世界のヌーボー
みなさんこんにちは。以前、解禁日と言う事もありフランスのボジョレー・ヌーボーについて書きました。しかし、ヌーボー(新酒)は何もフランスだけのものではありません。そこで今回は、世界のヌーボーについて書いてみたいと思います。
①イタリア やはり、ワインの話でイタリアの事を書かない訳にはいきません。イタリアでは、新酒の事を「ノヴェッロ」と呼びます。ノヴェッロの解禁日は毎年10月30日となっています(2011年までは11月6日でした)。ボジョレー・ヌーボー程ではありませんが、比較的日本では認知度があるように思われます。みなさんも、ワインショップやイタリアンレストランなどでこの時期に見かけた事があるかもしれません。
②ドイツ 私もあまり知らなかったのですが、ドイツにもヌーボーがあり、「デア・ノイエ」と呼ばれています。解禁日は11月1日で、赤・白両方あるのですが、やはり白の方が種類が豊富なようです。
③日本 忘れてはいけないのが、我が国日本です。近年は世界でも評価される高品質のワインを造っていますが、ヌーボーも存在します。それが「山梨ヌーボー」で、解禁日は毎年11月3日、日本の固有品種である「甲州」を使った白ワインと、「マスカット・ベーリーA」を使った赤ワインの両方があります。ちなみに、私はこの前今年の山梨ヌーボーを頂きましたが、フレッシュで美味しかったですよ!
④オーストリア みなさんの中ではあまりワインと言うイメージがない国かもしれませんが、ワインの歴史は古く、ユニークな地場品種も多いなど、注目され続けているワイン生産国です。そんなオーストリアの新酒は「ホイリゲ」と呼ばれていて、解禁日は毎年11月11日となっています。ちなみに、オーストリアでは居酒屋の事も「ホイリゲ」と呼びます。
⑤スペイン 調べたらありました(笑)。スペインでは「ヴィノ・ヌエボ」と呼ばれ、赤ワインが主流となっています。解禁日はオーストリアと同じく毎年11月11日だそうです(この日は聖マルティンの日で、ヨーロッパでは収穫祭の日にあたります)。
⑥南フランス 南フランスってフランスじゃん(笑)、と言う突っ込みはさておき、フランス国内でもヌーボーは何もボジョレーだけとは限らない訳です。特におすすめなのは南フランスのヌーボーで、解禁日がボジョレーよりも1ヶ月ほど早い(気候が温暖なので可能)ため、船便で輸送してもボジョレー・ヌーボーの解禁日に間に合うため、値段も安く手に入ります(南仏ヌーボーはそこまで知名度が無いため、わざわざ空輸するメリットがなく、むしろ1ヶ月遅れのボジョレー・ヌーボーの解禁日に一緒に売り出した方が値段も手ごろで売りやすい)。比較的果実味が豊かで温暖な南仏の味わいが楽しめます。
⑥オーストラリア そもそもヌーボーってあるの?と思われるかもしれませんが、これがあるんです。そして最大の魅力は、夏にヌーボーが飲める事(笑)。どういう事かと言うと、オーストラリアは南半球にあるため、ブドウの収穫期が約半年早くなります。その為、日本の夏場にヌーボーが出来上がる訳です。ただ、ヌーボーに関する法律的な決まりはないようです(間違っていたらすみません)。
いかがでしたか?ざっと挙げてみましたが、世界中にヌーボーがある事がわかりました。メジャーなヌーボーからマイナーなヌーボーまで、世界のヌーボーの飲み比べなんかも面白いかもしれませんね(笑)。