続・1ヶ月でルーティングフィーが100倍くらいになりました

続・1ヶ月でルーティングフィーが100倍くらいになりました

🧄「ニンニク入れますか?」

GarlicというLNノードを運営しています。ちょうど1ヶ月前に7月の試行錯誤を記した下記記事を書いたので、その後についても書いてみようと思います。

上記は8月のルーティングフィーです。(100,744.51 Sats/1,686 Events)
ルーティング金額は3.4BTCでした。フィー合計は先月からは大体倍くらいです。

前回の記事で言及したように、8月は事業者系巨大ノードではない中小規模ノードとのLiquidity Triangleを積極的に行いました。7月時点では一部の巨大ノードにフローが集中する傾向にあり、少し目を離すとIn/Outそれぞれのキャパシティが偏ることが最大の課題だったからです。

Liquidity Triangleは最高です。1の資金でIn/Out双方のキャパシティ(合計2倍)が得られること、相手とゼロフィーリバランス実行に合意できれば(だいたい皆やりたがるはず)フィーを払わずとも最初からIn/Outが50:50に整ったチャネルが2つ手に入ることが利点です。開設相手はキャパシティ総額とチャネル数が大きな方が好ましいと思います。

Liquidity Triangleのもう一つの利点は、Triangle間でリバランスするとHop数を最小にすることができるので、リバランスがやりやすいことですね。
先月Diamond Handsコミュニティの方と思われるノードからいくつかチャネルを開いて頂いたのですが、リバランスがなかなか成功しません。これは他のノードでも似たような状況なので、苦肉の策としてcharge-lndで極端にキャパシティが偏っている状態のチャネルは自動的にフィーを最低限にして、相手側からリバランスをやりやすくする、という策を最近導入しました。気づいてもらえなければ意味ないのですが、毎時00分の時点でチャネルのOutキャパが1割以下のときには1ppmになっているはずです。私も定期的にトライしていますが、よければ試してみてください。

とはいえ総合すると1ヶ月前と比べて改善しはじめてはいます。Inflowについてはまだまだ分散の必要を感じていますが、Outflowについては8月後半時点では良い感じに分散されてきています。いずれかのフローを分散させることでリバランスが必要になる頻度が低下するとともに、リバランス自体も多様なペアで行うことができるので成功しやすくなりました。

今後もLiquidity Triangleで非事業者ノードとのチャネルを増やしていく予定です。結局のところ、手薄なノード間をつなぐことこそが最大の付加価値であり、分散化に寄与しつつルーティングフィーや頻度の面でも恩恵を受けやすいため、Inflowをくれる大手ノードいくつかとチャネルを開いた後はひたすら網の目のように多様なノードと接続していくのが基本方針です。

以下ではルーティング状況や貢献チャネルランキングとその特色、チャネル管理における工夫、フィー獲得戦略、リバランス戦略、今後の方針などについて書いています。

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