Bitcoin Tokyo 2024 デザインしました
私がこのカンファレンスに関わる時にはすでにロゴとサイトの準備が完了していました。
後から参加した自分が何を提供できるのか、どうしたら体裁を整えられるのかについて考え模索した結果を載せていければと思います。
6月上旬、キックオフミーティングがあり、アートディレクターという形でチームに参加することになりました。誘ってくれたichinakaさんありがとう!
ディレクターといっても、1から100まで全て自分で手を動かして作業とコンセプト決め両方をやる状態でした。
まず初めに取り掛かったのは、キービジュアルの理解です。
ロゴとサイトデザイン、キービジュアルができている状態で、ここからいかに「日本初のビットコインカンファレンス」らしさを出していくかを考えました。
前景にはビットコインの頭文字であるBを模した盆栽が描かれていて、器はビットコインを象徴するオレンジ色ではなく赤色です。盆栽は美しく手入れがされていて、根も成長しています。また、背景には巨大なブロックチェーンが描かれています。
ビットコインへの深い愛情を感じますが、様々なデザインに落とし込むため枝葉を剪定したシンプルなコンセプトにまとめる必要があります。
2日間ほど悩みましたが、私の解釈はこのようになりました。
「ビットコインと日本文化の融合を通じて、ビットコインの技術、実用性、そして未来を革新する新たな可能性を体感できる刺激的なイベント」
このコンセプトから作った最初のクリエイティブがSNSでのスピーカー紹介画像でした。
基本的なビジュアルの方向性はまとまったので、色々派生して制作を進めていきました。
赤色と黒色、白色に金色をプラスして華やかさを出し、日本のデザインで黒の面積を大きくすると極道っぽくなるので補色的に使用するようにして、塗り面積を大きめに、ボーダー要素を少しだけいれて2次元と3次元の間的な感覚が出るように調整しています。
ちなみに背景はブロックチェーンみを出しつつ、日本の和柄とも調和できるように制作しています。
そこから怒涛のように色々作っていったのでみなさんの目に触れたものを割愛して紹介します。
1. ペットボトル
家に持って帰って飾りたいデザインにして欲しいという要望からデザインがスタートしました。
ボトル500mlのハーフラベルで飾りたいデザインってなんだろう?と悩みました。水の透明感を活かしたものにしたらペットボトル自体がデザインになるんじゃないかと思い、ステッカーの貼ってあるデザインにしました。
中心にカンファレンスのロゴが来るようにして、どこ角度から写真を撮っても楽しいデザインにしています。
Fiatは剥がれていて、Bitcoinの近くにHodlを置いているのも拘ったポイントです。
2. 扇子
VIPとGeneralの2種類を作りました。扇子の質感を活かしたいと思って、あえて塗りと線画がずれたデザインで印刷しました。
これは浮世絵や花札によく見られるデザインで、現代の花札もそういう方式をとっていて日本らしさや質感が出るようになっています。
VIPは扇子と一体化するデザインにしていて、京都の有名な扇子屋さんで仕立てていただきました。
Generalはビットコインという文字を赤短に見立てて作成しています。
3. PASS
Generalチケットはシリコンバンドで入場できましたが、VIP、Speaker、Press、StaffはそれぞれPassを首から下げて参加していました。
Staffは市松模様、Speakerは七宝、VIPは青海波、Pressは麻の葉とそれぞれ別の和柄を使用してデザインしています。
市松模様: 組織的な秩序を示しています。
七宝: 人と人とのつながりや、無限の広がりを表します。共有と広がりを象徴する柄です。
青海波: 繁栄を象徴しています。伝統的で落ち着きのある柄です。
麻の葉: 成長と発展を象徴しています。情報を発信し、広めていく役割を表現しています。
のし袋のデザインにして、「日本初のビットコインカンファレンス」に来てくれてありがとうという意味をこめています。
まとめ
今回は体裁を整えることを目的として、全体的な統一感というものを出すのが大変でした。が、結果的に日本っぽさと「日本初のビットコインカンファレンス」というコンセプトを融合できたのではないかと思っています。
一つ一つのデザインが独立しつつ、全て集まった時に共通点が見えるようなデザインにできたことが良かったと思っています。
詳細はまたポートフォリオにまとめていきます。見に来て仕事依頼してね!