【LN】HTLCsを解析して適切なfeeを探る
このところルーティングの流れが以前と変わったと感じることが増えてきました。
これまでトランザクションが流れ込んでくる傾向にあったノードからの流れがピタリと止まり、それどころか外に流れ出る需要が増しているのです。最初は面白がって見ていましたが、どうも一過性の状況というわけでもなく、ノード全体の収益性に影響が出てきました。こうしたチャンネルについてはfee戦略を練り直さないといけません。
外に流れ出る需要が過多ならばfee設定を上げるのがセオリーです(このあたりの考え方は以前まとめた記事に詳しく書いてあります)。しかし今回のケース、例えば上述のCoinGateとのチャンネルはアウトバウンドキャパシティがほぼ0の状態で、売り物としてキャパシティを能動的に用意するにはリバランスする必要があります。
私はもっぱらrebalance-lndというスクリプトを使ってリバランスしていますが、その際に必要以上に高いfeeを設定してしまうと将来的に見込まれる収益も高く評価されてしまうため、リバランス費用も高くなる可能性があります(リバランスに費用が掛かっても元が取れると判断されてしまう)。リバランスで仕入れたアウトバウンドキャパシティが想定通り捌ければ得になりますが、売れ残ってfeeを下げるようであれば赤字になりかねません。チャンネル開設直後のアウトバウンドキャパシティを売るのとリバランスで補充したキャパシティを売るのとでは、注意すべき点が違うのです。
そんなわけでイン担当だったチャンネルをアウト担当に転用する場合は慎重にfee設定する必要がありますが、fee設定してリバランスしてみて流れるか試すしか方法が無いかというと…そうでもありません。
なるほど、アウトキャパが売り物商品で、リバランスの仕入れという感覚は面白いです。まあ全体的にネットワーク上でのアービトラージ勝負ですよね。