来るものは拒まず・・・。じゃなくて、拒むべきは拒もうよ。(公務員な日々②)
前回記事で、私はいま官公庁で働いているという話を書きました。
今回は、ちょっとだけその業務内容に触れたいと思います。
私が関わっている業務というのは、一言で言って、書類のチェックです。
つまらなそう?
その通り!
でも最後まで読んでください( ^人^ )
さてその書類が、何の書類かといいますと、ある給付金の申請書です。
もう少し具体的に言いますと、民間から「お金をください!」という内容の申請書が上がってきます。それに目を通し、記入内容が間違っていないか、給付の基準をクリアしているかどうか等々を、チェックするんですね。
(この点について、「紫雲和尚さんの記事に出てくる給付金と同じやつですか?」みたいな質問には、肯定も否定も致しません。ごめんなさい。同僚に身バレしたくないので( ̄▽ ̄)。。。あしからず)
仕事としては、ルーティンワークです。やることは決まりきってます。
ただ、あまりにも記入内容に間違いが多すぎて、ちょっとぐったりします。
たとえば、先日は、日付が「令和2020年」になっている申請書に出くわしました。(注:実話)
おもしろいのだと、数ページある書類の隅に、「5枚目/1枚中」と書かれているやつもあったりしました。(注:実話)
ちょっとシュールですね。
私は、申請書を書いた人をバカにしたいんじゃないんです。
そんなつもりは毛頭ありません。
間違いなんて、誰にでもありますから。
それに、「令和2020年」と書いてあったとしても、申請が却下になるわけじゃないし、そこは別に問題ないんです。
では、私が言いたいのは何か。
それは、申請書の書式に、なんの入力規則も設定されていない、ということです。
たとえば、「令和」のあとには「1」か「2」しか入力できないようにしておけば、間違いは減ります。
そうした初歩的な設定が、まったくなされていない。
つまりこれは、申請する側(民間)ではなく、受理する側(お役所)の問題なのです。
この申請書には、金額や口座番号や、ID番号的な、各種の数字を記入する欄があります。
そうした重要部分こそ、チェックしなければならない箇所です。間違いがあれば、申請書の再提出や、却下もありえるからです。
そしてもちろん、この欄にも、なんの入力規則もないのです。
当然、まちがったことが記入されていることがあります。かんたんに修正できるものもあれば、問い合わせなければならないものまで、さまざまです。
それなのに、明らかに間違った申請書すら、いったん受理してしまう。そして、それを逐一チェックする。
その事務の量が、バカにならないのです。
一般の方が想像する以上に、書類のチェックのために、かなりの時間と人手と手間が費やされています。