情報の非対称性
すべからく、経済活動がある限り、情報の非対称性はあります。
それを正そうとする活動は、言論の自由として保証されます。少なくとも現在の民主主義法治国家では。
同時に、非対称性を正そうとする人にも、非対称性があります。全世界のはもちろんのこと、ステークホルダが所有している情報でさえ、全てを入手することは困難ですから。
よって、非対称性を正そうとする人もまた、非対称性の存在を指摘されることになります。その際には、新たな情報が添えられ、非対称性はさらに減少していきます。
もちろん、指摘者の手元にも全ての情報はありません。新たな情報を伴う、再指摘を受ける余地があるでしょう。
理想的で自由な言論空間ならば。指摘の繰り返しにより、漸化式の極限が収束するかのように、情報は均一化に向かいます。本質的に、時間のかかる作業です。
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一度くらい非対称性を指摘されて落ち込むような人は、非対称性を正そうとするには、繊細すぎます。