Moon🌕#BitcoinでVisaプリペイドクレジットカードが使えるサービス
先週サービスが開始された Moon
#LightningNetwork ⚡を利用してBitcoinをチャージすれば、その場で使い捨てのVisaカードが作れてしまえるサービスです。
(*MoonPayと言う名のクリプト決済を扱うサービスがありますが、この会社とは全く別のサービスです。)
今回もLNサービス特攻隊長のKatakotoが早速突撃してきましたので使用感をレポートします。
Moonの使い方は、下記の動画を見て貰えれば一目瞭然です。
①ブラウザにMoon拡張機能を追加。
②チャージしたい金額を米ドルで指定。
③LNウォレットから指定されたSatoshiを送金。
これだけで、ヴァーチャルなVisaカードがその場で発行され、すぐに使えるようになります。現状は、ブラウザ拡張機能でのサービス提供ですが、将来的にはウェブおよびモバイルアプリでも使えるようになるとのこと。
今でも非常に簡単で魅力的ですが、そこはスタートアップクリプト企業。実際に使用してみると、まだまだ注意しなければならない点が多かったので自身の体験談と共に簡単にまとめておきます。
Katakotoさんは以前からHBOドラマ“シリコンバレー”の大ファンで、いつかデジタルコンテンツで保有しようと思っていたので、これぞ貴重なBitcoinの実用的なユースケースとその場で飛びつきました。
※Amazon.comでのHBOドラマの視聴には、米国のクレジットカードが必要。
ヴァーチャルとは言え、しっかりとしたカードナンバーを持ったVISAカード、頭の中にあったのは一回発行してしまえば、その後もチャージして使えるプリペイドカードのイメージでした。
“とりあえず100ドル分をチャージしてシリーズ1から買えるだけ買ってみよう!”
そう考えて注意書きをよくよく読まずに突撃したKatakotoさん。
その後、このカードは使いたい分の値段分をチャージして、一回きりで使い捨てるカードなのが判明します。
このカードは一回しか使えません。
このカードは24時間内に使いきらなければいけません。
このカードは米国の店舗でのみ有効です。
✔この条件、しっかり理解いたしました!
しっかり書いてあるわな。全然読んでないし、しっかり何も理解してなかったわな。
アップルのなっがいながい規約をよく読まずに同意したため、人間ムカデの実験に強制参加させられてしまったサウスパークのカイルの気持ちです。そんな事にならないよう、皆さんも新興サービスの規約は、一字一句残らず目を皿にしてよく読みましょう。(だるい)
チャージ額を米ドルで指定した後、表示されるQRコード宛にお使いのLN⚡対応ウォレットで送金すれば、カードは即座に使える状態になります。
規約には、サブスクの支払いには利用できない旨が書いてありましたが、今回僕が作ったカードでは初回の16ドル分がちゃんと引き落とされていたので、カードは一回の支払いで失効してしまうため、継続支払には利用できないよ、という意味なのだと思います。
ではチャージした残りの84ドル分の僕のビットコインはいったいどこへ?GOXしちゃったの?Katakotoさんみたいなおっちょこちょいユーザーへの救済措置は?
安心してください。Moonでは購入品返品時やミスってしまった場合の返金にも対応しています。
Moon Visaプリペイドカードの残高を全額利用しなかった場合はどうなりますか?
ご心配なく。残りの金額の返金をリクエストできます。こちらのフォームから申請してください。
ローンチ直後で大忙しだったらしいのですが、それでも翌日にはサポートから連絡がありました。面白かったのは返金もLightningNetworkを利用して行われる点。
Lightning Networkウォレットでの返金をご希望の場合、83.96ドル分のインボイスを発行し返信してください。
自分で返金額のインボイスを発行してサポートに連絡すると、その場でBitcoinが返金されてきます。手動での対応ですが、オンラインでその場でお金が返ってくるこの体験は新しかった。
それでもやはり、使い切りの額ぴったりを毎回チャージするのは、やはり使い勝手が良いとは言えないわけで、そこん所どうなんですかと聞いてみた所
"同じカードで複数回の購入には近々対応できる予定です!”
との事です。これだけでも今後かなり使い勝手があがりますね。
Moonは、最近Visaが力を入れているクリプト決済関連、とりわけビットコインのLightningNetworkを利用したスタートアップを支援するための“フィンテック・ファストトラック・プログラム”を利用したサービス。
LNの技術自体がまだ新しく成熟しておらず、これからも改善すべき点、制約、課題の多さが目につく中、スタートアップを泳がせるだけ泳がせておいて、一番おいしい部分をその後ガッサァとさらっていきそうな抜け目のなさを感じます。
それでもCEOのKen Kruger氏が語るように“中央集権的なサービスと非中央集権的なサービスを繋ぐのが一番難しい”部分に、このように果敢に挑戦し、実際に決済に使えるビットコインを形にしていくスタートアップ企業をKatakotoさんは今後も応援して行きたいと思います。
おかげで使い捨てカードの作り方にも慣れてきて、これでいつでも好きな時にシリコンバレーを楽しむことができるようになりました!