なぜ面白い男はモテるのか(脳科学的な考察)
皆さんは異性にモテますか?
私はモテません(笑)。なので私の体験以外の話になりますが、まわりを見てみると、「面白い男はモテる」という印象があります。
話を盛り上げたり、笑わせてくれたり・・・・
そういう男はモテますよね。
なぜなのか?
なぜ面白い男は、モテるのか?
検索しても・・・・・あまりいい答えは出てきませんね。
「面白いと魅力的だから」とか「笑うと楽しいから」という、ほとんどなんの説明にもなっていない内容の記事が、検索上位に出てきます。
「笑うと楽しいから」という説明は、ちょっと雑ですね。ただの同語反復でしかない。「なぜ男は美人が好きなのか」という質問に対して、「美人は可愛いから」と答えるようなものです。
さて、「モテる」などという私に似合わないタイトルの記事を描いたのは、最近、脳科学の本を読んでいて、その答えらしきものに出くわしたからです。
それは、『脳の中の天使』という本。著者は、アメリカのラマチャンドランという神経科学者です。(舌を噛みそうな名前ですね。インドの出身だそうです)
この本で、モテ要素について解説してあるわけではありません。
私がピンときたのは「笑い」について説明している箇所です。
人はなぜ笑うのか。
ラマチャンドラン博士の説明によると、笑いとは「大丈夫だ、という信号である」ということになります。
少し説明します。
ここはサバンナだとします。
仲間たちとエサを食べている時に、あなたの近く茂みがガサガサとなりました。あなたは「猛獣が潜んでいる!?」と警戒し、目を凝らしつつ、身構えます。すると、その茂みからは、小さなウサギ(とか小動物)が出てきました。
あなたはウサギを見て安堵し、緊張がほどけて笑顔になります。
そして、話にはまだ続きがあります。
その笑顔を、別の仲間が見たとしましょう。するとその仲間は、笑顔を見て、自分も安心します。笑顔から、「大丈夫だ」「危険はない」というメッセージを受け取るのです。
つまり、笑顔を見せたり、それを見るということは、「安全である」ことを連絡しあうためのコミュニケーション方法なのです。
笑顔は、いま自分の周りに危険がないことを意味するサインであり、それは、安心という快感を生じさせます。
つまり、「笑う=安全」という解釈を、私たちは無意識のうちにしているということです。
それこそが、「面白さ」がモテ要素につながる理由なのでしょう。
笑わせられることによって、また周りの人も笑っている状況にいることで、「安全であること」に伴う快感が生じます。
「安全である」という感覚が、「守られている」という安心感につながり、笑わせている男性に魅力を感じさせる、というわけです。
いかがでしょうか。
納得でしょうか?
では、さらに一歩進めて、「面白くない男は、どうすればモテるのか?」を考えてみましょう。
ユーモアのセンスや、話の得手不得手というのは人それぞれで、「面白い話をしろ」と言われたとしても、誰もがそうできるわけではありません。
(私もダメな方です)
しかし、「笑い=安全」という視点に立つならば、方法が見えてきます。
それは、笑う以外の方法で、安全や安心感を提供するということです。
だいぶ前に読んだので記憶が曖昧ですが、桂正和のマンガ『I’s』の中で、ヒロインが主人公との再会を喜び、目に涙を光らせながら「瀬戸くんといると落ち着く」みたいなことを言うシーンがあります。(たしか)
これを読んだ当時は、「落ち着く、なんて言い方は、男として褒められてるのかどうか分からねーな」と感じました。
しかし今あらためて考えると、「落ち着く」というのは、最高の誉め言葉なんですね。