option_simple_close
チャネルの協調閉鎖をする際、現状では協調的チャネル閉鎖TXのための手数料を二者間で交渉して決定し、またこの手数料はチャネル開設者が支払うことになっています。option_simple_closeによる提案は、この交渉フェーズをなくすことで二者間のやり取りを簡素化するものです。本提案による協調チャネル閉鎖の変更内容は以下になります。
- 手数料の交渉フェーズがなくなる
- チャネル閉鎖を要求した側が手数料を支払う
- RBFをサポート
現状は、以下の図のように手数料の交渉フェーズ(3)(4)...(?)(?)があり、このやりとりが実装間の手数料決定アルゴリズムの差異などからバグの温床となっています。
本提案の協調的チャネル閉鎖時のメッセージは以下の図の流れになります。shutdownメッセージを送った側(クロージャー, closer)は閉鎖時の手数料を相手に送信します(3)。メッセージを受け取った側(クロージイ, closee)はその手数料に同意するなら署名を添えて返信します。もし同意できなければ、エラーを返して通信を閉じます。同意されなかった場合、クロージャーはチャネル閉鎖時メッセージを最初から始めます。
本提案ではAがチャネル閉鎖の要求および手数料を提示し、それに同意した場合のみBが署名を添えて返信する。同意しなければ、再度同じプロセスを繰り返すだけなので、協調閉鎖時のプロセスが簡素化されました。具体的な提案に関しては以下を参照してください。