年の瀬に、心温まる金の話。

年の瀬に、心温まる金の話。

クリスマスも終わり今年もあとわずかとなった。誰にも頼まれていないが空き巣に遭って全財産を失った話をしようと思う。ちなみに後半はいい話になる。

大学進学が決まり、首都イスラマバードにある大学の近くに下宿することになったのが5年前である。大学から徒歩10分ほどという立地条件だったので喜んだもつかの間、或る日大学から帰ってスーツケースの中を見るとそこにあるはずの結構な大金が全部なくなっていた。ここドイツでは、ビデオ通話でとパスポート掲示で本人確認した後、即座に銀行口座開設が可能であるが、パキスタンはくそすぎるので書類を提出してから何か月も待たねばならず、それ故、口座ができるまで部屋の中に大金を置いておかねばならなかったのである。そしてそれを全部持っていかれた。

下宿先には40代くらいの母親と10-20代くらいの子供3人が住んでおり、一番下が学校に通っている以外は全員家でゴロゴロしており、外から泥棒がわしの部屋に入るのは不可能に近いはずであった。

警察に通報したけれどパキスタンの警察官は加工して白人に近づけた自らの写真をフェイスブックに載せて「いいねが200もついたぜ、げへへ。」と言うばかりでなんの調査もせず、それどころかわしとその容疑者家族を警察署で対面させ、阿呆な家族にわしがボコボコに殴られるのをただ見ていたくそっぷりである。

さてここからいい話になる↓

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記事を書いた人

200ユーロだけ持ってパキスタンから2019年10月にドイツに引っ越し。クルド難民シェルター在住。人類学の大学院生。万年貧乏。コミュ障。オタマトーン奏者。自称天才画家。

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