「MONACOIN合同誌」:暗号通貨界隈のキーワードを考える

「MONACOIN合同誌」:暗号通貨界隈のキーワードを考える

モナコインには、有志により自費出版された同人誌(合同誌)というものが存在する。

同人誌は、創作者たちが感じるモナコインを絵や文章で表現するという、一次資料として、モナコイン史を語る上でとても重要な資料だ。
モナコイナーの新たな技術に対するワクワクや、暗号通貨オワタ\(^o^)/ という空気感が漫画を通じてグサグサ心に突き刺さる同人誌『モナコミ』と、Monappyに爆誕したSNS「もなっぴどん」の住人による同人誌『PLAYMONA』とともに、モナコインの世相を振り返りたい。*ちょいちょい私事も交じってます……。

では、これら同人誌の表紙とともに発行日周辺のモナコインコミュニティの雰囲気を眺めて行こう。※個人の感覚による感想が多く含まれます。

モナコミ 創刊号(2014年8月17日発行)

モナコミ創刊号は、モナコインが誕生した年の夏コミにて発表された。

2014年、5月にMONA/JPYが取引所「etwings」に上場し、6月にモナ神社が建立され、7月にワールドビジネスサテライト(テレビ朝日)にて紹介された。するとモナコインは7月から8月にかけてどんどん高騰していき、99円に達する瞬間もあった。しかし翌日には28円に暴落し、残るのは人々の阿鼻叫喚……。

モナコミ創刊号の発行時の8月17日には、モナコインは20円程度であったが、寄付金により発行されたため、無料配布である上に、創刊号をもらうと30モナがもらえるという大盤振る舞いであった。

2017年10月11日に最高値を更新するまで、2度と超えることのなかった2014年の8月1日の99円……。2014年参入のモナコイン愛好家(古代モナコイン人)の苦難の歴史が、この時期から始る……。6月にモナコイン神社を長野に建立したから、この傷で済んだかも!?ともかく、こんなに長く苦しむなんて、その時は誰も夢にも思っていなかった!

なお、日経新聞もまともに暗号通貨の説明をしていた時期だ。 この頃は、価値記録とか、仮想通貨とか、暗号通貨とか呼び方が定まっていなかった気がする。

モナコミ 第2号(2014年12年30日発行)

モナコインが誕生した年の冬コミにて発表。

モナコイン1周年記念直前です。

CDが特典として付きました。リアルモナコインも封入されていました。

この時期のモナコイン価格は、10円を超えたり、下回ったりを繰り返し、モナコミ第2号発行時には、3.3円程度であった。

8月1日の99円から数か月で3.3円です。モナコインをばらまきまくっていたからか、Ask Monaには脇山Pスレが大量に立てられていた。もしかしたら、これ以外の時期でも大量に立てられていたのかもしれないが、アイドル脇山珠美ちゃんのプロデューサーである脇山Pは、みんなのアイドルのようだ。

モナコインコミュニティの冬はまだまだ続く。明けない夜はない、止まない雨はない、いつか来る春を信じて……。私は週に1回つぶやく程度。なんだか眠いんだ、パトラッシュ……状態である。

そして、「モナコインが10円を超えたら本気出す」的な発言をしていた。

モナコミ 第3号(2015年8月16日発行)

モナコイン2年目の夏コミにて発表。

圧巻のボリュームの100ページを超える大同人誌である。 CDも特典として封入され、ゲームや動画、楽曲が入っている超豪華仕様である。
おまけのモナコインちゃんデスクトップウィジェットが可愛いのでおすすめだ。是非、バックナンバーからダウンロードしてほしい。

モナコインの価格は14円程度だった。

この頃モナコインは、モンスタープール(通称Graさん)によりモナコインの難易度調整の仕様を突かれて、まともにコインを送金できなくなっていた。対策としてマイニングアルゴリズムの変更で議論がなされ、Zaifにメインコンテンツのチャット機能が追加されたのもこの時期。

モナコミ 第4号(2016年8月14日発行)

モナコイン3年目の夏コミで発表。

第3号の発行から1年経った。

今でこそ「モナコインが3円に戻ったら、全力で買う……」なんてセリフがあるが、あんな世界が闇で覆われた時代へ戻るのはまっぴらごめんである。

とても無理なのだ、3円のモナコインを全力で買えるのは、未来から現代へやってきたタイムトラベラーくらいである。

再び3円に戻る過程で、日に日にフォロワーのつぶやきが減って行き、世界から声がなくなり、世界から色が消えていく……。

そんな時代に描かれたモナコミである。

発行日の8月14日は4.5円程度で、再び3円の世界線へ収束しようとしていた。

日本は真夏なのに、モナコイン界隈は思い出すだけで、寒い、寒い……。

冬の時代なんじゃない、もう暗号通貨は終わったんだ。

「え、まだモナコインやってるの?」

「え、まだあったんだ?」

「え、大損してね、大丈夫?」

2014年にモナコインを紹介した知人と話せば、そんな言葉が飛んでくる状況である。

自分がモナコイン愛好家であることは、誰も口に出しません。

モナコイン愛好家同士も、どこかよそよそしく、目を合わせずに関わらないようにしよ……、モナコインは黒歴史だわ……、なんて雰囲気があったとか、なかったとか。

2014年は活発に動いていたモナコイン活動家の私も、この時期はモナコイン活動なんてまるでしていない。勤める会社に怒り、転職活動をしていた。

リアルでは、モナコインの「モナ」さえも話題になんて出せないような暗黒の時代である。

大事なことを言おう、一度死んだ仲間は、蘇らない!絶対に再来を望むんじゃない!!

