“アンドレアス・M・アントノプロスさん動画、発言を適当に引っ張ってくれば名言化する説”を検証
"Bitcoin is not smooth jazz, Bitcoin is punk rock: deal with it." Andreas M. Antonopoulos
若い頃は、なんだか凄い名曲に出会った夜などはもうその興奮だけで眠れなくなって、朝までその曲をヘッドフォンで無限ループしながら布団の中で身をよじらせ、それでも収まらずそのまま10kmのランニングに行ったりしていたものです。
しかし何かに感動したり“共鳴”するには、受け手の側にもエネルギーが必要とされるらしく、年齢を重ねるごとにそうした事が起こる頻度も少なくなって行きました。
そんなしょぼしょぼカラカラ、加齢による心のSK-Ⅱ絶賛品切れ中の僕ですが、なぜかアンドレアスさんの動画を観ていると今でも頻繁にこの現象が起きるのです。
そしてそうした心の震えがインターネットを通じて他の誰かにも伝わった時には、その事実にまた共鳴して自身の心が喜ぶ。ネットの網は、情報のみならずそうしたバイナリ化できないはずの人の心の感動や共鳴までも波及させる事ができるのだという事実を最近また実感しています。
そんなインターネットに初めて出会った時の感動や初期衝動を、僕はアンドレアスさんの動画から再び思い出しているのかもしれません。嗚呼どどすこすこすこパッション注入。
1989年、まだ子供だった頃に私がインターネットに出会った際、まだ多くの人が理解するだいぶ前から、私はこのテクノロジーは世界を変えるだろうと知っていました。私は周りの皆に「みんながこれ上でショッピングできるようになる。バンキングだってするようになる。」と言ってまわりました。
人々の反応は予想できるものでした。
「はいはい。アンドレアス。分かったから宿題して部屋でも掃除してなさい。」
私が初めてLinuxを目にした時、私は言いました。
「なんてこった。これはOSを永遠に変えてしまうだろう。IBMも一貫の終わりだ。」
みんなが私を笑いました。
私が初めてWebブラウザーで初めてのWebサイトを目にした時、私は言いました。
「米国中の会社は10年以内にひとつ残らず、ウェブサイトを持つようになるだろう。」
みんなが私を笑いました。
ひとつ言わせてください。
私にはビットコインがどうなるかはわかりません。
しかし、私は強く確信しています。その基礎となる発明 — 銀行も、政府も、中央管理も持たない、そして誰の許可を得る必要なしに誰もが利用可能なデジタル通貨のシステム — が、世界を変えることになる事を。
"The Internet of Money" Andreas M. Antonopoulos
アンドレアスさんは現在、48歳。彼と近い世代の方であれば、アンドレアス少年が、これから世界を変え得る力を持った新しいテクノロジー(インターネット、Linux、Webなどなど)に初めて出会った時のあのワクワク感と冷めた評価の周囲とのギャップ、その後のそうした新技術勢の目を見張る台頭ぶりには、肌感覚で共感できるものがあると思います。
そうした少年の頃から変わらぬ、テクノロジーへの曇りなきまっすぐな眼差しと、その本質的な価値への直観的理解が、ビットコインに対する彼のスピーチを、ここまでハイクォリティで情熱的なものにし続けている礎なのかもしれません。
そしてそのクォリティは、まだ観客が誰もいなかった2013年の頃から一切ぶれることなく日々ますます進化し続けています。
そんな価値ある彼のスピーチをもっともっと日本の皆さんにも伝えたい!
そんな思いから、彼の数ある動画の中から特に響いた名言の数々を抽出して定期的につぶやくTwitterボットを作りました。
アンドレアスさん自身は、自分の発言が一部切り取られて伝えられる事をあまり快くは思っていないようですが、このBotが彼の奥深いスピーチへの呼び水として働いてくれる事を期待してある種のパンク精神で運用しています。
“2か月前にアンドレアスアントノプロス氏、なぜビットコインがクラッシュするかを解説していた” @cointelegraph
「追伸:まただ。コインテレグラフは私にコメントを求めることなく、私の意見を勝手に記事にした。これが私がコインテレグラフのインタビューには応じない理由である。」
アンドレアス
140文字以内ではなかなか難しい面もありますが、極力、文意に沿った翻訳と引用元のソースも付けるように配慮します。
今はまだクォート数も少ないのでかぶらないように半自動で運用していますが、100ぐらいたまったあかつきには全自動Botで動かす予定です。
まずは目指せ100名言!
https://twitter.com/AantonopQuotes
今やアンドレアスさんが言うように、ビットコインの出現により、“お金がインターネット”になりました。これが”インターネットのお金”ではなく、”お金のインターネット”である事の真意と興奮が、一人でも多くの人に伝わりますように。
こんな凄いことが、先の未来ではなく今、まさにここで起こっている。現在進行形で。
「いったい何だって中央銀行マネーに対抗してオタクマネーを信頼するかって?オタクは皆にインターネットをもたらした。銀行が皆にもたらしたもの、それは大恐慌だ。」
— aantonop_quotes (@AantonopQuotes) June 14, 2020