🐇21のレッスン - ビットコイン・ラビットホールに落ちて学んだコト🕳️Lesson 13

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🐇21のレッスン - ビットコイン・ラビットホールに落ちて学んだコト🕳️Lesson 13

🐇Lesson 13🕳️
部分準備の狂気

“ざんねん! そんなこといってもいまさらおそい! アリスはどんどん大きく、もっと大きくなっていって、やがて床にひざをつくしかありません。もう一分もすると、これでも場所がなくなってきて、片ひじをとびらにくっつけて、もう片うでは頭にまきつけて、よこになるみたいなかんじにしてみました。それでもまだ大きくなりつづけて、窓から片うでをだして、片足はえんとつにつっこみました。そしてこうつぶやきます。「もうこれで、なにがおきてもどうしようもないわ。いったいどうなっちゃうんだろう?」”
引用元:不思議の国のアリス

とりわけ今日では、価値とお金はささいな話題ではない。我々の銀行システムのお金創出プロセスも同様に重要であり、私はこれが意図的にそうなっているという考えを振り払うことができない。私が学会や法律の文書で出くわしたことは、金融の世界においても共通の慣行であるらしい。何一つ、簡単な言葉で説明されることはない。それは本当に複雑であるからではなく、真実が何層もの専門用語や見かけの複雑さの背後に隠されてしまっているからだ。“拡張的金融政策、量的緩和、経済への財政刺激策”聴衆は、派手な言葉に催眠術にかけられ、同意してただうなずく。

部分準備銀行制と量的緩和はそうした派手な言葉の二つであり、複雑で分かりにくくマスクすることで実際に何が起こっているのかを不明瞭にする。もし5歳の子供に説明するとしたら、この両方の言葉の狂気さがあっと言う間に明らかになるだろう。

欧州議会で演説したゴッドフリー・ブルームは共同討論の際に、私よりもずっとうまくこのことを述べている。

“[…] 銀行制度のコンセプトを本当には理解していない。全ての銀行は壊れている。サンタンデール銀行、ドイツ銀行、スコットランド王立銀行 — 全部壊れている!なぜ壊れているのか?それは神の行いではないからだ。津波のような自然災害ではないのだ。銀行は壊れている。なぜなら「部分準備銀行制」と呼ばれるシステムがあり、銀行が実際に持っていないお金を貸すことができるのだから!これは犯罪的スキャンダルでありずいぶん長いこと続いている。[…]

偽造の問題もある。 —  時にそれは量的緩和と呼ばれるが — どう呼ばれようが偽造である。もし普通の人がお金を人為的に印刷したなら、非常に長い間刑務所に行くことになる。[…]銀行家を— 私は、それに中央銀行家や政治家を含めたいが — 刑務所送りにし始めるまで 、この怒りは続くことだろう。”
ゴッドフリー・ブルーム

最も重要な部分を繰り返させてほしい。銀行は、自身が実際には保有していないお金を貸し出すことができる。

部分準備銀行制のおかげで、銀行は持っている全部のドルのごく一部を保持するだけで済む。それは0〜10%の間であり、通常かなり低めで、それが事態をさらに悪化させる。

具体的な例を利用して、このクレイジーなアイデアをより良く理解してみよう。10%の割合でトリックを実行すれば、頭の中で全ての計算を実行できるはずだ。ウィンウィン。では、100ドルを銀行に預けたとして — なぜってマットレスの下に保管しておきたくないから — 銀行は合意したその一部分だけを保持するだけで良い。我々の例では、10ドルになる。なぜなら100ドルの10%は10ドルだから。簡単だろ?

それでは銀行は残りのお金で何をするのだろうか?あなたの90ドルはどうなるのか?彼らは銀行がすることをする。他の人々にそれを貸すのだ。その結果、貨幣乗数効果が生じ、経済のマネー供給が大幅に増加する。最初のあなたの100ドルはあっと言う間に190ドルに変わる。新しく作られた90ドルの90%を貸すことで、経済上それはすぐに271ドルとなる。そしてその後は343.90ドル。銀行は文字通り持っていないお金を貸し出しているため、マネー供給は再帰的に増加して行く。一つのアブラカダブラもなしに、銀行は魔法のように100ドルを1,000ドル以上へと変換する。どうやら10倍は簡単だ。数回の融資を繰り返すだけで良い。

誤解しないでほしいのだが、貸付には何ら問題はない。利子にも何ら問題ない。資産をどこかに保管するのに、古き良き行きつけの銀行を利用するのは、靴下入れにしまっておくより安全だし何ら問題はない。

中央銀行は、しかしながら、別の獣である。忌まわしき金融規制、公私半々、神のようにふるまい、良心もなしに、我々の世界文明の一部である全ての人々に影響を与える、差し迫った未来にしか興味がなく、見た所では一切の説明責任も監査能力もない。

かたやビットコインは依然としてインフレであるが、むしろすぐにでもそうではなくなる。2,100万ビットコインという厳密に限られた供給は、最終的には完全にインフレを廃止する。我々は今や、2つの貨幣世界を持っている。お金が好き勝手に印刷されるインフレの世界と、最終供給が固定化され、皆のために簡単に監査できるビットコインの世界。一つは暴力によって我々に強制され、もう一つはそう望むなら誰でも参加可能。参入障壁はなく、許可を求める人もなく、自発的な参加。これがビットコインの美しさである。

私はケインズ経済学とオーストリア経済学の間の議論は、もはや純粋には学術的なものではないと主張する。 サトシは、ステロイドを使って価値移転のためのシステムをどうにか構築し、その過程で存在した中で最も健全なお金を生み出した。 何らかの方法で、より多くの人が部分準備銀行制が詐欺である事について知るようになるだろう。 彼らが多くのオーストリア学派やビットコイナーと同様の結論に達したなら、彼らはこの増え続けるお金のインターネットに参加するかもしれない。 彼らがそうすることを選択したなら、もう誰も彼らを止める事はできない。

ビットコインは私に、部分準備銀行制は純粋な狂気であることを教えてくれた。

 


(C)Gigi "21 Lessons" クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)に基づき翻訳

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コメント(2件)

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今回のエピソードは興味深かったです。

僕は経済学に詳しくはないですが、部分準備制は使い方によっては善にもなると思ってます。この考え方って、レバレッジ2倍規制と似ていますよね。
もし部分準備制を反対している人が、レバレッジ規制に反対していたら矛盾になるような...🙀