ビットコインとは
今回ビットコインとはなにかについて簡単な記事を書きました。
ビットコインの生い立ち
ビットコインは2008年10月にSatoshi Nakamotoと名乗る人物がホワイトペーパーを公開したことによってはじまりました。
https://bitcoin.org/files/bitcoin-paper/bitcoin_jp.pdf
その3か月後にビットコインのソフトウェアがオープンソースで公開され、運用が開始されました。
それから今日に至るまでの11年間において、約99.98%のアップタイムを実現しており、かなり丈夫なデータベースであることがわかります。
http://bitcoinuptime.com/
ではビットコインという分散台帳がなぜ今日に至るまで問題なく運用されているかを知るために、ビットコインの仕組みを見てみましょう。
ビットコインの概要
ドルだとFRBや日本にはBOJといった中央銀行がそれぞれの管理者として通貨の発行をコントロールしていますが、ビットコインには中央管理者がいません。
またビットコインには誰が誰にいくら送金したかという台帳を管理する中央的存在(銀行)が存在しません。
ではビットコインを管理しているのは誰でしょうか。
答えは皆さまです。
より詳しく説明しますと、ビットコインの世界ではだれでもノードを立ち上げ、今まで起きたすべてのトランザクションを確認することができます。
これはすべてのトランザクションが含まれた台帳を各ノードが管理しているということを意味します。
そして台帳の中身を10分に1回みんなで共有し、齟齬がないかを確認しています。
結果としてすべての人が同じを台帳を持ち、帳尻が合うようになります。
マイニングの仕組み
ではビットコインはどのように生成されているのでしょうか。
マイナーという存在がブロック報酬を手に入れるため、パズルを解いており、一番最初にパズルを解いたマイナーが報酬を手に入れる仕組みとなっております。
4年間ごとにブロック報酬は半減する仕組みとなっており、はじめは50ビットコイン/ブロックの報酬でしたが、現在は12.5ビットコイン/ブロックであります。
2020/5/11頃に半減期に突入し、マイニング報酬は6.25ビットコイン/ブロックとなります。
そもそもなぜマイナーは膨大な計算資源を要するパズルを解いているかというと、トランザクションの順位付けをするためです。
これによって二重支払いを防いでおります。
この膨大な計算資源を費やすことをProof of Workと呼ばれており、文字通りブロックを生成するのに大量の労働が行われたことを示します。
ビットコインの金融政策
ビットコインは2140年までに2100万枚が発行され、それ以降は一切発行されません。
これがビットコインの金融政策です。
この金融政策はビットコインのソフトウェアを走らせている各ノードが合意していることによって成り立っております。
ビットコインの意義
ビットコインの仕組みは以上となりますが、そもそもビットコインにはどのような意義があるのでしょうか。
すでにSuicaやLine Pay,Paypayといった電子マネーやクレジットカードがありふれており、素早くほぼゼロコストで決済ができます。
またポイントという形でお金が還元されることがあります。
これに対してビットコインはProof of Workによって膨大なエネルギーを使用している上に、トランザクションがブロックに含まれるのに平均10分かかります。
一般的に6confirmationでトランザクションが戻されることはないと言われており、それは決済に60分ほど待つ必要があることを意味します。
ビットコインはかなり非効率的です。
しかしビットコインは電子マネーやクレジットカードと違って第三者にコントロールされていないという特性があります。
このメリットは主に2つあります。
1.中央銀行の金融政策の影響を受けない。
2.トランザクションが検閲耐性を持っていること。
上記2つの特性は中央銀行によるシニョリッジとAML/CFT規制を回避することが可能であることを示し、その是非はともかく意義があるように思われます。
終わりに
今後ビットコインの価格がどうなるかは神のみぞ知るですが、既存の金融システムの外で11年間問題なく運用されていることは確かであり、そこに価値を置く人は多いでしょう。
ビットコインの開発者は先ほど挙げた非効率性の部分を改善するべく様々な開発を続けており、ビットコインは日々進化しております。
ビットコインの基本を簡単に解説しましたが、ビットコインの特性を知ってもらいたいと思い、今回記事を書きました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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