🐇21のレッスン - ビットコイン・ラビットホールに落ちて学んだコト🕳️Lesson 5
🐇Lesson 5🕳️
欠点なき概念
「あのものどもの首は消えてしまいました、女王陛下どの!」と兵隊たちがさけんでこたえました。
引用元:不思議の国のアリス
皆、良質な起源の物語が大好きである。ビットコインの始まりの物語は、魅惑的なものであり、その詳細は最初に思いつくこと以上に重要である。サトシ・ナカモトは誰なのか?彼は一人だったのか、それともグループだったのか?彼は彼女だったのか?タイムトラベル・エイリアンか、それとも発達したAIか?突飛な理論はさておき、おそらく我々がそれを知る事は決してないであろう。そして、それこそが重要なのだ。
サトシは匿名になる事を選んだ。彼はビットコインの種を蒔いたのだ。彼はネットワークが幼少期に死んでしまわぬよう十分に長い間、近くで待機していた。そして彼は消え去ったのだ。
奇妙な匿名スタント行為にも見えるこれこそが、真の分散型システムにとって本当に重要な事なのだ。中央集権的コントロールなし。中央集権的権威なし。発明者なし。求刑、拷問、脅迫や強要するものなし。テクノロジーの欠点なき概念。
“サトシが成した最も偉大な事のひとつは、消えた事だった。”
ジミー・ソン
ビットコインの誕生以来、何千もの別の暗号通貨が作成された。しかしそれらクローンの何一つとしてこの起源の物語を共有しているものはない。ビットコインに取って代わりたいなら、その起源の物語を超越する必要がある。アイデアの戦争においては、物語がその生存を決定するのだ。
“金は最初、宝石として形作られ7,000年以上も前に物々交換として利用された。
金の魅惑的な輝きは、神からの贈り物とみなされるようになっていった。”
Gold: The Extraordinary Metal
古代の金と同じように、ビットコインも神からの贈り物と見なされるかもしれない。しかし金とは違い、ビットコインの起源はあまりに人間的である。そして今回は、開発と維持の神々が誰であるかを我々は知っている。それは世界中の人々である。彼、彼女らが匿名であろうとなかろうとも。
ビットコインは私に、物語が重要であることを教えてくれた。
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