久しぶりの免罪符2022冬

久しぶりの免罪符2022冬

のらりくらりやっていたので2022年のうちに記事を出せない気がして、少し急いで書いたので後々手直しすると思います。手直しました。

2022年の早々にDiamond HandsによるDHメソッドが公開され、DHメソッドにはテスターの段階から参加させてもらいました。それまでは全くルーティングに関与することができなかったのに、このDHメソッドを導入してからガラっと状況は変わったのです。

Umbrelでノードを建ててチャネルを開く程度でも感動していた2021年はルーティング件数は月に0〜10件?という全くルーティングに寄与していない状況でした。

件数が少ないと何が悪いのか、ルーティングをより多く引き込むために何をすれば良いのか、というネタすら分からないんですね。fee rateを1ppmに下げてみても何も起きない、チャネルを少し多く開いたけど何も起こらない、無理矢理インバウンドキャパシティを用意したらルーティングは起きたけど続かない等々。

しかしDiamond Handsのテレグラムでは「いやー今月は少なめでしたー」みたいなコメントを見るので、自分だけルーティングできてないんじゃ?と焦るばかり。そればかりか私のノードは本当に動いているのか?と

たぶんですがこれは今でも新規で始めた人はもつ感情だと思います。ライトニングネットワークのルーティングの攻略本が本屋で山積みにはまだなっていない程未開の世界です。しかしそれを解決する目的のDH Wikiが公開されたことで、新規で始めるノードが手探りの中で経験する洗礼は相当に弱くなってると思います。

これサムネイルが分かりにくいですがDH Wikiです

コミニュティがあるというのは未経験者の参加のハードルを下げるためにはかなり有効で、実際コマンドラインをまともに理解していない人間が退場せずに続けることができています。

今回は自分の経験や結果が参考になればと思い、2022年にRedBearノードで見てきたルーティングの結果を残しておこうと思います。

これはあくまでもRedBear1ノードの結果ですのでこれならルーティングは絶対!確実!最高!とはならないと思います。それなりの再現性はあるとは思いますがLNは生モノで足がはやく鵜呑みにすると「話が違うじゃねーか」となってしまいます。

さらに有名なノードのルーティングポリシーが変わって全く逆の性質になったりすることがあり、目安や参考程度に眺めてください。

みんな大好きRide The Lightnig(RTL)

月ごとの結果をRTLで

1月と2月はまだDHメソッドを導入していなく迷走してます。ほぼルーティングしていない

3月の後半にテスターのたがえるさんに助けてもらってDHメソッドを導入しました。この頃の資金は0.4BTCくらい

4月、5月、6月はDHメソッドが火を吹いてルーティングの件数がどんどん伸びました。リバランスをしないので記載されているsatsがそのまま収益です(日本円に換算すると超少額です)
以前spotligtでDHメソッドの紹介をした時に使ったのはこの6月のデータです。

7月は過去3ヶ月間のような件数が出ず、多くのチャネルが暇を余すような状況。チャネル数が20未満でチャネル数が足りないのか何なのかを模索していました。人間欲張りなもので件数が減ると不満が出始めます。

8月にDNFYOさんのツイートをご存じの方は多いと思います。この一見緩そうな文体のツイートの衝撃のデカさがノードランナーたちのやる気スイッチを連打連打。

未だこの答えが分からないけどこれがまた楽しい

9月以降は自分なりの実験したいがために徐々に資金を多く投入したり(1.8BTCくらい)キテレツなやり方を試しているので収益が伸びています。チャネル数も平均40くらいに増やしたりTunnelSatsを導入したりDHメソッドも基本設定をいじっています。

DHメソッドの変更は具体的にはアウトバウンドキャパシティの比率が相当高い時のFee Rateは0ppmに変えています。アウトバウンドが動かないチャネルを無理やりにでもルーティングさせる気まんまんな方針です。
更にFee Rateをいくつかのノードで固定化させています。

AMBOSSなどによる一定の情報公開はトラストレスへの第一歩。それにしても丸見えですよねぇ

各チャネルのサイズはAMBOSSや1mL.comで確認できます。これから出すルーティング件数と量はチャネルサイズがチャネルによってまちまちなのでその辺も加味してください。

