ビットガールズで気づいたこと

2016年から2017年にかけて、ビットガールズというテレビ番組が放送されていた。アイドルのトークンをICOしたり、トークンを使ってアイドルに投票したり、アイドルがビットコインの歌を歌ったり、簡単に言うとアイドルとビットコイン(とトークン)をかけ合わせた番組だった。

その頃の僕は、多くのエンジョイ勢と同じようにCounterparteyのトークンを作っては、配ったりもらったりして遊んでいた。そんな感じで暗号通貨に興味を持ち、面白そうなことにはとりあえず手を出していた僕は、当然のようにビットガールズのICOや投票に参加していた。

しばらくして番組は終わってしまった。番組が終わってしばらくしても、なぜかTelegramのビットガールズグループには時々新しい参加者が増えていた。

ある日、彼女と一緒に僕のスマホを見ていたら、ビットガールズグループに新しい参加者が増えたという通知が表示された。おそらく彼女の目にも入ったはずだった。別にやましいことはないのだけど、「ビットガールズ」という怪しい単語を見てどう思うだろうと考えつつ、特に通知に触れることなくやり過ごした。

少しして、今度は彼女のスマホを二人で見ていた。Googleで検索しようとしたそのとき、検索の履歴に「ビットガールズ」と表示された。

やっぱりあの通知は見られていた。あの通知を見た彼女はビットガールズを検索したのだろう。ビットガールズという単語を見てどう思っただろう。ゲームの名前か、アイドルグループか、エロコンテンツだと思ったかもしれない。そしてそれがアイドルとビットコインの番組だと分かった時、どう思ったのだろう。

これは僕の偏見かもしれないけれど、「アイドル」と「仮想通貨」は彼氏にやめてほしいランキングで上位にくる趣味じゃないだろうか。この2つを組み合わせた番組を見ておいて、やましくないという感覚を持ってしまっているのは、異常なのかもしれない。
そこまで考えてそれ以上考えるのをやめた。

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