Liquidity Triangle:1度のチャネル開設でインバウンドキャパシティも手に入れる

Liquidity Triangle:1度のチャネル開設でインバウンドキャパシティも手に入れる

大した話ではないですが、漠然とチャネル増やそうかなーと考えているときにおすすめの手法です。

Liquidity Triangleとは

通常の2者間のチャネル開設では、AからBに1M satsのチャネルを開いた場合、Aにはアウトバウンドキャパシティ1M sats、Bにはインバウンドキャパシティ1M satsのチャネルができます。
Liquidity Triangleは、2者間ではなく3者間でチャネルを開きあうことにより、全員がIn/Out両方のキャパシティを得られる手法です。また、ノード全体としてのキャパシティが2倍のスピードで増加します。In/Out両方が一度に得られるので当然ですが。

仕組みはシンプルです。上図のようにAからB、BからC、CからAに同額ずつチャネルを開くだけです。皆つながっているのでチャネル開設後のリバランスも楽です。

少し前までは、Reddit等の掲示板で条件にマッチする相手を探す必要がありました。が、少し前にLightningNetwork+というLiquidity Triangleのコーディネーションを行うサイトが登場し、ものすごい勢いでTriangleが成立しています。

LightningNetwork+(LN+)

https://lightningnetwork.plus/

サイトに飛ぶと早速現在募集中のTriangleが並んでいます。アカウントを作成し、自身のLNノードを登録すればすぐ使い始めることができます。

四角とか五角形とか色々ありますが三角形以外を選ぶ理由はあまりないと思います。すでにチャネルがあるノードが含まれていてもOKとかその程度でしょう。

個別Triangle画面を開くとこんな感じ。左側に条件が書いてあるのでまずは目を通しましょう。

たとえば、上記は上からチャネル金額、残り人数、最低期間、追加参加条件として15チャネル以上、キャパシティが40,000,000 sats以上、が記載されています。
ただ、おそらくデフォルト設定で自分が条件を満たさないTriangleは非表示になっていると思うので、大して気にする必要はないです。

参加したいTriangleがあれば「Apply Triangle」を押せばよいです。3人揃うと下記のような画面に切り替わり、自分がどのノードにいくらチャネルを開けばよいかが表示されます。

LN+自体はあくまでもTriangleのコーディネーションの場なので、チャネル開設作業はいつもどおりUmbrelやRTLなどで行う必要があります。

トランザクションを送信したら「Channel Opening Started」を押し、他の人が完了するのを待ちましょう。

開設状況を表示してくれるのは便利ですね。

全員が開き終わるとStatusが「Completed」に変わり、全体的に緑色になります。

最後に自分につなぎに来た人に対してレーティング(上図右上)をしてあげましょう。しばらくほっとけば他の参加者がリバランスしてくれることが大半ですが、自分でやる場合もTriangleの他の2チャネル間のリバランスはかんたんにできると思います。

ちょうどよいTriangle募集がないとき

作っちゃいましょう。

金額や最低コミット期間、相手に求めるチャネル数やキャパシティ量などを入力すれば、あとは同じです。Diamond Hands内で参加者を募ってみても面白いかもしれないですね。

誰とチャネルを開くか?

下記記事にも記載したようにまずは規模が大きなノードといくつかチャネルを開いてみるのがおすすめです。

一方で、Liquidity Triangleに参加する魅力は、冒頭に記載したIn/Outキャパシティ双方を得られることに加え、自分たちと同じ草の根ノードとつながることができる点です。

ウォレットサービスや取引所などの大手ノードは、たしかにルーティングのチャンスを得やすいという意味では魅力的ですが、ルーティングの流れが一方通行になりやすく、リバランスに苦労することが多いです。多くの中小規模ノードとチャネルを張り巡らせることによりフローを分散させたり、リバランスがやりやすくなります。持続可能なノード運営のためには両方が必要だと思います。

LT+上でTriangleに参加するためには一定期間のコミットが条件なので、気軽にCloseすることはできない点には注意が必要です。(実際にはいつでもCloseできますが、嫌われますw)
つなぐ相手を事前に確認できるという点では残り1名になっているTriangleは狙い目ですね。自分でTriangleを作る場合は誰が参加してくるかわからないので、小さめの金額にして分散させたほうがよいかもしれません。

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