✳︎過去にLNDgの自動リバランスを紹介したことがあります。その時のノードはRedBearではなく先代ノードなのでチャネル構成やキャパシティが全く別物です。

この時のノードは4月に自爆してしまいまして、その後5月に成仏させました。その時のやり取りのダイジェストは以下にぶら下がっています。

コミニュティのありがたさというのを分かっていただけましたでしょうか?コミニュティが無かったらUmbrelごと引退していたと思います。あれから心を入れ替えてより検証する人間に生まれ変わりました。

ルーティングピア

10月から12月の最近までの結果です

Moon、Sunny Sarah☀️、1sats.com、cyberhubは件数がインもアウトも多いです。bfx-lnd0は以外にもイン側に回ることが多いですが最近(2022.12/18付近)はインに遭遇してません。

Moonはテスターの頃から優秀ノードだと定評がありました。7月、8月、9月の期間は全然ルーティングに関与しなくてどうしたものかと思っていたところ、10月にZero Fee Routing(ZFR)が引退した直後から件数が増えました。
自分のノードでは双方向にルーティングする優良ノードだと思っています。
ちなみにインが734件でアウトが334件で、インの件数てのはリバランスに利用されてるのかなと思いますがこの辺どうなのか。。

Sunny Sarah☀️はノード運営を今年始めたばかりらしく、個人的にかなり好きです。当初適当に200万satsでチャネルを開いたらその日から活躍したのが印象的でした。対するピアは相手を選ばずルーティングするので助かっています。

1sats.comcyberhubは普段気にかけていなくて結果を見てこんなに多かったのかと少し驚いてます。1sats.comは500万sats、cyberhubは1000万satsがチャネルを開く時に必要な最低サイズなので躊躇します。
最近1sats.comから1sats.com😩0 feeとエイリアスを変え、0 feeって何だ?と思ったらbase feeが0みたいです。一瞬fee rateを0ppmに?と期待させますよね、これもある意味戦略。
✳︎ ↑
1sats.com😅0 feeの0 feeはチャネルをこっちから開きにいくと0ppmにしてくれるキャンペーンの0 feeだそうです(Marimoxさんより)
期間限定なんだと思いますが確かに今月の1sats.com😏0 feeノードのルーティング件数はかなり多いです。たまにキャンペーンがあったりするのならルーティングも楽しくなりますね!

bfx-lnd0Wallet of Satoshi(WoS)はLOOPの受け皿としてちょっと色気を出してチャネルを開きました。最近は前ほど活躍していない窓際族。

bfx-lnd0もWoSもタイプ的にsink系と見ていてアウトバウンドキャパシティを意図的に用意しないと基本動かないと思っています。それだけ収益性の高いノードでありますが、キャパシティが往来するルーティングを学んだり楽しむならMoonやSunny Sarah☀️たちの方が適しています。
sink系は最初から開くよりライトニングネットワークをちょっと理解してから開くのが良いかなと思います。

この表にあるNNNは相手方からチャネルを開いてくれたのですが謎ノードでインが20件でamountが約128,915,964satsと平均ジャスト600万satsです。LNDgのfailed HTLCで毎回デカい結果ばかりを連れてくるのでツンデレのツンで終わることが多いです。

ルーティングピアのつづき

紙面の都合上イン側だけを載せています

038fe..はZFRでもう存在しないノードのためにパブキー表記になっています。ZFRが引退というニュースは衝撃だったのにその後のルーティング件数はたいして低下しなかったばかりか、fee rateが最低限確保されるようになったんですね。

チャネルを開き直すとこの一覧に複数回表示されます。それで1sat.comやSunny Sarah☀️やLOOPが何度か出てきます。インにLOOPが出てくるのがなんとも不思議

BCash_Is_Trashも双方向にルーティングしています。リバランスを必要としないチャネルって良いです。

おそらくみなさんのノードと結果が違っていると思います。Boltzがあまり上位にいませんが人によってはもっと割合的に多いとか、逆にMoonは少ないとか違うんじゃないかと思います。

