🐇21のレッスン - ビットコイン・ラビットホールに落ちて学んだコト🕳️Lesson 3
🐇Lesson 3🕳️
複製と局所性
つぎに怒った声がします ― うさぎのです ―「パット!パット!どこだ?」
引用元:不思議の国のアリス
量子力学はさておき、局所性は物理的な世界では何ら問題にならない。「Xはどこ?」という質問には、Xが人であれ物体であれ有意義な方法で答える事ができる。デジタルの世界では、“どこに”という質問はすでに扱いにくいものだが、答えるのは不可能ではない。本当の所、あなたのEメールはどこにあるの?悪い答えは“クラウド”。これは単なる他の誰かのコンピュータだ。それでも、メールが保存されている全部のストレージ装置を追跡したければ、理論上はそれを探して見つけ出す事ができる。
ビットコインでは、“どこに”という質問は本当に難しい。あなたのビットコインは厳密に言って、どこにあるのか?
“私は目を開いて、周りを見回し、そしてこの避けがたい、伝統的で嘆かわしい陳腐な手術後の質問を訪ねた。「ここはどこだ?」”
ダニエル・デネット
問題は2つある。1つ目は、分散台帳は完全な複製によって分散される事だ。つまり台帳はあらゆる場所にある。2つ目は、ビットコインはどこにも存在しない。物理的にだけでなく、技術的にも。
ビットコインは、それを表す実体を参照する必要さえなしに、未使用のトランザクション・アウトプットのセットを追跡し続ける。ビットコインの存在は、未使用のトランザクション・アウトプットを確認して、1億ベース単位の全てのエントリをビットコインと呼ぶことによって推測されている。
“この瞬間、送信中にそれはどこにあるのか? […] 第一に、ビットコインはどこにもない。それはどこにもないんだ。存在しない。 共有された台帳の中に、台帳項目があるだけだ。[…] ビットコインはどんな物理的な場所にも存在しない。台帳は、本質的に物理的なあらゆる場所に存在している。地理はここでは意味を持たない。 — それはここでのポリシーを理解する助けにはならないだろう。”
ピーター・ヴァン・ヴァルケンバーグ
では、ビットコインが存在しないのなら「私はビットコインを持っている。」という時、あなたは実際は何を保有しているのか?それは、使っているウォレットに書き留めるように強いられた、あの奇妙な単語たちを覚えているだろうか?
この魔法の言葉たちが、あなたが保有しているものなのだ。これが公開台帳に項目を追加するのに使われる — ビットコインを“動かす”ために使われる鍵である。と言うわけで事実上、あなたの秘密鍵こそが、あなたのビットコインなのだ。もしこれら全部が私のでまかせだと思うのなら、ご自由に私宛にあなたの秘密鍵を送ってくれ。
ビットコインは私に、局所性は一筋縄ではいかない事を教えてくれた。
🐇Lesson 2🕳️ 希少性の希少さ <<-->> レッスン4:同一性の問題
(C)Gigi "21 Lessons" クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)より翻訳
とろサーモンの久保田が、ルノアールみたいな喫茶店で騙されて👇みたいな“現物”ビットコインを買わされた話を思い出しました。