謎の物体スピトゥーンは実在した!!
「それってスプラトゥーンの間違いじゃないの?」
こんなツッコミが聞こえてきそうですが、みなさんはスプラトゥーン(任天堂のゲーム)ではなくて、スピトゥーンをご存じですか?正直、私はスプラトゥーンに関してはあまり知りませんが、スピトゥーンに関しては多少語れます(笑)。と言う事で、今回我々は、謎の物体スピトゥーンについて調査した!(川口浩探検隊風です(笑))
スピトゥーンとは、日本語にすると吐器となります。つまり、試飲したワインを吐き出す為の器の事です(あっさりと正体判明(笑))。吐き出すと言う意味の「spit(スピット)」からきていて、他にもスピトーンやスピッティングボウルなどと呼ばれたりしています。形も様々ですが、例えばこんなデザインの物があります。
バケツの上部に”じょうご”のような形状のパーツが蓋をするデザインになります。これにより、吐き出した液体はスムーズに流れ込み、そして中に溜まった液体からの跳ね返りも防ぐわけです。この他にも、ワインセミナーなどでは、一人一人に紙コップが用意されていて、これを簡易のスピトゥーンとして利用します(最初は意味が分からず、水用の紙コップだと勘違いして、水が注がれるのをいつまでも待っていた事があります(笑))。
では、一体なぜスピトゥーンが必要なのでしょうか?それは、酔っぱらってしまうからです(笑)。きっと「酔ったっていいじゃん、楽しくなるし!」と思われるかもしれません。確かに、普通はそれでいいと思います。しかし、プロの方達は試飲したワインの味わいを正確に評価しなければなりません。その為、酔う事で味覚が鈍り正確な判断が出来なくなる事を避けなければならないのです。
更に、大きな試飲会となると一日で100種類以上試飲をする事もあるそうです。そうなってくると、どんな酒豪の方でも全て飲み込みスタイルで試飲をしていたらきっと大変な事になってしまいます(笑)。
私もワイナリー巡りをする時は、一日に6~7軒、一軒に付き5~6種類ぐらい試飲をするので、必ずスピトゥーンを使うようにしています。最初は、吐き出したら味なんて分からないだろうって思っていましたが、このスタイルに慣れてくると、むしろ吐き出した方が味わいを正確に判断できるようになります。
ただし、いくつか気を付けなければならない事があります。まずは、吐き出し方です(ここからは、お食事中の方は多少心してお読みください(笑))。基本人前で吐き出す事になりますから、なるべくならスマートにやりたい訳です。しかし、あまり優しく吐き出すと、たまに口から糸を引いたような状態でスピトゥーンと繋がります(笑)。だからと言って、強めに吐き出すと今度は自分に跳ね返ってきます(笑)。この力加減はとても重要です。
あとは、不意に襲ってくる飲みたいと言う欲求をいかに抑えるかです(笑)。これは、とても美味しいワインに出会ってしまった時や、試飲会などで有名なワインや高級なワインに出会ってしまった時、あとは試飲の途中で(今日は疲れたしもういいかな)って心が折れかけた時にやってきます(笑)。なかなか手ごわいのでみなさんもぜひ注意して下さい!
確かに、謎に包まれた物体スピトゥーンは、実在した!しかし、我々はスピトゥーンを目前に、水も食料も消えかかり、疲労も極限に達し、これ以上の追跡は断念せざるを得なかった!しかし、隊員の命を守る為なら、撤退も恥ずべき事ではない・・・(BGMは各自でお願いします(笑))。