オンライン酒蔵ツアーに参加してみた

オンライン酒蔵ツアーに参加してみた

最近はコロナによって、随所でオンライン化が進んでいますが、このオンライン化の波は、ワインや日本酒の世界にも例外なく普及し始めています。オンラインのワイン会や日本酒会をはじめ、オンラインでのワインや日本酒の勉強会などもよく見かけるようになりました。そしてそんな中で、最近特に増えているのがオンライン酒蔵ツアーです。

これは、ワイナリーや日本酒の酒蔵をオンラインで繋いで、現場のスタッフさんの案内でワイナリーや酒蔵の中を見学したり、彼らが造ったお酒を一緒に飲みながら、そのお酒の説明や、造り手さんの裏話などが聞ける内容となっています。中には、フランスやイタリアなどのワイナリーとライブで繋いで行うツアーなどもあります。

コロナの影響で経営が厳しくなっている酒蔵さんの支援、そして直接蔵元へ出向くツアーの代替として登場し始めたサービスですが、自宅に居ながら気軽に参加でき、しかも酒蔵さんの応援も出来るので、これはこれで素晴らしいサービスだなっと思っていました。そこで、今回はそんな流行りのオンライン酒蔵ツアーに初参加してみました。どんな流れで進行していくのか、またどんな雰囲気なのかも含めてご紹介したいと思います。

まずは、自分が興味のある酒蔵のオンラインツアーを探します。ネットで「日本酒 オンラインツアー」のように検索をかけると色々と出てきます。私は今回、長野にある米澤酒造さんのオンラインツアーを選びました。正直こちらの蔵元さんの日本酒を飲んだ事はありませんでしたが、こちらで働く蔵人の中にニュージーランド出身の方がいると言う事、そして参加者の中にも外国の方がいると言う2点が決め手となりました。なんかインターナショナルな感じで楽しそうだし、ニュージーランド好きの私は、ニュージーランドと聞くとすぐに反応してしまいます(笑)。

ツアー料金は6,000円で、この中にはツアー参加費はもちろん、米澤酒造さんが醸した日本酒2本(720mlサイズ)とちょっとしたおつまみ、そして自宅までの配送料が含まれています。私的には、これはかなりお値打ちな料金だと思いました。申し込み後、自宅に届いた日本酒を冷蔵庫に入れて準備万端整いました。あとは、ツアー当日までに日本酒を飲んでしまわないように我慢するだけです(笑)。

ツアー当日になると、このツアーに参加する為のURLがメールで送られてきます。今回はZOOMを利用したツアーで、基本的には顔出し参加となります。部屋が散らかっていて少し焦りましたが(笑)、事前に米澤酒造さんの外観を写したバーチャル背景が送られてきていたので、これをセットして、日本酒とグラスとおつまみを用意して待ちます。

そして、いよいよツアーが始まりました。今回蔵元さんからは専務の松下さんと、ニュージーランド出身の蔵人ナイジェルさんのお二人が参加されました。まずはみんなで乾杯をする事になり、待ちに待った日本酒を開栓しグラスに注ぎます。そして、みんなで「乾杯!」、とパソコンの画面に向かってグラスを掲げます(笑)。

ちなみに、今回飲んだ日本酒はこの2種類です。

今錦 特別純米酒 酒槽搾り

今錦 純米吟醸 酒槽搾り

これらの日本酒の味わいに関しては、また別の機会にご紹介します(笑)。もちろん美味しかったですよ!

その後蔵元さんからは、酒蔵のある場所の話や酒蔵の歴史、そして日本酒造りに対する姿勢などとても興味深い話が語られます。今回は、日本語での説明の後にナイジェルさんが英語で外国人の参加者の為に通訳する為、やや進行がゆっくりにはなりましたが、外国の方達が日本酒に興味を持って楽しんでいる姿を見ると、改めて日本酒の素晴らしさを認識し、少し誇らしい気持ちにすらなりました。

参加者は、みなさん自分のペースでお酒を楽しみながら、疑問や聞きたい事がある場合はリアルタイムに蔵元さんに質問が出来ます。直接蔵元さんとやり取りが出来、その場で丁寧に説明してもらえるのもこのツアーの魅力的な部分でした。

そして、ツアーは酒蔵の内部に移動していきます。日本酒は、様々な微生物や酵母菌などが複雑に絡み合って造られるのですが、外部の人間が立ち入る事でその環境が汚染される事を防ぐ為に、酒蔵内部の見学はなかなか許可されません(出来たとしても、当日や前日に納豆や柑橘類の飲食は控えるように言われます)。しかし、今回はオンラインと言う事もあり、日本酒造りに使われる道具や機械など、普段は見る事が出来ない細部まで見学する事が出来ました。これは、オンラインツアーならではの特権かもしれません。

こんな感じでツアーは内容盛り沢山のまま和やかに進み、あっという間に1時間半以上が過ぎました。参加者の方々もほろ酔い気分になり、終了予定時刻を過ぎた所で、今回のツアーはお開きとなりました。終わってみると、これまで大勢で楽しく飲んでいたのが急に自分1人だけになったので、少し寂しい気持ちになりました(笑)。

いかがでしたか?実際に参加してみると、遠方でも気軽に参加出来る点や、オンラインツアーでしか出来ない貴重な体験が出来るなど、満足度は想像以上でした。ぜひみなさんも興味があれば、オンライン酒蔵ツアーに参加してみてはいかがですか?おすすめですよ〜!

この続き : 217字 / 画像 0枚
100

会員登録 / ログインして続きを読む

関連記事

記事を書いた人

ワイン、日本酒、音楽、サッカー、アウトドア好きです。お酒にまつわる面白い話を書いています。また、ネットでワインショップ「LIFE WITH SAKE & WINE」をオープンしました。10%オフクーポン「open2021」(お1人様1回有効期限無し)ご用意したのでぜひご覧下さい!

SNSにシェア

このクリエイターの人気記事

芸能人格付けチェック、なぜ白ワインと赤ワインを間違えるのか?

1548

シャインマスカットで飲む

1422

シンポジウムの語源にワインあり?

927