【写真】入道雲に空の奥行きを確かめる。朧げな2020年の夏を探しに鳥取へ(一日目)
2020年も秋が見えてきた。毎年一度は旅に出るのだけれども、世の中の姿が様変わりした結果家を出ることもままならず、日々の歩数計は頑張って5000歩だ。例年と違う夏、今年しか感じることが出来ないことがありそうで思い切って今年初の旅行に。目指すは山陰、鳥取へ。
いつもは予定をこれでもかと詰め込んで朝から夜まで動くんだけれども今回はゆったりめに。
しかしいかんせん運動量が減っている身体に日差しが応える。身体性を感じる。その土地と闘っている感覚が気持ちいい。
夏だ。複雑味のある季節だ。軽やかな半袖、アスファルトの照り返し、 汗ばんだ衣服、水滴のついたペットボトル、肌を撫でる空調、青々とした山々、蝉の鳴き声、花火の打ち上げ、祭の囃子、入道雲に空の奥行きを確かめる。
身体を追い込んでひと休みしているときに、街並みから漂う郷愁、ふと駅のベンチから真っ直ぐ通り越しに見える日本海の風景と吹き込んでくる風、美術館の空調の中で身体と文化性を潤す瞬間、瑞々しいものを発見できると幸福感がある。