【Lightning攻略マガジン】激安インバウンドキャパシティ獲得法&ルーティング手数料の注意点

【Lightning攻略マガジン】激安インバウンドキャパシティ獲得法&ルーティング手数料の注意点

ここ最近ブームが加速しているUmbrelフルノード&Lightningノード構築。

ダイヤモンドハンズへのチャネル開設は一つのゴールでもありますが、そこからLightningノードの運用していくと頭を抱えるのがチャネルのバランス問題です。

恐らくこの記事を見ている人の多くは「ルーティングで稼ぎたい」「少しでも安くインバウンドキャパシティを手に入れたい」という思いがあるのではないでしょうか?ですよね?

そんな方には以前LOOPの仕組みや安い手数料でインバウンドキャパシティを手に入れる方法をDefi_cryptさんがとても分かりやすく記事にされているのでこちらも必見です!

こちらの記事に書かれているBitfinexを利用した疑似LOOPは利用するBTCが多いほどお得になります。(1BTCの場合Finexからのオンチェーン手数料0.0004BTC=0.04%+送金時のルーティング手数料)

今回自分が試したのは0.01~0.05BTC程度の少額のリバランスだったので、その場合だとFinexの固定オンチェーン手数料0.0004BTCがかなりの負担になってしまいます。

という訳で「どこかに良い輸送ルートは無いだろうか?」と試行錯誤した経過報告的な内容になっています。

安くインバウンドキャパシティを獲得するルート&ルーティング手数料なども書いているのでよかったら参考にしてください。

ルート検証①

「自分のノードから自分のモバイルウォレットへ送金」

まずは一番シンプルで基本的なのが自分のLightningノードから自分のモバイルウォレットに送金する方法です。

Umbrelの場合は追加アプリである「Ride The Lightnig」や「Thunder Hub」を利用すれば「First Outgoing Channel」機能で送金に使用するチャネル(アウトバンドキャパシティ/ローカルバランス)を指定できます。

この機能を利用することで任意のチャネルにインバウンドキャパシティを作ることができます。

この際の送金手数料(ルーティング手数料)は経由するチャネルの数やそのチャネルの手数料設定によるので、0.1%~0.3%とぼったくられる時もあれば安く送金できる時もあります。

私はRide The Lightnigを使用していますが、送金時はかならずFee Limitを設定しましょう!送金できない時はじりじりと手数料の上限をあげていきます。

(ルーティングするノードのキャパシティバランスは刻一刻と変化しているためか、時間を空ければ同じ手数料設定でも通るケースもありました。)

現状ルーティングで得られる手数料は微々たるものですので。手持ちのSatoshiは血の一滴!無駄遣いしてはいけません。

無事に自身のモバイルウォレットに送金できれば、インバウンドキャパシティGETなのですが…がっ!

次に自分のノードに戻す場合の事を考えてみましょう。アウトバンドキャパシティを増やしたい場合は自分のノードに戻せば良いだけですが、モバイルウォレットの場合はRide The Lightnigのように手数料の上限を設定できないものが多いです。

という訳で結局自身のノードへ戻す際にぼったくり手数料を取られてしまうというケースが多いです。往復ぼったされた日にはライトニング同士なのに0.3%ほどの手数料を取られてしまいました…

※手数料設定について考える

ルーティングをやり始めると分かりますが、この0.3%というのはかなり痛いです。なんなら送金時の0.1%ですら大怪我です!

Umbrelの場合デフォルトのルーティング手数料は1ppmに設定されています、これは自身がルーティングしてあげた際に得られる手数料がルーティング額の「0.0001%」という激安設定なのです…

0.1%でインバウンドキャパシティを仕入れて0.0001%で消費する=1000円で仕入れた品物を1円で売っているようなものなので大赤字です…死にます

なのでルーティングで少しでも稼ぎたい人はまず自身のノードの手数料を変更しましょう

最もチャネル接続数の多いOpenNodeでは手数料の中央値が850ppm=0.085%となっているので参考までに。(Spotlightノードは250ppm、DHが58ppm)

Lightning上でBTCを行ったり来たりする方法は手軽にインバウンド・アウトバンドキャパシティを調整できますが、手数料・支払いに使用するチャネルなどの設定が細かく出来るモバイルウォレット(あるのか?)や、2つ目のLightningノードを建てれば安価にインバウンドを仕入れることができそうですね。

ルート検証②

「Bitfinexを利用してLightningのBTCを往復する」

お次はDefi_cryptさんが記事にされていたBitfinexを利用したルート検証です。

Bitfinexは大手取引所の中では珍しくLightningでの入出金に対応しており、Lightningで引き出す際の手数料は一律100Satoshiに固定されています。

(0.01BTCを出金すると100Sat引かれた額が送金されます)

ですのでルート①と同じく手数料上限を設定した状態でBitfinexにLightningで送金をしてインバウンドキャパシティを作成し、アウトバンドキャパシティが欲しい時はBitfinexから自身のノードへ手数料100Satoshiで送金すればいいのです。

この方法の問題点としてはBitfinexを使う事、一時的にBTCをプールするため取引所リスクがあることです。

また、Bitfinexから自身のノードへ送金した場合にどのチャネルから入金されるかが分からない点も使い勝手が悪いです(インバウンドチャネルの状況を見て送金額を調整すればある程度のコントロールは可能かも?)

ルート検証③

「BitfinexなどのLightning対応取引所からオンチェーンBTCを引き出す」

②と同じくLightningの入出金に対応している取引所を利用してオンチェーンのBTCを引き出すことはできないか?と考えてみました。

冒頭に書いたようにBitfinexではオンチェーンBTCの送金手数料は0.0004BTCとお高くなっています。ですので他のLightning対応取引所の手数料を調べてみたのですがSouthExchangeの0.00015BTCが一番安かったです。(入出金は試してないので人柱求む)

さらに節約するために

BitfinexにLightning入金→BTCをUSDTに交換→USDT(TRC)でFTXに送金…というルートを試したところ、Bitfinexからステーブルコインを送るにはKYCが必要とのことでNG

ならばとBitfinexにLightning入金→BTCをXRPに交換→FTXに送金→XRPをBTCに交換→自身のウォレットにオンチェーンBTC送金を試してみましたが…交換時の手数料が積み重なりこちらもダメっ…

FTXはBTCオンチェーンの送金手数料が無料なので、FTXまでの安いルートを探す必要が出てきました。

そこで次のルートを模索したところ格安ルートが見つかりました。

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