華麗なるボジョレー・ヌーボーの誉め言葉たち

華麗なるボジョレー・ヌーボーの誉め言葉たち

みなさんこんにちは。前回は、ちょうどボジョレー・ヌーボーの解禁日直前だったので、ボジョレー・ヌーボーの裏側についてちょっと書いてみました。さて、今回はせっかくなのでもう一つボジョレー・ヌーボーにまつわる内容を書いてみたいと思います。その内容とは、「華麗なる誉め言葉」についてです。

みなさんは、「今年のヌーボーは去年よりいい出来だよ」とか、「過去最高の出来だ」などと言った、いわゆるその年のヌーボーの誉め言葉(キャッチコピー)を聞いた事はありませんか?

実はこの誉め言葉には2種類あって、一つは「ボジョレーワイン委員会」がその年のヌーボーを評価し、その評価を基に「フランス食品振興会(SOPEXA)」が発表した、いわゆる公式見解のコメントと、もう一つは、その公式見解を基に日本の販売業者が作った販促用のコメントがあります。そして、この販促用の誉め言葉がとても面白いんです!と言う事で、今回は選りすぐりの「華麗なる誉め言葉」たちをご紹介したいと思います。

①2003年:100年に1度の出来、近年にない良い出来                                はい、いきなり出てしまいました、100年に1度の出来(笑)。実際にこの年のフランスは、夏にほとんど雨が降らず天候も良くて、ブドウが完熟したのですが、100年に1度と書いてしまうと、翌年以降はどんなキャッチコピーにするか考える人は大変ですよね(笑)。

②2004年:香りが強く中々の出来栄え                     苦労して考えたのがこれです(笑)。去年が凄すぎたので控えめなコメントです。

③2005年:ここ数年で最高                          ついに最高が出てしまいました(笑)。しかも、ここ数年と言う事は2003年も入りそうな感じなので、わずか2年で100年に1度の出来を更新してしまいました(笑)。

④2009年:過去最高と言われた05年に匹敵する50年に1度の出来栄え      過去最高に匹敵するのが50年に1度の出来と言う事は、100年に1度の出来の立ち位置はどこなのか?だんだん頭が混乱してきました(笑)。

⑤2011年:100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え     なんと21世紀最高を頂きました(笑)。なぜ過去最高の05年と比べないのかが疑問ですが(笑)。

⑥2012年:ボジョレー史上最悪の不作                     素直に不作は認める、これも大事です(笑)。

⑦2014年:2009年の50年に1度の出来を超える味わい             つまり、2003年<2009年<2005年<2014年<2011年と言う立ち位置でしょうか(笑)。

⑧2015年:今世紀で最高の出来                       21世紀最高と今世紀最高は、どっちが上なのでしょうか(笑)。

と言う感じで、私なりに華麗な誉め言葉たちをチョイスしてみましたが、いかがでしたか?販促用に多少(いや、かなり)誇張した表現にはなっているのですが、ここまでくると正直どの年がどのように出来が良かったのかわかりません(笑)。まあこの華麗な誉め言葉は、毎年の風物詩(今年の漢字的な)としてみなさんんも楽しんでみてはいかがでしょうか?

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