同一HW内でのUmbrelでのノード再インストール&移行備忘録

上記リンクの通りなのですが、出来心でruncをアップデートしたところ、Umbrelに必要なパッケージが削除されてしまい、解決策が見つからなかったためUmbrelの再インストールとLNDノードの移行を行いました。

将来またやらかしそうな気がするので、以下にノード移行の手順を記録しておきます。今回は同じハードウェア内での移行ですので気が楽です。下記リンク等ちゃんとした解説記事があるので、余程recklessじゃない限りはそちらを参考にしてください。

Umbrelのバージョン:v0.5.3
OS:Ubuntu 22.04.2 LTS

きちんと計画しての移行であれば全チャネルをdisableしてHTLCがゼロになるまで待った上でUmbrelを停止してからスタートするべきですが、今回は既に停止してしまっているので割愛。

1. まずは最低限必要なデータの避難から
・シードフレーズの確認 → Umbrelが生きている場合にはダッシュボードから確認できます。(確認後はちゃんとUmbrelを停止しましょう)
・SCPのコピー → bos telegramを使っている場合にはTelegram上で保存されています
①~/umbrel/app-data/lightning/data/lnd丸ごと
実際に必要なのはlnd.conf, umbrel-lnd.conf, channel.db, wallet.dbなはずですが面倒なので全部コピーしました。
②~/umbrel/app-data/bitcoin/data/bitcoinにあるbitcoin.confとumbrel-bitcoin.conf
他のUmbrel上のアプリデータ等は特段細かい設定等していないので今回はゼロからインストールしましたが、必要であれば他のファイルもコピー。
③ ブロックチェーンもコピーしましたが、結局ゼロから同期がスタートしてしまったので今回は無駄な作業でした。(毎回うまくいかないんですよね。外部ソフトウェアを使って精緻なコピーを作らないとゼロからIBDになるかもしれません。)

2. 現Umbrelに合掌し、さよならする👋
・~/umbrel を丸ごと消去。簡単でいいですね。

3. 新Umbrelの再インストール

curl -L https://umbrel.sh | bash

4. 新UmbrelのダッシュボードでbitcoinとLNDをインストール
・既に記憶が若干曖昧ですが、LNDをインストールして立ち上げた際にシードフレーズを入力するオプションがあったはず。

5. 少し待ってから一旦bitcoinとLNDを停止
・~/umbrel/app-data/ 以下にbitcoinやlndのフォルダと中身が作られているはずなので、1で保存した①と②のファイルと置き換える。
最近のバージョンのUmbrelでは、lnd.confやbitcoin.confへの変更内容はダッシュボードからの入力によってumbrel-lnd.confやumbrel-bitcoin.confに反映されてノード起動時に読み込む仕組みになっており、ダッシュボードに含まれない項目「のみ」をlnd.confとbitcoin.confからコピーしてくるようになっているみたいです。旧Umbrelから避難させたumbrel-lnd.confとumbrel-bitcoin.confを差し替えたところで、ダッシュボードから入力できる項目は初期設定に上書きされてしまうようなので、umbrel-lnd.confとumbrel-bitcoin.confの保存と差し替えは必要なかったかもしれません。
・(LNDディレクトリ丸ごと置き換えた場合には)~/umbrel/app-data/lightning/data/lnd のtls.cert, tls.key, v3_onion_private_keyをどこか適当なディレクトリに移動
・(LNDディレクトリ丸ごと置き換えた場合には)~/umbrel/app-data/lightning/data/lnd/data/chain/bitcoin/mainnet のmacaroonと名のつくファイルをどこか適当なディレクトリに移動

6. bitcoinを起動
・Umbrelのビットコインダッシュボードの「Advanced setting」から必要な変更を行って下部のSave & Restartボタン押す → umbrel-bitcoin.confに反映されます。bitcoinについては特段変更を加える必要はないとは思いますが、IBDの高速化になるかなと思って同期完了するまではTor系の設定をOffにしつつCash Sizeの値を大きくしました。終わったら元に戻します。
・CPUやメモリ消費を抑えるためにIBD完了まではLNDは止めたままにしておきました。
・サブノートがある場合には下記でIBD高速化できるそうです。比較してないので効果があったのかは分かりません。

~/umbrel/scripts/app compose bitcoin exec bitcoind bitcoin-cli addnode "サブノートのIP" "onetry"

7. IBD完了したら
・LNDを起動し、UmbrelのLNDダッシュボードのAdvanced Setting画面からlnd.confを参照しながら入力可能項目を変更してSave & Restartボタン。(ここで設定できない項目は配置したlnd.confからumbrel-lnd.confにコピーされているはずです)
何故か分かりませんが、かなり前からUmbrelのLNDダッシュボードを開くと2−3分でページがクラッシュします。LND自体は動き続けているので普段は特に困らないのですが、umbrel-lnd.confに反映させるための項目を少しずつ入力して何度か再起動を繰り返さなければならず面倒でした。

8. 祈る🙏
・無事復帰することを祈りましょう。

9. (Optional)Tor & Clearnetのハイブリッド設定の更新が必要なはずなので、下記サイトの手順に従って再設定。
https://github.com/TrezorHannes/Dual-LND-Hybrid-VPS#4-vps-install-openvpn-server

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