Dvorakキーボード配列のすすめ

Dvorakキーボード配列のすすめ

はじめに

 皆さんはパソコンのキーボードで、スムーズに入力できていますか?
私の場合ですが、ある時から毎日パソコンに向かって多くのキー入力をする必要に迫られ、ストレスを感じていました。

「何とかキー入力を楽にしたいけど、特別なキーボードは買えないな」と思っていた時にDvorak配列に出会い、少し楽になった気がします

この記事では雰囲気だけでなく、実際のデータで楽になった事を紹介します。

 

Dvorak(ドボラック)配列とは?

Dvorak配列はWikipediaでは下のように紹介されています。

「打鍵の誤りを低減して、入力速度を向上させ、入力従事者の疲労を軽減する」ことを目的に、英文でアルファベットの出現頻度と相関性を分析し、英文入力に特化して設計された。他言語の使用は想定していない。

上段と下段の使用頻度を低く、運指距離を短く設計し、母音は左手側中段、子音は母音に連接する出現頻度の降順で右手側、それぞれに配置し、右と左を交互に打鍵させて効率的で高速な入力を企図している。

Dvorak配列 (March 30, 2020, 11:06 UTC). In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://ja.wikipedia.org/wiki/Dvorak%E9%85%8D%E5%88%97

Dvorak配列は、入力ミスが減り、入力が速くなり、疲れが軽くなるように考案されたようです。
少なくとも自分にはキー入力が楽になったように感じています。

日本語入力に向いたキー配列には親指シフトもありますが、私は日本語だけでなくスクリプト等のコーディングも必須だったのでDvorakを使っています。

 

入力が楽になったのか検証

楽になったかどうかの測り方ですが、キー入力が右手と左手で切り替わった回数を数える事にします。データとして、私の以前の記事を使用します。

 

続けて元の日本語を、ローマ字に変換してキー入力を復元します。

 

さらにローマ字を、集計用の右手と左手を表す記号に変換します。
今回は右手の記号を"%"、左手の記号を"@"にしました。

 

右手と左手の記号への変換は、Dvorak配列と普通の配列(Qwerty)の2パターンに変換しました。
さらに、右手の記号だけ緑色に色付けします。緑色がバラバラになっていると、左右交互にキー入力できている事がひと目で確認できます。

普通の配列(Qwerty)

Dvorak配列

 

右手と左手で切り替わった回数もグラフにしました。回数が多いほど、左右交互にキー入力できています。
Dvorak配列の方が19%も左右交互になる回数が増えています。
キー入力が楽になった感覚は、勘違いでは無いようです。

 

最後に

肝心のDvorak配列の利用方法ですが、前述のWikipediaに載っています。
Windowsでちょっとだけ試してみたい方は、DovrakJがおすすめです。
私自身はyamyというソフトでキー配列をカスタマイズしてます。

さらにDvorak配列をローマ字入力で活用するコツとして、か行のローマ字入力の子音を"k"から"c"に変える方法があります。
ci→き、ce→け、となるように漢字かな変換をカスタマイズするとさらに左右交互になる回数がアップします。

一方的にDvorak配列の良いことを書いてきましたが、デメリットもいろいろあります。
デメリットは、普通の配列でのキー入力が不自由に感じられるとか、
他の人が自分のパソコンでキー入力できないとか、
パスワード登録する時に普通の配列に戻さないとパスワードが判らなくなる事があるとか、
とにかく沢山ありますが一番たいへんなのは
慣れるまでに入力がものすごく遅くなる事です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました


参考

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