🐇21のレッスン - ビットコイン・ラビットホールに落ちて学んだコト🕳️Lesson 11
🐇Lesson 11🕳️
お金
“わかい頃にはこの軟膏(なんこう)で
手足をきちんとととのえた。
一箱一シリングで買わんかね?”
引用元:不思議の国のアリス
お金とは何だろうか?我々は毎日お金を使っているが、この問いに答えるのは驚くほど難しい。我々は大なり小なり様々な形でお金に依存しているし、少なすぎると生活は困難になる。しかしながら、我々はこのおそらく世界を回しているものについてめったに考えもしない。ビットコインは、この問いを私に何度も何度も答えさせた。お金って一体何なんだ?
我々の“現代”の世界において、お金について話す時、我々のお金はほぼ銀行口座のただの数字に過ぎないのに、おそらくほとんどの人が紙片を思い浮かべるだろう。我々はすでに0と1をお金として使っている。そうであるなら、ビットコインはどのように違うのだろう?ビットコインは、そのコアとなる部分で、我々が現在使っているお金とは非常に異なったタイプのお金であるがゆえに、違っている。この事を理解するために、お金とは何か、どのような経過を経たのか、そして金と銀がほとんどの商業史の中で使われたその理由を詳しく見ていく。
“この意味において、ビットコインはより典型的な貴金属である。価値を同じに保つために供給を変える代わりに、供給が事前に決定され価値の方が変わって行くのだ。”
Satoshi Nakamoto
貝殻、金、銀、紙、ビットコイン。結局の所、お金とはそれがどんな形態や形状であろうが、それらが欠けていようが、人々がそれをお金として使うのなら何でもよい。
お金は発明として独創的である。お金のない世界は極めて複雑なものになる。新しい靴を買うのに何匹の魚が必要だろうか?家を買うには何頭の牛が?今なにも必要ないのに、すぐに腐ってしまうりんごをなくさなければならないとしたら?物々交換の経済がひどく非効率的であることを理解するのに、多くの想像力は必要ない。
お金のすごい所は、他の物と交換できる所である。 — これはかなりすごい発明だ!ニック・サボが「シェリング・アウト:お金の起源」で鮮やかにまとめあげたように、我々人類はあらゆる種類の物をお金として利用してきた。象牙、貝殻そして特別な骨や、様々な種類の宝石と言った珍しい素材で作られたビーズや、のちには銀や金のような希少な金属など。
我々は怠け者なので、うまいくっている物事に関してはあまり考えない。お金は、多くの我々にとって、問題なく動いている。車やコンピュータと同じように故障した場合にのみ、我々のほとんどはそうした物の内部の仕組みについて考えさせられることとなる。一生かかって貯めたお金がハイパーインフレによって消え去ったのを見た人々は、ちょうどナチスドイツやソビエトロシアの残虐行為により、自分の友人や家族が消え去ったのを見た人々が、プライバシーの価値を知ったのと同じように、ハードマネーの価値を知る。
お金に関する事柄は、限りなく広範囲に渡る。お金はあらゆる取引の半分を担い、それを作り出す担当の者たちに莫大な力を吹き込む。
“マネーがあらゆる商取引の半分を担い、文明全体が文字通りマネーのクォリティによって上がり下がりする事を考えると、我々は夜に紛れて飛び回る、とてつもない力について話している事になる。それが続く限りリアルに見える幻影を織りなす力。これこそがまさに米中央銀行のコアとなる力だ。”
ロン・ポール
ビットコインは、信用創造を廃止し武力を用いずにそれを行うので、平和的にこの力を取り除く。
お金は何度もの繰り返しを経験してきた。大多数の繰り返しは良いものだった。それらは何らかの形で我々のお金を改善してきた。ごく最近、しかしながら、お金の内部の仕組みは腐敗してしまった。今日、我々のお金のほとんど全ては単純に何もない所から、時の権力者によって作り出されている。これがいかにしてこうなったかを理解するには、私はお金の歴史とその後の没落を学ぶ必要があった。
一連の大惨事になるのか、単にこの腐敗を正すために記念碑的な教育努力が成されるのかはまだ分からない。後者となるよう、サウンドマネー(健全なお金)の神々に祈っている。
ビットコインは私に、お金とは何かを教えてくれた。