モナカードが完全に非中央集権になりました報告と雑談
変わったこと
モナカードの画像アップロードサーバーはcard.mona.jpしか存在しなかっため、完全に非中央集権と言えない状況でしたか誰でもサーバーを建てることができるようになったため非中央集権と言っても良さそうな状態になりました。
誰でも建てられるようになったからと言って誰かが建てるかは分かりません。何も変わらないかもしれませんが仕組みを整えておくことは大事です。
モナカード年表
2018年: 開始
2021年: Monacard2.0化(チェーン書き込み+IPFS化)
2023年: アップロードサーバー開放による完全非中央集権化
プロトコルのおさらい
・モナコインのチェーンに書き込む形式を定めたMonapartyプロトコル
・画像保管と共有に関するIPFSプロトコル
・モナカードの仕様を定めたMonacard2.0プロトコル
・画像をアップロードするサーバーの仕様をを定めたMonacard2.0準拠サーバープロトコル
の複数を合わせたものが今のモナカードのルールです。
画像アップロードサーバーを開放しても大丈夫か
今まで開放しなかったのはIPFSに好き勝手に画像をアップロードしても管理することが難しいためユーザーに著しい不利益が発生すると考えていたからです。
ある程度の仕様を決めることで回避できると思っています。まあ問題があればその都度仕様を更新するなり対処すればよいと思います。
本当に非中央集権なのか?
プロトコル上は非中央集権と言っても良いかもしれませんが、そのプロトコルは私が決めているので本当に非中央集権何でしょうか?なんか違う気がしてきました。
エッチなモナカードも作れるかも
サーバーごとに検閲ポリシーを設定できるのでエッチなモナカード世界も作れるかもしれません。そのエッチな世界を既存のサービスが受け入れるかは全く別の話ですがプロトコルを共有できることによるメリットはあると思います。
カード制作料をとることでモナカード界が発展する可能性も
カード制作料をサーバーごとに設定できるのでお金儲けをすることでできるようになります。
今までは、私が担当している部分ではモナカードを宣伝するインセンティブがありませんでした。むしろ人が増えれば増えるほど出費と手間が増えるので金銭的にはマイナスでしかありませんでした。承認欲求が満たされるという理由だけでやってきた感はあります。
お金儲けができるようになることで宣伝するインセンティブが発生するのでもしかしたら発展に繋がるかもしれません。今のところはそんな予兆は全くありませんが仕組みだけでも作っておくことは大事だと思います。
いつの間にか思わぬ方向に進化したモナカード君
元々はMonapartyでもデジタルカードみたいなものを作れるんじゃないかと思って設計したのが始まりです。その時は実装する気が全くありませんでした。
しばらくしても誰も作らなさそうだったので本当に作れるのか試したくなって作ってみました。思いのほか利用してくれる人がいたので皆が飽きるまではやろうかなと考えてました。利用者がいなくなったらやめるつもりでした。
予想に反して利用者が多くなったので、まじめに運営しようかと思いデザインを変更したり仕様がおかしいところを修正したり初めのみじめな状態とは大きく変わっていきました。
この頃、登録やマーケットにアクセスするためのまともなUIがないことがモナカードの最大の弱点だと思っていましたが自分にはそれらを実装するセンスと技術がなかったため放置していました。その後モナパレットが作られこの問題が解消されモナカードを取り巻く環境が大きく改善されました。
NFTブームの到来でモナカードのimgurと私のサーバーに依存した古いシステムを改善する声が上がり始めました。IPFSへの対応は費用もかさみますし作業も多いので正直やる気はありませんでしたが、みなさんの意見と時代の流れを考えてやらざるを得ない状況になっていったので頑張ってやりました。
利用してる人からは大きな違いがないように感じられたかもしれませんが、システムは別物に変わってます。
アップロードサーバーの開放はやってもやらなくても良かったのですが、気持ちの上では上記の内容とセットだったので時間がかかりましたがやってみました。
最近コードを見たりサイトを見たりしてるとこんな仕様とか機能あったっけ?てことがよくあります。5年以上やってるので基本的な仕様を忘れていることがあるんですよね。モナカードのプロトコルに関しても結構忘れてることが多くて聞かれたりしてもどうたったかな?みたいなこともあります。
まあこんな感じで当初想定していなかった進化を遂げたモナカード君ですが今後もどうなっていくかは分かりません。どうなるのか楽しみですね。
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