最終章・3ヶ月でルーティングフィーが500倍くらいになりました
🧄「ニンニク入れますか?」
GarlicというLNノードを運営しています。
7月から本格的にLNノードの試行錯誤をはじめて3ヶ月が経過しました。今後も何か新しいことがあれば記事を書くと思いますが、何となく3部作だとかっこいいのでこのシリーズでは最終章ということにします。
過去の軌跡は↓。それぞれの月毎に異なる課題に取り組んでいるので、自分でも遡って読んでみるとなかなか感慨深いです。
7月:ルーティングフローの獲得
8月:フローの増加と分散化
9月(本記事)のテーマは効率良いリバランスとフィー収入獲得チャンスの最大化です。
まずは係数から。上記は9月のルーティングフィー実績です。(266,224 Sats/3,973 Events)ルーティング金額は6.98BTCでした。フィー収入は8月からは大体2.6倍くらいになりました。
引き続きLiquidity Triangleで非事業者ノードとのチャネル開設を行っています。非事業者ノードが活躍しはじめています。(Inフローをくれるであろう)大手ノードと接続してInbound Capacityを確保した後は、中小ノードとの間に網目のようにチャネルを張り巡らせていくのが良さそうです。LNが登場して少し経った頃、大手ノードに小規模ノードが多数接続するハブ&スポーク構造になりやすいと揶揄されていた記憶がありますが、徐々にこなれてきた現在ではノード間をつなぐことこそがLNノード運営における最高の戦略だと思います。
9月のルーティング金額・件数・フィー上昇に寄与したのrebalance-lndです。
詳細は上記記事を読んでいただきたいですが、キャパシティを作りたいチャネルを指定し、もう片方のチャネルは指定せずに総当たり的に試行してくれるのが最高です。しかも採算がとれるレベルでしかリバランスは行われないので、下記のようにやらかす心配が無くなります。
また、cronを使って一定のキャパシティ水準を下回る(上回る)とリバランスを自動実行することもできるため、ノード管理負荷が激減しました。
8月末時点では、9月はリバランスは抑えてコストを下げることを目標としていたのですが、上記のように月初にいきなり男気リバランスをやらかし、その後自棄になって男気リバランスしまくったり、アクティビティが高いチャネルが結構な数Force Closeされてしまったことの対応などで物凄く臨時コストがかかっていたのですが、rebalance-lndのおかげで9月は何とか黒字になりました。
というように優れたツールなのですが、あくまでもリバランスを効率化するためのものです。適切なフィー水準が把握できていないままrebalance-lndを使っても、赤字を拡大するだけかもしれませんし、50:50のバランスを目指しても無駄なコストを費やすだけです。まずはチャネルごとの適切なフィー水準を把握し、枯渇しがちな少数のチャネルに最低限必要なキャパシティを手当することを目指す程度がよいのかなと思います。
もう一点注意事項として、オカルトかもしれませんが結構な頻度で多数のチャネルのリバランスを自動実行(大半は成功せず)していたら、ルーティングがピタッと止まる傾向があり、一旦自動実行を止めて数時間経過するとルーティングが再開するという経験を何度かしています。
元々経路探索中のinvoiceが大量に積み重なって良いことは無さそうではありますが、ルーティングの多寡にも影響あるものなんでしょうか?開発者は3時間間隔までを推奨しているようですがもう少し頻度あげたい・・・。
以下ではルーティング状況や貢献チャネル、ルーティングフィー獲得戦略、現時点でのフィー設定方法について、charge-lndやrebalance-lndを用いたリバランス戦略の試行錯誤などについて書いています。
「ベースとなる基本フィー」
この記事見ないで自己流でやってたら自然とこのppmになってた。
たまげた。