「さいたま市」がなぜ平仮名なのかは、子供には説明しにくかった。
年始の楽しみの一つと言えば、年賀状ですね。
小学生低学年の我が子は、最近は友達やイトコと年賀状をやり取りするようになりました。
漢字も少しずつ覚えているので、住所もできるだけ漢字で書こうとしています。
そんな時にふと、子供から疑問が。
「どうしてさいたま市は平仮名なの?」
たしかに、ニュースの天気図なんかを見ても、主要都市で平仮名なのは、さいたま市だけなんですよね。
一体なぜなんでしょう?
私はさいたま市民としては新参者でして、市名の由来については、本を読んで調べました。
結果、なぜ平仮名なのかということについては、なんだか釈然としない事情があることがわかりました。
微妙です。
子供に言ってもまず分からないだろうな、と思わせる事情が、そこにありました。
面白くもなんともない話なんですが、今回はその話を。
なぜさいたま市は平仮名なのか。
その前に、さいたま市の発足の話からいきましょう。
さいたま市は、平成の大合併によって誕生した、新しい市です。
2001年(平成13年)に、浦和市、大宮市、与野市の三市が合併して発足しました。(のちに岩槻市も加わりました)
埼玉県内の最大の都市であり、県庁所在地であり、政令指定都市です。
埼玉県の県庁所在地といえば、私は小学校の頃の社会の授業で「浦和」とおぼえました。
今は、浦和市というのは市名としては存在しなくなって、さいたま市になってます。
さいたま市を構成する旧市のうち、浦和と大宮がお互いに対抗意識のようなものをいだいていた(いる)ことは、よく知られています。
さいたま市にゆかりのある土田晃之さんが、これをネタにしたり、映画『翔んで埼玉』でもそんな場面がありました。
そんな両市が、合併して市名を決めるということになりました。
旧市の名と同じ「浦和市」と「大宮市」も案としてはありましたが、どっちにしても抵抗感を抱く市民が大勢います。
そこで別の案が模索されました。
その一つが「埼玉市」でした。
埼玉県の県庁所在地だし、いいだろうと。
ただまあ、妥協案として「埼玉市」が出てきたのでしょう。
これで決まるか?と思いきや、そこに「待った!」がかかります。