ビットコインから入る哲学の世界
子供の頃『ソフィーの世界』という子供向けの哲学小説が話題になって、大学時代に同級生が哲学の話をしていて、哲学っておもしろそうだなと思いつつも、理解していたらかっこよさそうだなという下心のせいか、足を踏み入れては挫折しての繰り返しでした。
でも、ビットコインから入って、今度こそ私も哲学の世界を楽しめるようになるかもしれません!
今校正前の見直しをしているKnut Svanholm著『Everything Divided by 21 Million』にストイシズム(禁欲主義)についての記述があります。少し長いですが5章「道徳」から引用します。
「ビットコインは、その絶対的な有限性ゆえに、すべてを再評価することを迫り、あなたは選択に疑問を抱くようになるだろう。これはお金の使い方だけでなく、すべての選択に当てはまる。その結果、あなたの人生に対する取り組み方はよりストイックになるだろう。禁欲主義(ストイシズム)は古代の哲学で、実りある人生は、自然との調和を追求しながら、慎重さ、正義、不屈の精神、節制といった基本的な美徳を実践することに費やされるのが最善であると説いている。自然との調和には、あなたの周りにある自然だけでなく、自己の本質との調和も含まれる。禁欲主義は自分が変えられることに集中し、変えられないことにはあまり注意を向けないようにと教えてくれる。」
禁欲主義って単に煩悩を禁止しまくることではないのですね。無知 w
そして、ここに書かれているストイックになる感覚、こんな欲望まみれの私でも実感しています。もう一つ、自分の変えられないことは無視(とまではいっていないのかな)というのも私自身のポリシーと合うような気がします。もう一つ、自分の変えられないことは無視(とまではいっていないのかな)というのも私自身のポリシーと合うような気がします。
ここからストイシズムを提唱したストア派について調べ始めて、セネカの『怒りについて』に興味を持ちました。というのも、私は怒ると激しい方だし、相方もまあ大概なのでどうにかならないかなと思ったからです・・・。
ビットコインのほかに、今回、哲学への興味をブーストしてくれているものが二つあります。YouTubeの解説動画と、iPhone+Kindleの読み上げとオーディブルです。アバタローさんという方の解説動画を気に入っていて、いろいろな哲学者について端から聞きまくり、興味を持った人について本を読んでいます(聞いています)。
https://www.youtube.com/@Aba_Book_Tuber
もしかすると毎日時間を決めてきちんと腰を据えて目から文字を入れて、本の内容を咀嚼する方がいいのかもしれませんが、iPhoneに読んでもらって家事や散歩をしながら聴くのが私には合っている気がします。そんな中で本当に紙に手で触れて目で読みたいという本が出てくるのかもしれません。
いずれにせよ、ビットコインとテクノロジー、知識を惜しみなく共有してくれる人たちのおかげで、人生中盤にしてようやく哲学を楽しめるようになりそうです。
いろいろありますが良い時代に生きているなと思います 🍊