モンスターズ・インクの続編モンスターズ・ユニバーシティーから学びが深すぎてヤバい

モンスターズ・インクの続編モンスターズ・ユニバーシティーから学びが深すぎてヤバい

**この文章は多くのネタバレが入りますので映画未視聴の方は閲覧注意してくだだい**

本記事はhttps://monaledge.com/で投稿したかったのですが投稿がうまくできなかったのでこちらで投稿します...

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怖がらせ屋になりたい主人公の幼少期簡単なあらすじです

時空を超えて子供の部屋に入り、子供を怖がらせ、そのエネルギーで生活するモンスターの世界にとって怖がらせ屋になることは大きな名誉。物語の世界では”怖がらせ屋”が花形という共通認識がありますそして主人公のマイクは社会科見学を経て怖がらせ屋が働く会社(モンスターズ・インク)で働きたいと強く思うようになります

登竜門として知られる難関大学に無事合格したマイクは大学生の中でも一番の優秀な成績を修めますが、途中色々なトラブルに見舞われ退学。友人のサリーと誰でも入れるといわれるモンスターズ・インクの郵便係に応募して無事入社します。その後持ち前の優秀な頭脳と前向きな考えかたを活かして様々な部署で功績を打ち立てついには怖がらせ部署に配属される、というお話です。

ですがこの話いくつか触れていない重要なポイントがあります

1.エンディングで怖がらせ屋にならなかった

マイクはそもそもエンディングで怖がらせ屋になりませんでした。「コーチ」と呼ばれるサポート役になったのです。サポート役を決意する描写は何もありません。あれだけ目指していた怖がらせ屋にならなかったのに、最後の特殊エリアに入る時の表情は満面の笑みです。

2.郵便係になった時点では郵便係のトップを目指してた

置かれた環境に不満をいうことなく、配置された場所で全力を尽くし、さらには「郵便係の記録をうちたててやる」とまで宣言しています。彼はおかれた環境と夢とのギャップに苦しむことなく、それはそれとして現状で全力を尽くします。

3.自分の夢と現実の齟齬を洗い出し実現可能な落とし所を模索し続けた

主人公マイクは配置された先々で全力を出しつつ、それでいて怖がらせ屋部署に配置されたとき「念願の」と言いました。彼は夢を捨てていなかったのです。

4.いじめっこは結局夢を叶えなかった

序盤の幼少期でマイクに対して「おまえは怖がらせ屋になれない」と言い放った子がいます。一緒に見ていた息子(4)はとても怒っていましたが、作中は1作目で出てくるキャラクターが多数登場するなか、このいじめっこは姿を現しません。これはディズニーの「いじめてくる奴なんて君の人生において記憶にも残らないちっぽけな存在になるんだよ」というメッセージだと思います。ランドール(2作目の悪役)に至っては最初の性格良いところからひねくれる所まで描写されています

5.大学そのものが不可欠な要素ではないというメッセージ

主人公マイクは「念願の大学に入ったー!」というほど情熱を燃やしていた大学を退学になってしまうのですが試行錯誤のうえ自分なりの実現できる夢(怖がらせ屋のサポート)を実現します。現代において大学という存在は重要なステップである一方で夢を実現するうえで絶対に不可欠なオプションではないということを、アップルから追い出されてピクサーを作った挙句再度アップルに戻ってきたジョブスが伝えているようですね(ジョブスは2作目公開前に永眠)

まとめ

主人公マイクは夢を持ち大学入学するまでは夢の通り進んでいますが、退学を機に自分なりの夢の形を模索することが凄いです。普通腐りますよね。しかもそこから配置先で全力出すという。一番偉いところは主人公マイクは沢山の配属先で経験を積む過程で(作中触れていませんが)自分の怖がらせ屋のスキルの限界を知り、そのうえで実現できる夢を模索しています。結果として怖がらせ屋の才能がある友人サリーのサポート役であればイケるという結論に至っています。だからこそラストでのマイクはあんなにも感慨深い笑顔を出していたのだと思います。自分が怖がらせ屋になれなかったことに微塵も悔しそうにしていません。できないならできないなりにどうすればいいか模索することの大事さを伝えてくるディズニー。他の作品は浅い(失礼)子供向け作品ですが本作だけは意識高い系の人たちに見てほしい作品でした。

余談

  1. モンスターズインクはインフラを扱う会社のようだが独占企業なのか?だとしたら1作目終盤で倒産というのは考えづらい。独占企業ではないイチ民間企業のような言いぶりが随所に出るが競合はなぜ2作目では出てこないのか?まるでこの会社しか怖がらせ屋企業がないかのようだ。
  2. サリーが後を継ぐ形になるが元社長が逮捕され連行される間際「倒産」と断言した程の会社の土地・建物・従業員すべての資産をまるっと受け取るサリー何者?本場アメリカでは会社の負債を代表が連帯責任しないようなので引き継ぎやすかったのかな?
  3. 作中の描写からすると怖がらせ屋の素質はあるが勉強嫌いのサリー、素質はないがキレる頭脳明晰なマイク。1作目のラストでサリーが社長になるが、マイクが社長になるべきだったのでは?なぜサリーが引き継いだ?
  4. 1作目ラストで壊したはずのブーちゃんのドアをマイクは復元していますが、何かしらの理由で復元してはいけない理由があったからドアは破壊されたはずです。それを周囲に伏せれば問題ないと踏んで復元したマイク。新社長サリーに最後見せるわけですが今後サリーはこの不正を見過ごすのか?(マイクは良かれと思ってドアを復元し、ラストではサリーがドアを開けブーちゃんと再会してしまいますがそれは子供発見局からすると面白くない状態のようです。作中破壊するシーンでは「破壊は仕方ないだろ」の一言だけなので詳細はわかりません)
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