ちょっと面白かったのがサンダーホースというノードにチャネルを開いたことがあり、あまりルーティングしないなぁと思ってチャネルを閉めました。するとcloseした次の日にTwitterでサンダーホースのアカウントにフォローされ「何故チャネルを閉めた?何か良くない点があった?」とDMで聞かれました。
いきなりDMが来たせいでビビってしまい「いやいや、チャネルのサイズ調整で閉めただけだよ」と取り繕ってすぐに前より少し大きいチャネルで開き直しました。そんなサンダーホースの今はほどほどの結果を出しています。ここはなかなかやり手ノードでこんなやり取りがあるライトニングはやはり面白いです。

Diamond HandsはMoonたちに比べて少ない状況ですがDiamond Swapサービスの登場で今後件数と量ともに増えるだろうと思います。BTCのオンチェーン化やオフチェーン化の需要は前から多くありますがトラストレスな操作が出来るのは有利です。

スワップサービスの拡大はリバランスが減る世界になるんじゃないかなと思っています。偏るキャパシティをリバランスで是正するために労力を使うより、スワップインやスワップアウトを活用して簡単にキャパシティを整えるのがスマートだと思うんです。

個人的に2023年前半のライトニングはスワップサービスで盛り上がる気がします。スワップサービスの拡大で各ノードの運営方針が変わるのであればチェックは欠かせません。

より良いノード選び

全然わからないですね。AMBOSS見てるだけではどのノードが良いのか未だ分からず、いつも成績の良いノードの情報を見てる生活です。

Diamond Handsのテレグラムで過去に見かけたアドバイスに「チャネル数はそこそこ多い方が割と良い」というのがありました。Moonだけに巨大なチャネルを開いて全財産Moonになるより、キャパシティを分散させる方がピアの組み合わせが増えるだろうと思います。

私はいつも様子見のサイズでチャネルを開き、これはいけると思ったら大きいサイズで開き直しています。逆にルーティング件数が無くなり、アウトバウンドキャパシティを多く抱え込んでる場合は一旦チャネルを閉めて小さいサイズで開き直しています。

KolliderBoltzは夏頃まではRedBearノードでは優秀だったんですが9月以降パタっと活躍しなくなりました。しかしルーティングの向勢次第ではまた活躍する可能性があると思っていて、そのチャンスを逃さないためにはチャネルのつながりを残すべきだと思っています。それでこの2つのノードのチャネルサイズを小さく開き直しています。

かつてfixedfloatは双方向にルーティングするノードでとても優秀でした。しかし夏以降はsink系に変わり、RedBearではリバランスをしないと動かないノードになりました。DHメソッドのテスター時代はかなり優秀だったのに今はチャネルを閉めました。こういうキャラが変わることがあるのでルーティング情報は「今」に合わせたものが大事だと思います。

いつの時代も「今」を大事に(関西系でないとこの御仁は分からないかも)

AMBOSSでチャネル数が多くて総キャパシティもかなり大きいノードにチャネルを開いたけど何も起こらない、ということがたまにあります。原因はいろいろあるのだろうと思いますけどズバッと分かるのは難しいのでダメならさっさと閉めています。

個人的にはアウトバウンド比率が高め(効率が良さげ)なノードを探しています。チャネルを開きにいってインバウンドを供給した相手先はアウトバウンドが多いのが理想だと思い、それを探す目安は例えばですがAMBOSSのWebランキングや1mL.comのAvailabilityの順位を見ています。あれはキャパシティが大きくても資金効率が良くないと上位に上がれない仕組みっぽいですね。

おわり

今年は本当に朝からRTLをチェックし、仕事中も時間さえあればZeus LNをチラ見し、夜もDHメソッドをいじる生活で楽しかったです。利益を追うことより色んな経験や勉強ができたことの収穫が大きく、少なくても利益は出る方が継続する動機になりますね。

ライトニングネットワークは次の機能アップがたくさん控えていることや、最近アフリカで実生活で使うための工夫がなされていることから、来年は今年とはまた違うライトニングネットワークになっているんだろうと思います。

個人的には今以上にノードが扱いやすくなる仕組みも増えて欲しいです。ラズパイやUmbrelの不調は精神的にやられる。

マスタリングライトニングネットワークの日本語版が出ますので年末は読書に集中します。

チャネル調査はこれからも欠かせませんね。ではまた

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