Lightning Network上でInbound Capacityを生成する方法

Lightning Network上でInbound Capacityを生成する方法

先日Spotlight上で発表したDiamond Handsプロジェクト、まだ実験的な運用ではありますが、ありがたいことにすでに予想していた以上の参加人数とビットコインが集まっています。

現時点で27のLightningノードがDiamond Handsノードに新規でチャネルを開いてくれて、すでに合計2BTCほどのキャパシティがDiamond Handsに追加されてます。単体で最大0.4BTCのチャネルを貼ってくれてる人もいます。

第一回目のビットコイン報酬配布は今日日曜の夜に、とりあえず試験的に合計0.003BTCを分配します。

ただ、実はまだビットコインの受け取りの準備が出来ていないノードもあり、参加者の中でも「チャネルは貼れたけど、その後どうしたらいいかわからない。Inbound capacityってどうやればできるんですか?」という質問が結構来ていました。確かにここについてはほとんど前回の記事では説明してなかったので、もう少し具体的な方法を書いておきます。

そもそもInbound capacityとは?

本当は今回の記事で、そもそもInbound capacityとは何なのか、どういう仕組みになっているのか、などそういう根本的な部分についても元々説明しようかと思ってたんですが、図示したりしないと上手く説明できない部分があったり、かなり大変なので今回は豪快に割愛することにします(興味がある人は、この動画の最初の方で小川さんがスライドと一緒に基本的な説明はしてくれています)

今回は具体的なやり方だけ書いておくので、最初はよくわからなくてもこれに沿ってやってもらえればとりあえずは大丈夫です。個人的な経験的にも、ここらへんは習うより慣れろで実際にウォレットやノードを使いながら体験してった方がコンセプトも理解しやすくなると思います。より細かい質問がある場合などはテレグラムグループなど質問してもらえればOKです。

インバウンドキャパシティ生成方法①

その他のLightningウォレットに送金する 

一番手っ取り早い方法で、少額のInbound capacityをとりあえず作りたい人は、自分のその他のLightningウォレットに送金する方法が一番簡単です。Diamond Handsのノードにチャネルを接続した状態で、Breez, Blue wallet, Phoenix, Wallet of SatoshiなどのウォレットでInvoiceを作成して、そのInvoiceを自分のノードから支払いすればいいです。

こうすることで、ビットコインの所有権は自分に帰属したまま、ノンカストディアルな形でDiamond Handsとのインバウンドキャパシティを得ることが出来ます。

注意点としては、比較的大きな金額を送ろうとすると(例えば、0.05BTC以上など)、送金が失敗したり、Diamond Handsのチャネル以外のルートを意図せずに通ってしまうことがありえます。なので、まずは0.001BTC以下の小さめのインバウンドキャパシティを入手して、とりあえずDHからのビットコイン報酬を受け取れればいい、という人向けのやり方です。

なお、上記に例として出していたウォレットであれば基本的には少額であればどこでも通りますが、BreezとBlueへプッシュするのが今なら一番安定すると思います。(Blue walletはカストディアルなので、そこはトラストが発生するので注意しましょう)

もう少し大きな金額でインバウンドキャパシティを作っておきたい、という人は以下のLNBigを利用する方法をおすすめするので、そちらに進んでください。

インバウンドキャパシティ生成方法②LNBigにInbound Capacityをリクエストする 

2つ目はちょっとだけ複雑になりますが、個人的によりおすすめの方法がLNBigにインバウンドキャパシティをリクエストする方法です。

このやり方なら、ユーザーはLNBigのチャネルさえ設定してくれれば、後でDHがある程度以上適切なバランスを維持してInbound capacityを作っておいたり、ルーティングを通りやすく調整するので、後はそのまま放っておけばいい、という状態が作れます(少なくとも理論上は)

では仕組みなどはすっ飛ばして、とりあえず以下にUmbrelのユーザー向けにLNBigからInbound capacityを購入する方法を説明します。

LNBigのウェブサイトに行って、トップページに以下の「Open an inbound channel」という項目があるので、そこのスライダーで最大値のキャパシティを設定します。

LNBigから有料でインバウンドキャパシティを買い取ることになるので、約6ドル程かかります。ただ、これはかなり良心的な価格設定かつ、LNBigは今の所かなり長い期間チャネルを維持してくれるので、これくらいは払ってあげましょう。なお、Diamond Handsに参加してビットコイン報酬を受け取れば、6ドルくらいならすぐに元が取れるはずです。

Nextを押すとこんな感じでおなじみの支払い用のInvoiceが出てくるので、それをコピペして支払ってください。なお、このQRコードをクリックするとZapとかが入っている人はそこに飛ばされるかもしれないですが、自分はこのQRコードを右クリックして直接Invoiceをコピーしました。(Zap経由ではやってないですが、どちらでも上手くいくはずです)

ちなみにLNBigのインボイスをコピーして、そのままUmbrelに入れると、Invalidと表示されるので、上記の"lightning:"部分だけ削ってペイストすれば大丈夫です。これでUmbrelから無事にLNBigに送金できれば以下のような画面が出てきます。

上記にはLNBigからチャネルを開いてほしい自分のノード情報(Public keyなど)をペイストしてください。

上手く出来たらこんな感じで自分のノード情報が表示されます。この例だとDiamond Handsのノード情報が表示されてますが、ここが自分が管理するノードのNode IDやAlias(名前)が表示されているはず。

※注意 上記の例に沿って、Diamond Handsのノード情報を上に間違えて貼ってしまった人が何人かいるようですが、上記に入れるのはDiamond Handsの情報ではなく、自分自身のノードの情報です。Diamond Handsの情報を入れると、自分のノードではなく、DHノードに間違えてチャネルが貼られてしまうので、気をつけてください。

特に設定に変更は必要ないので、All right!を選択して次に進みましょう。

これで上手くいくといいのですが、自分のUmbrelノードでテストしたところ、どうやらLNBigのサーバが自分のUmbrelノードを上手く検知出来ていないようで、LNBigのノード情報を自分のノードに教えろ、と言われるかもしれません。

一番下のNodeID@Host:Portという情報をCopyして、UmbrelのRide the LightningのアプリのPeers/Channelsのタブから、先程コピーしたLNBigのノード情報を追加(Add Peer)してください。

これでLNBigに自分のノードが認識され、後は自動的にチャネル開設のプロセスが始まるはずです。

もしかしたら他にもっと簡単なやり方があるかもしれないですが、とりあえずこんな感じで自分のノードにLNBigからInbound capacity付きのチャネルをリクエスト出来ればとりあえずはOKです。そこまで出来たら、後はDiamond Handsのノードの方で最初の方は個別にリバランスをして、ビットコイン報酬が受け取れるような環境を作ります。

もし途中で躓いたり質問がある人は、こちらのテレグラムグループに参加して質問してくれれば、他のユーザーも含め色々教えてくれるので、気軽に質問してください。

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