Fiat Channel over Lightning
ライトニングネットワークのウォレット残高をステーブルにできる新しいウォレットが誕生しつつあります。以下の画像を見てください。
4月4日にビットコインを2,396sat受け取っていて、これは当日価格では€1でした。その後ウォレットはしばらく置いておき、本日4月7日にウォレットを開いてみると、ウォレット残高が2,512satになっていました。現在価格でもこれは€1なので、ウォレット残高としては価格変動しておらず、ビットコインの数量が増えたことが伺えます。
この仕組みはHosted Channelと呼ばれるカストディアル型LNチャネルを拡張したもので、法定通貨の情報を付与することで、カストディアルではあるもののウォレット残高をステーブルにすることを実現しています。本ウォレットは以下のサイトよりダウンロードしてMainnetで使うことが可能です(Androidのみ対応)。
Release Euro Fiat Channels · standardsats/wallet (github.com)
さて、じつは先日私が公開した Option style DLC over Lightning の仕組みを応用することで、上記のウォレットをノンカストディアルな方法で作ることが可能になります。ウォレットにオプション取引APIを組み込むことで、ショートポジションを作って価格下落へのヘッジをすることで、価格を固定させることができるようになります。HTLCの最長期間は2週間ほどですが、契約を短期間に更新することで(Perpetural Swapのスワップ金利の決済のようなイメージ)、ライトニングの制限を回避することもできると思います。まだ現在は構想段階ですが、このウォレットの開発に向けて準備をしているので、乞うご期待!
「価格下落へのヘッジをする」
デルタニュートラルな状態するってことかな。(知ったかぶり)
現物と同等量の無期限先物ショートすると法定通貨建て評価額が一定になるやつ。