Emanon
@1290
(;;)
投稿はまだありません。
ライトニングネットワークにおける利己的ルーティングによる無秩序の代償
キーワード:無秩序の代償、利己的ルーティング、支配戦略、ナッシュ均衡 本記事は以下の記事の内容をまとめたものである。 はじめに 上記記事の前半では、LNでのチャネル流量の枯渇(*1)率において送金の失敗率をシミュレーションしている。後半では、送金経路選択の戦略別に送金を行い、どの戦略がもっとも全体的なコストの面で非効率かをシミュレーションしている。ゲーム理論をライトニングネットワークに適用しようとする試みであり、まだまだ未開拓な領域ではあるが、面白い分野であるので以下にその内容をまとめた。 *1 チャネル流量の枯渇:A->Bへの送金時、チャネル資金がB側へ偏ってしまい送金できない状態のこと チャネル流量の枯渇率による送金シミュレーション 図1は、チャネル流量の枯渇率を調整した5つのチャネル上でランダムに送金したシミュレーション結果である。drain:0.1はA-B間のチャネル資金が0.1対0.9であることを表しており、このチャネル上でランダムに送金をする。その結果、失敗率が80%へ収束していくことが読み取れる。チャネル流量の枯渇率が0.1と極端に偏っているのに失敗率が80%しかないのは、B→Aへの送金があることで、チャネルバランスが少しだけ改善するためである。また、drain:0.1のチャネルでは、逆方向の送金はほぼ100%成功することが直感的に分かる。この仮定の下で枯渇した方向への送金の成功率を求めると、0.1*1+0.9*x=0.2 x=11.1%となり、11%の確率で枯渇した方向への送金が成功することが分かる。 <p
0
4
5,000
Yuya
(;;)
アクティビティはまだありません。