自分好みのシャンパンを選ぶコツって何?

自分好みのシャンパンを選ぶコツって何?

前回の箸休めをはさんで、またシャンパンネタに戻って参りました(笑)。さて、この前はおすすめのシャンパンについて、特定の銘柄をご紹介しました。

 

そこで今回は、自分好みのシャンパンを選ぶ為の、押さえるべきポイントについて説明したいと思います。シャンパンと言っても種類も豊富で、正直どれを選んだらいいかって悩みますよね。ですから、このポイントを押さえる事でかなり選びやすくなるはずです。では、早速いってみましょう!

 

まずは、いつ飲む予定なのかをはっきりさせましょう。つまり、近日中に飲むのか、それとも何年か後に飲むのか、と言う考え方です。

 

もし、すぐに飲む予定ならばノン・ヴィンテージシャンパンがオススメです。と言うのも、ヴィンテージシャンパンはブドウの出来が良い年にしか造られない高品質品なのですが、その分飲み頃を迎えるまでに何年も、時には何十年もかかる場合があります。

 

もちろん、蔵元が販売したと言う事は、飲んで頂いても構いませんよ、と言うメッセージなのですが、ヴィンテージシャンパンの進化は更に熟成期間を経た先にあります。ですから、正直比較的若いヴィンテージシャンパンを高い値段を払って買い、すぐに飲んでしまうのは私からしたらもったいない感じがします。ですから、近いうちに飲む予定なら、値段も手頃でしかもすぐに飲んでも美味しく楽しめるノン・ヴィンテージシャンパンで十分だと思います。

 

もちろん、お金に余裕がある方は、古いヴィンテージシャンパンを選べば、長期熟成した芳醇な味わいをすぐに楽しめます(笑)

 

次のポイントは、どんな味わいのシャンパンが飲みたいかを想像してみて下さい。具体的には、辛口か甘口か、そしてすっきりタイプかコクありタイプかと言う感じです。

 

まずは、辛口か甘口かを決めましょう。シャンパンには、甘辛を表す表示がラベルに記載されています(記載義務はありませんが、大抵は記載されています)。辛口から順番に列挙すると下記のようになります。

 

①極辛口→Brut Nature(ブリュット・ナチュール)/NonDose(ノン・ドゼ)/Dosage Zero(ドザージュ・ゼロ)/Pas Dose(パ・ドゼ)

②極辛口→Extra-Brut(エクストラ・ブリュット)

③辛口→Brut(ブリュット)

④中辛口→Extra-Sec(エクストラ・セック)/Extra-Dry(エクストラ・ドライ)

⑤中甘口→Sec(セック)

⑥甘口→Demi-Sec(ドゥミ・セック)

⑦極甘口→Doux(ドゥー)

 

このように7段階に分類されます。これは、シャンパン1リットルあたりの糖分含有量によって明確に分類されています。もちろん、酸味のボリュームや質など様々な要因で人間の味覚の印象は変わりますが、それでもこの指標はかなり的確に味わいを表現していると思います。

 

①が一番辛口の味わいで、近年のシャンパンでは1つのトレンドにもなっているスタイルです。かなり辛口のキリッとした味わいになります。あまり辛口が得意ではない方は、④以降から選べば良いと思いますが、基本的にシャンパンは辛口のスタイルが主流である為、あまり甘口のシャンパンを見かける事は少ないかもしれません。それでも、この表記を知っておけばある程度の甘辛度をイメージしながら選ぶ事が出来るようになります。

 

次は、スッキリかコクありかと言う部分です。これを決める大きな要素は、ブドウ品種です。簡単に説明すると、白ブドウのみで造られたシャンパンは、酸味やミネラル感を感じるフレッシュでスッキリとした味わいとなり、黒ブドウのみで造られたシャンパンは、ボリューム感のある果実味や、ほんのり渋みも感じられるような、リッチな味わいとなります。そして、白ブドウと黒ブドウをブレンドして造られるタイプは、両方の特徴を持ったバランスの良い味わいとなります。ちなみに、シャンパンではこのブレンドスタイルが主流となります。

 

見分け方としては、Blanc de Blancs(ブラン・ド・ブラン)と言う記載があるものは白ブドウのみで造られたシャンパンです(白ブドウから造られた白のワインと言う意味)。そして、Blanc de Noirs(ブラン・ド・ノワール)と言う記載があるものは黒ブドウのみで造られたシャンパンです(黒ブドウから造られた白のワインと言う意味)。そして、何も記載がないものはブレンドスタイルと推測できます(これも記載義務ではない為)。

 

この他にも、木樽を使って風味を付けるかどうかで味わいの厚みが変わったりもしますが、とりあえずは、今回ピックアップしたポイントを押さえながらシャンパン選びをすると、かなり自分の好みに近い商品を選ぶ事が出来るのではないかと思います。

 

最後に、どうしても選びきれない時は、ズバリ「ジャケ買い」もありではないでしょうか?(笑)音楽でも、気になるジャケットのCDを買ったら当たりだった、なんて事があるように、シャンパンでもラベルから感じ取れる何かがあったら、それは買いだと思いますよ、ぜひ自分を信じて購入してみて下さい!(笑)

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