脇山Pのツイートがきっかけで私は蘇生した、私の場合はただ幸運であった。

なお、2016年後半に、にすた氏は転職活動を終え、更に入籍していた。

モナコミ 第5号(2017年12月29日発行)

第4号から1年半後、第1回目の半減期を迎えたモナコイン4年目の冬コミで発表。

2017年2月頃からSegwit実装に向けてみんな動き出していたが、私は脇山Pのこのツイートで、仮死状態から覚めた。

モナコインが誕生した瞬間のスレも読んでいて興奮するが、このSegwit実装のための熱い戦い(Ask Mona)も見逃せない。

私は大した活動ももせず騒いでいるだけなので、この時代にモナコインのために尽力した人たちに今でも頭が上がらない。彼らは英雄(ヒーロー)である。この英雄たちがいる限り、私も一人のモナコイン活動家として人生を捧げるべく、様々な活動を再開した。(モナコインに人生を捧げる大人の遊び)

Segwitの実装のおかげか、次第にモナコインの存在が認められ始め、古代モナコイン人も息ができるようになってきていた。調子に乗っていろんな人にモナコインを投げつけてはブロックされてを繰り返し、9月に にすた氏が挙式をし、10月11日には、モナコインが100円を突破。2か月後には最高値2400円に達した。

第5号の発行時の12月29日頃はモナコインは1250円程度、1冊3モナで先行販売されていたが、当日には0.8モナになっていた。 モナコミの中で「700円を超えた」と喜んでいますが、販売時にここまで高騰するとは誰が予想しただろうか。

モナコイン界隈は栄華を極め、メイド喫茶を訪れた青年に遠隔投げ銭でドンペリを奢るなどバブルの様相を呈した。これをきっかけに、モナコイン界隈にドンペリを嗜む文化も誕生した。

真夏到来の嬉しさに、モナコインちゃんのコスプレも登場した。(詳しくはこちら)。

モナコインの可能性を一段階前へ進めた「Monaparty」が11月にリリースされると、年が明けた2018年1月には、モナコインのブロックチェーンを利用したトレーディングカード「モナカード」がモナコインコミュニティに降臨し、モナコインコミュニティの文化レベルが飛躍的に向上した。

PLAYMONA Aug.2018(2018年8月10日)

モナコイン関連同人誌にも新風が吹き込んだ。Monappyに爆誕したSNS「もなっぴどん」の住人達による同人誌である。

発行日のモナコイン価格は200円前後で、このころのチャートはバブルもはじけて綺麗な右肩下がりであった。

2018年5月には、取引所「Livecoin」が攻撃を受け、モナコインが流出。9月には、Monappyと取引所「Zaif」(旧「etwings」)が攻撃を受け大量のモナコインが流出する事件が起きている……。

厄年だ……。

モナコミ 第6号(2018年12月31日発行)

2018年の冬コミで発表された。

モナコインの価格は70円前後で、1年で価格が34分の1となった。なんともピンとこない暴落率である。2017年の最高値の2400円から70円へ価格が下落……。

つまり、マクドナルドの100円マックが、一年後に3400円になる感じ?

うーん、意味わからない変化量だ。よくみんな生きてますよ本当に…。

PLAYMONA Aug.2019(2019年8月12日発行)

2019年の夏コミで発表された。

2019年3月に、初代「チップモナボットちゃん」がサービス終了を発表し、5月には初代「Ask Mona」もサービス終了を発表した。しかし、9月には「Monappy」の復活が宣言され、Monappy内のコミュニティの有志が作製した同人誌『PLAYMONA』のメンバーにとっては、亡国となった故国が復活した万感の想いであったろう。

発行日前後のモナコイン価格は200円前後と、前回のPLAYMONAと同じ価格帯であった。

にすた氏も、内部事情の暴露本である「【光と闇】モナコインポスターラリーハードフォーク史」を寄稿している。

PLAYMONA Dec.2019(2019年12月31日発行)

夏コミから4ヶ月後の2019年の冬コミで発行された。

モナコインは再び100円を下回り、発行時には87円前後。

もはや、モナコインの値動きが半分になろうと、2倍になろうと、動じない。価格の変動ではなく、Swgwit実装時のような血がたぎるイベントはないのか、と思っていたら11月に久々の大規模オフ会の「モナ祭り」が開催された。また、その他、11月に にすた氏に息子氏が生まれ、12月にモナコイン界隈最古のマイニングプールの一つであるASIC Poolが閉鎖されるなどの出来事があった。

2020年夏

COVID-19の流行により、コミックマーケット98の開催中止が発表された。

モナコインポスターラリーも、2020年は開催を宣言していない。

 

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ブロックチェーンカンパニー務め|モナコイン活動家(2013〜)

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