Hitomi

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@hitomimomimo

基本的に読む用です。 購入記事一覧を見てもらったら有益記事がたまってる(はず・・)

LNノードのバックアップ&リストア考察

Lightning Networkのノード運用をする場合、特に重要なのがバックアップです。オンチェーン上のビットコインのバックアップは秘密鍵を保管しておくだけで良いですが、LNのノード運用をする場合は少し特殊です。LNノードのバックアップは大きく2つに区別することができます。それは①オンチェーン資金のバックアップと②オフチェーン資金のバックアップです。①のバックアップは秘密鍵の保管をするだけで問題ありません。②のオフチェーン資金のバックアップとは、チャネルのバックアップです。LN上のチャネルは送受信がある度にチャネル状態が更新されていくので、その都度バックアップをとる必要があります。もし古いチャネル状態で相手と通信をすると、不正な状態と見なされ、最悪の場合、資金を失うかもしれません。 data loss protection そのような場合を考慮して、LNの仕様書では data loss protection (DLP)と呼ばれる安全装置が付いています(02-peer-protocol)。これは、もしアリスのチャネル状態が5で、ボブのチャネル状態が6だった場合、アリスのチャネルは古い状態なので、ボブにチャネルを強制閉鎖することを依頼できる仕組みです。この依頼を受けたボブが取れる行動は、(a)最新のチャネル状態6で強制閉鎖するか、(b)古いチャネル状態、例えば自分の残高が多くなるようなチャネル状態まで遡り、そのチャネル状態で強制閉鎖することが考えられます。ボブが(b)の選択をしても、もしアリスが嘘を付いていて最新のチャネル状態までデータを保持していると、ボブはペナルティとして、アリスに全額没収されてしまいます。そのため、ボブは(a)の正直な選択を取ったほうが無難なのです。これが data loss protection と呼ばれる仕組みで、ゲーム理論的な側面があります。この仕様は各LNソフトウェアに実装されています。 またLNDでは、static channel backup(SCB)と呼ばれるチャネル開設がある度に取得するバックアップがあります。これは、最初のチャネル状態だけをバックアップして、リストア時にSCBからチャネル状態を復元しようとするとチャネル状態が古いので、DLPによってチャネルの強制閉鎖を相手に依頼するというものです。このSCBはLNDのみ実装されており、c-lightningやEclair coreには実装されていません。LNのバックアップでは秘密鍵以外にも②のチャネルのバックアップも必要でした。一見するとこのSCBは必須な気がしますが(実際コミュニティでも議論されている<a href="https://github.c

Blockstream Satelliteがうまくいかない件w

通天閣が赤く染まり不安な日々が続きますが、タコ頭はBlockstream Satelliteのセットアップにハマっているのでとっても幸せです。 別に書いていたセットアップに関する記事は数週間前にとっくに公開をしている予定でしたが、色々さわっているうちに衛星のロックができなくなったり、USBチューナーを認識できなくなる等のトラブルにより保留中です。 なので、うまくいった時に振り返れる用に、現段階での状況をここに記録しておこうと思います。 まずワイが使ったハードウェアは、Blockstream Satellite Kit  Basicに含まれるものを中心にパラボラやケーブル類を追加購入した動作検証済みのモノ達です。 ケーブルの選定も重要ですが、そのへんは比較的得意なので間違ってはいないはずです。 ちなみに、Blockstream Satellite Basic Kitは既に廃盤みたいw 基本的なセットアップを行い、一度は衛星のロックに成功をしました。 その後、本番環境を構築する為に(最終的なアンテナの設置場所とサーバー機の設置場所が離れている事から)建物の弱電盤をあさり同軸線の引き込み作業を行いなんとか設置に成功したものの、距離が離れている事から案の定シグナルが落ちる事が分かりブースターを導入する事にしました。 その機材を入手している間に、もう一度テスト環境での受信実験を行おうとしたのですが、ここでトラブルが発生。 なぜか衛星のロックができませんw 天候の影響かと思いましたが、翌日もその翌日も全く受信できない状況です。 これでは、本番環境への移行どころではありません。 なにせ本番環境の方がチューナーアンテナ間の距離が長く条件が悪いのです。 このテスト環境、アンテナの近くでの作業になるのですが灼熱で死亡寸前w 弱電盤も何故かメチャクチャ日の当たる場所に設置されており、ひどい作業環境ですw (涼しくなるまで待った方が良いかもしれない) で、とりあえずアンテナの角度調整をやり直す事にしました。 アプリを使い、キット付属品のサテライトファインダーを使って探します。 しかし、このファインダーはかなり簡易的なものであり、確実に該当の衛星からの電波見分けられるわけではありません。 なので、この作業は半分手探りになってしまい正解なのか確信が持てません。 また、テスト環境にはディスクトップマシンを使用しており電力事情が悪く灼熱の環境での実験は骨が折れます。 なので、中古のノートパソコンを購入したのですが、これがまたうまく行きません。 チューナーのドライバーなのかその他の依存モジュールの影響なのか、ロードできなかったりロードしても他のハードウェアが不具合を起こすという謎現象w クラッシュするならまだ分かるんだけどなぁ

