🐇21のレッスン - ビットコイン・ラビットホールに落ちて学んだコト🕳️Lesson 6
🐇Lesson 6🕳️
表現の自由の力
「なんですと?」とネズミが顔をしかめながらも、とってもれいぎ正しく言いました。「なにかおっしゃいました?」
引用元:不思議の国のアリス
ビットコインはアイデアである。現状の形で、純粋にテキストによって動くマシンが現実化したアイデア。ビットコインのあらゆる側面はテキストである。ホワイトペーパーはテキストだ。ノードによって実行されるソフトウェアはテキストだ。台帳はテキスト。トランザクションはテキスト。公開・秘密鍵はテキスト。ビットコインのあらゆる側面はテキスト、それゆえビットコインは言論と等しい。
“合衆国議会は、国教を樹立、または宗教上の行為を自由に行なうことを禁止する法律、言論または報道の自由を制限する法律、ならびに、市民が平穏に集会しまた苦情の処理を求めて政府に対し請願する権利を侵害する法律を制定してはならない。”
“アメリカ合衆国憲法修正第1条”
暗号通貨戦争の最終決戦はまだ行われていないものの、アイデアを犯罪化するのは非常に困難な事であろう。テキストメッセージの交換をベースとするアイデアに関しては言うまでもない。政府が言論や表現を違法化しようとするたび、我々は違法数や違法素数(※翻訳者注1)のような必然的に憎悪へと至るバカげた道に滑り落ちる。
世界に言論の自由がある場所がある限り、ビットコインは止められない。(※翻訳者注2)
“あらゆるビットコイン・トランザクションにおいて、ビットコインがテキストでなくなるポイントはない。どんな時でも全てテキストである。 […]
ビットコインはテキストだ。ビットコインは言論表現だ。不可譲の権利が保証されていて、政府の監視から出版行為を明示的に除外する修正第1条がある米国のような自由な国では規制できない。”
Beautyon
ビットコインは私に、自由な社会においては言論の自由とフリーソフトウェアは止めようがない事を教えてくれた。
レッスン5:欠点なき概念 <<->> レッスン7:知識の限界
(C)Gigi "21 Lessons" クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)に基づき翻訳
※翻訳者注1:違法数・違法素数・・・DVDコピーを可能にするソフトウェアの公開を違法とする司法判断への対抗運動として、プログラマ達が発見した暗号解読プログラムと同じソースコードに変換できる1,401桁の素数。単なる巨大な数字だが、今なおこの数字自体の公開・所持は違法とされている。
違法素数に関するよりわかりやすい説明のあるサイトはこちら。
※翻訳者注2:原文は“where speech is free as in freedom”で無理に直訳するなら“言論が自由としてのフリーである所” これはフリーソフトウェア運動の創始者リチャード・ストールマンの伝記“Free as in Freedom”(自由としてのフリー)から来ている。今回は読みやすさを優先して訳した。