開設された!さっそく買うぞ!
ここが二つ目の罠でした。私は何も知らず、最初は販売所で暗号資産を買ってしまいました。通常、暗号資産交換業者には、「販売所」と「取引所」があります。販売所は交換業者と売買、取引所では板取引というものができ、買いたい人と売りたい人がマッチングして売買が行われます。何が罠だったかというと、販売所ではマーケットの価格から数パーセントから数十パーセント高い価格が提示されています。私は何も知らず、マーケットの価格+10パーセントで暗号資産を買いました…
幸いなことに、最初は少額だったので被害(?)は最小限で済み、すぐに取引所で調達するようになりました。この時は、BTCとETHを購入しております。
2020年4月
- 海外取引所ではもっと魅力的な暗号資産を買えるらしい!?
ここでは罠にはまりませんでしたが、罠は沢山あったと思います。まず、海外取引所の選択です。海外には日本とは比べ物にならないほどの数の取引所があります。取引所から資産を盗まれることも考えなければならないので、相当慎重に選びました。とりあえずは取引高の大きいところを選べば良いのかなと思いますが、もちろん自己責任でお願いします。こちらのサイトが参考になります。
また、暗号資産を送金するのもドキドキものでした。アドレスを間違えると、二度と資産を取り戻すことができなくなる(界隈ではGOXという)ので、まずは少額でお試し、次に本格的に送金という形で慎重に慎重を重ねて行いました。アドレスも声に出して読んで間違ってないか確認していました笑。今はここまで慎重に送金は行いませんが、この初心は忘れないほうが良いと思っています。
この時は、LINKを買いました。chainlinkが発行しているやつです。LINEのほうではありません。オラクルってのが大事らしい?BTCと比べてもずっと上がり続けてるからすごいんだろ!くらいのノリでしたね笑。仕事も忙しかったのであまり調査はしていなかったです。ほかにもIOTAやBNB、BATをノリで買いました。
2020年5月
- 短期トレードにハマる
ここが三つ目の罠でした。ゴールデンウィークで暇になり、資産の増減ばかりチェックするようになります。徐々に増えてはいるものの、もっと大きく稼ぎたい!となるのが人間ですよね笑。こともあろうかド素人が先物取引でレバレッジをかけてギャンブルをし始めたのです。いくら負けたかはご想像にお任せします。相当落ち込みました笑。素人は養分になるのみです。触らないほうが無難です。
2020年6月
- Twitter(見る専)にハマる
このころから、Twitterでフォローしていた人がDeFiやらCOMPやらと騒ぎ始めます。私は何のことかわからなかったですが、Twitterで動向は注視していました。なるほど、DeFiとは分散型金融なのか…その中で暗号資産のレンディングプロダクト(Compound)があり、利用者には価値のあるトークン(COMP)が面白い仕組みで配られているらしい。ということくらいの理解でした。明らかにリスクが高いことだけは察しましたので、ここでは様子見しています。
2020年7月
- metamaskの導入
6月ほどの過熱具合ではないものの、相変わらずみんなCOMPで盛り上がっています。COMP祭りに参加するためにはどうやらmetamaskというウォレットを導入すると良いらしい。ということでmetamaskをインストールしました。じゃあ資産を預けようとはならなくて、metamaskのセキュリティ対策をどうしようかと真剣に悩み始めます。秘密鍵の管理、ハードウェアウォレットの導入、相続対策、metamaskをインストールしたPCを普段使いのネットワークから分離などなど…正直心配しすぎなところはあるのですが、出来る限り仕組みを理解してリスク軽減をしたかったです。結局どうしたかは秘密です笑
2020年8月
- いよいよCOMP祭り参戦!
実際には7月終わりころですが、8月に入れておきます。Compoundについて入念に調査を重ね、COMP祭りに参戦します。この頃でも年利70%くらいだったと思います。COMPは暴落するのが目に見えていましたので、先物売りをしながらCOMPの収穫をしておりました。はい、ここが四つ目の罠でした。先物売りをしてリスクヘッジしたつもりが、あろうことか他の暗号資産でレバレッジトレードまで始めたのです笑。ここでもそこそこ落ち込むくらい損失を出します。このころからTwitterでの書き込みを始めましたね。そういえばOpynでも遊んでました。元々オプションは日経でやってたこともありすんなりと理解しました。LINKが爆上げしていたのでこの辺で売りました。
- Compoundのガバナンスに興味を持ち始める
COMP所有者は、どうやらプロダクトに関する重要な投票に参加できるということが分かりました。ガバナンストークンなんだから当然ですが、初めは分からなかったです。せっかくなら勉強して投票しようということで仕組みを本格的に理解し始めます。元々統計解析は好きなので、ユーザの動向もついでに調べていました。以前投稿したブログです。
- オンチェーン解析に興味を持ち始める
ユーザ動向を調べていると、明らかに突出して資産の多いユーザ(界隈ではクジラという)がいることがわかりました。なるほど、パブリックチェーンだと行動は全て公開されるのか…これはクジラを追うと面白いものが沢山見つかるぞ!ということで必死にクジラの動向を追っていました。また同時に、SNS等で「〇〇買った!」などと発言すると、パブリックチェーンでトランザクションを追跡され、ウォレットが特定される危険性があることを認識しました。
ちなみにSNS等の一般情報から機密情報を特定する手法を、セキュリティ界隈ではOSINT(オープン・ソース・インテリジェンス)(open source intelligence)と呼びます。要はストーカー行為ですが、非常に有効な情報収集方法です。一つ一つは大したことない情報であっても、これらが紐づくととんでもない機密情報が見つかったりします。
2020年9月
長くなったので、2020年9月以降はまた更新します!いよいよSUSHI祭り参戦です!