
初めてのハードウェアウォレット: Jade Plus(復元テスト編 完)
2月に人生初のハードウェアウォレット(HWW)としてJade Plusを購入しました。画像・字数上限の都合で複数記事に分かれてしまい申し訳ないですが、本記事が最終版です。復元テストの様子と、全体を通じて初心者観点で思った/感じたことを記事化します。写真多めです。
【目次】
- 1. リカバリーフレーズでの復元テスト
- 2. 全体を通しての感想
- 3. Jade Plus 関連過去記事リンクまとめ
【1. リカバリーフレーズでの復元テスト】
リカバリーできないウォレットに保管するのは危険すぎると思ったので、ちゃんとリカバリーできるかテストしました。
①リセット
ホーム画面の「Options」から「Device」⇒「Factory Reset」を選択。
本当にリセットして良いか聞かれるので「Yes」を選択。表示されたリセットのコードを打ち込んでリセットします。このコード入力にプロセス必要なんだろうか?。。
すると購入時のセットアップ前のホーム画面に戻ります。てっきりリセットはスマホみたいに何分か処理に時間がかかるのかと思ったら0.3秒くらいでこの画面に切り替わりました。めちゃ早いんですね。
②復元
基本は最初にセットアップした時と大きな流れは変わらないです。
「Setup Jade」から「Begin Setup」を選択。
Setup Methodとして購入時と異なり「Restore Wallet」を選択。
QRコードからの復元もできるようですが、今回はリカバリーフレーズを入力していくステップを選択。
メモしたリカバリーフレーズを入力。最初のアルファベット数文字を選択するとと候補の単語が複数表示されるので、その中から正しいものを選択します。
全単語の入力後にBlockstreamとの接続方法に移動。以降は初期セットアップ時と同じ段取りでペアリング・PINコード設定など進めます。
購入前はリカバリーフレーズを入力するステップは結構面倒臭いんじゃないかと想像していましたが、実際は数分でできる案外簡単なプロセスでした。フレーズを暗記する練習として何遍繰り返したって良いと思えるレベルと操作感です。
【2. 全体を通しての感想】
過去記事でのコメントとも一部重なりますが、初めてのHWWとしてJade Plusの購入から実際の運用までを通じて感じた点をメモします。
①案外、入出金する時よりも、1.でウォレットの復元テストしてる時が一番HWWウォレット買ったなって感じた瞬間でした。HWWはあくまで秘密鍵を管理する媒体で、リカバリーフレーズこそが大事なんだというのを実際に操作してみて強く感じました。
②しかし一方でなぜか、自身の持っているJade Plus自体に愛着を感じるようになりました。実際その中にビットコイン自体が入っている訳じゃないのに。。こう感じるの私だけですかね。
③自分の資産を何者にも関与されず管理したくてHWWを購入しましたが、購入してほっと一安心、という心理状態になれると思いきやそうでもないなと購入後になって気付きました。
勿論取引所に預けていた時よりかがよっぽど安心できますが、HWW購入後は、少なくとも私はよりセルフカストディを意識するようになったので、たとえばPIN解除にBlackstream社のサーバーにアクセスしてて本当に大丈夫なんだろうかとか、フェイクニュースでしたが自身のウォレットに脆弱性が見つかったという話があったりとして、案外ウォレットに全幅の信頼、という気持ちになれる訳ではないんだなと気付きました。
④またこれは無い物ねだりですが、将来的にもし発明されれば、自分が任意で選んだ単語をリカバリーフレーズとして設定できるようなウォレットが欲しいです。いざ自分のHWWに自分の資産を入れるとセルフGOXのリスクをより意識するようになります。いざセッティングが終わるともう満足しちゃって、リカバリーフレーズの控えを1点だけしか用意していない人、案外多いんじゃないでしょうか?ランダムでない任意の単語を使うリスクも確かにありますが、それと天秤にかけても失念・紛失するリスクを回避できるなら十分にリスクにペイできると私個人としては思います。
ちなみにHWWの講演会で話を聞いた限りでは、講演者の知る限りはそのようなウォレットは世の中にはまだ無いようです。誰かぜひ作ってください。
⑤HWWは難しい、と皆が言いますが、実際には思っていた以上に諸々の手順が簡単でした。取引所で入出金した経験がある人にとっては、基本ほとんど一緒の手順で、秘密鍵のプロセスでHWWを挟むだけという簡単さが意外でした。
⑥一方で、そんな簡単な動作・手順の基本的な意味を実はちゃんと把握できていないなと、自分の勉強不足を感じました。
なぜBlackstreamのサーバーと接続しないとHWWのセッティングできないのか?アプリとのペアリングでなぜXpubを送る必要があるのか?なぜペアリング時と異なり送金時のQRコード読み込みに時間がかかったのか?etc... 細かい動作の一つ一つに、安全にビットコインをセルフカストディをしていくための意味・理由があると思うのですが、まだよく意味が分かっていません。
引き続き、実機を使いながら、学んでいこうと思います。
【3. Jade Plus 関連過去記事リンクまとめ】
本当は2,3記事くらいにまとめたかったのですが、画像を多用したためかspotlightの字数上限に達してしまい、記事が複数に分かれてしまったため、以下に過去記事のリンクをまとめます。
SeedSignerなら任意に選んだワードでシードが作れます。ただ、自分で好きなワードを選ぶのは、やはりエントロピーを下げるリスクあるのであまり推奨されてないようですね。
SeedSignerの場合は自分で好きなシードワードを選ぶというより、無作為に選んだシードワードを使用する前提ですね。「Entropia(エントロピア)」っていうシードワードが刻まれた2048個のタブレットが瓶に入ってる商品があって、そこからくじ引きみたいに無作為に単語を引いて、SeedSignerでシードを作るみたいなやり方です。