lightning networkでインバウンドキャパシティを高く売って安く仕入れる

こんにちは defy_cryptoです。lightning networkでインバウンドキャパシティを高く売って安く仕入れる方法について紹介します。 最近はlightning networkのノードの運用が流行っています.spotlightを見てもノード構築の記事やノード運用、ルーティング手数料を得るための記事などたくさん上がっていますね。 lightning networkのノードを運用し、ルーティング手数料を得るために大切なこととしてキャパシティの管理の問題があります。特に、自分から誰かにチャネルを張りにいくだけではアウトバウンドキャパシティしか得られず、どのようにインバウンドキャパシティを得るかが課題になります。以下の記事などが参考になります。 インバウンドキャパシティを得るための方法としては、どこかのlightningのウォレットサービスに送る、lightningの支払いをしてしまう、LOOPやサブマリンスワップといったインバウンドキャパシティを得るためのサービスを使うといった方法が挙げられます。lightningウォレットに送る方法の一例としてでblueWalletに送ると、そのbtcを他のところへ送る際に0.3%以上の手数料がかかります(かなり隠れた手数料です)。LOOPやサブマリンスワップはおよそ0.5%~の手数料。lightningで買い物をする機会があれば良いですがspotlightに何十万円も課金するとは思えません、、他にもLightningPoolというインバウンドキャパシティ(誰かにチャネルを張ってもらう)を売り買いするマーケットまであります。 つまり、これらを要約すればインバウン

Podcasting 2.0とライトニングネットワーク

Podcasting 2.0は、Appleなどの中央集権的なプラットフォームからの解放と独立をめざし、より自由でオープンなポッドキャストの経済圏を作ろうとする考えです。 Podcastindex.orgはそのうちのプロジェクトで、言論の自由を守るために立ち上がったオープンソースプロジェクトです。以下はPodcastindex.orgのステートメントです。 Let's preserve podcasting as a platform for free speech Podcasting 2.0での特筆すべき1つに"podcast:value"があります。これはクリエイターへの支払い方法を表記するための独自規格です。この要素をRSSへ組み込むことで、ポッドキャストを聴くリスナーは直接クリエイターへ支払いやサポートをすることが可能になります。この要素の一例は以下のようになります。 <podcast:value type="lightning" method="keysend" suggested="0.00000005000" ></podcast:value> ポッドキャストのRSSへ上記の要素を追加することで、リスナーは対応するポッドキャストアプリを使ってクリエイターへビットコインをLN経由で支払うことができます。現在LN支払いに対応しているアプリはBreezウォレットとSphinx.chatぐらいだと思われますが、Podcasting2.0へ対応しているアプリはここから確認できます。 ・・・ 今回はポッドキャストをホスティングしてBreezウォレットからストリーミング支払いができるか実験してみました。結果としては成功でした。以下に、大まかな流れを記載したので、

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