週刊暗号資産決済ニュース【2022年12月第2週】

週刊暗号資産決済ニュース【2022年12月第2週】

先週の暗号資産決済に関するニュースをまとめました😉

✅Bitcoin/Lightning Network

・ガーナで行われたビットコインカンファレンス「AfroBitcoin」に、ジャックドーシーが参加するなど、アフリカ市場におけるLightning Networkの普及に大きな期待が寄せられています。12/6にはStrikeが、決済プラットフォーム「Bitnob」と提携したことを発表するなど、2023年以降の暗号資産決済市場の拡大に向けて、アフリカ市場における取り組みが活性化してきています。

※「ナイジェリアナイラ入金 — Lightning Network — USD着金」のスキームは利用者にとっても便利ですね。

・Taprootのアップグレードから1年が経過し、Bitcoinのスマートコントラクト機能によるDeFi市場との統合についての検討が進んでいます。DfinityのBitcoin統合によって、ブリッジレスのチェーン間トークンスワップ(Helix / IC Lighthouse)やBTCによるクラウドファンディング(CrowdfunNFT)といった事例も確認されており、決済手段としての利用機会が増加すると考えられます。

✅各国における取り組み

・米国やカナダを中心に45,000以上の店舗に暗号資産決済サービスを提供する「Flexa」はGMTの決済対応を発表。STEPNコミュニティとの連携や新しいユーティリティ性によって、どのようなエコシステムが構築されるのか注目ですね。

・米国の21の州で決済サービスに関するライセンスを取得したCoingateの特集記事。ユニコーン企業である「Nord Security」が、CoinGateを採用していることなど、暗号資産決済の普及が進んでいます。

・「ZELF」は、20以上の暗号資産のチャージが可能なVisaデビットカードを発表。ユーザーは名前、電子メール、電話番号だけで米ドルの当座預金口座を開設できるとあり、チャットでウォレットアドレスを伝えるだけでチャージされるのはとても便利ですね。

・「Twitterコイン」のインターフェイスとロゴ画像がリークされ、大きな話題を集めました。真偽の程は定かではないですが、Dogecoin決済の導入などの噂もあり、暗号資産決済 + SNSによる市場規模の拡大に期待したいですね。

✅ステーブルコイン

・ステーブルコインUSDCを発行するCircleは、SPAC上場を断念したことを発表。倒産の可能性があることを示唆するFUDもTwitterでは流れていましたが、2022年の第3四半期は、総収益と準備利子収入が2億7,400万ドル、純利益は4,300 万ドルとされており、Circleからの公式な説明を待ちたいところです。

・暗号資産取引所Coinbaseは、USDTをUSDCに変換する手数料を無料にすることを発表。BUSDの台頭もあり、USDCのシェア率が低下する中、ステーブルコイン市場における競争が激しくなってきていますね。

・Tether社は、オフショア人民元(CNH)ステーブルコイン「CNH₮」を発表しました。Tron上で発行されるとのことで、ニッチな領域においてもステーブルコイン市場の拡大が進んでいます。

✅アフリカ

ナイジェリアでは、CBDCであるeNairaの普及促進にむけて、ATMからの現金の出金を「45ドル/日」に制限することを発表。個人だけでなく企業にも適用されるとあって、国家による取り組みとしては少し批判を浴びそうですね。

・デジタルバンク「Be Mobile Africa」は、南アフリカを対象に暗号資産決済ゲートウェイを構築。売上の暗号資産を南アフリカのランド、米ドル、ユーロに変換できるオプションもあり、「Crypto — Fiat」のサービスはこれから増えていきそうですね。

✅規制

・米国では、FinCENがAML/CFT の取り組みにDeFiがどのように影響するのかについて銀行業界からのフィードバックを求めていることが明らかになりました。デジタル資産/通貨エコシステムを重要な優先分野としてしており、ある一定の規制の整備が想定されます。

欧州連合の州当局は、 1回の取引における暗号資産の決済金額を最大10,000ユーロに制限することを計画しています。暗号資産決済は少額決済に用いられることが多いですが、欧州ではある一定の制限を設けることでマネーロンダリングの防止に取り組む姿勢を見せています。

まとめ

https://www.youtube.com/watch?v=rcuB43MsJw8

先週はAfrica Bitcoin Conference 2022をふまえて、下記に関する議論や考察を調査していました👍

・Lightning Network × アフリカ = 金融包摂、経済発展。

・Bitcoin × Dfinity = 検閲耐性、分散化の未来。DeFi、決済手段としてBitcoin。

・Crypto + 超進歩主義(長期主義/加速主義)とあたらしい民主社会主義 + 通貨の多層化。

Lightning Networkによる国境を越えた貨幣経済/コミュニティの構築とNetwork Stateが示唆する概念との統合など、2023年以降の国家/貨幣のあり方について今後も考えていければと思います。

年末年始はイベントなどにも参加しているので暗号資産決済の普及促進に努めてまいります🙇‍♂️

✅参加イベント

■12/5 Arriba Xピッチコンテスト

■12/10 Web3Tokyo 

■12/10 第二回Diamond Handsミートアップ

■12/12 Taipei Blockchain Week

■12/12【Web300】TOKYO Web3 FES!

■12/13,14 NFT_Tokyo!

■12/21 web3忘年会 at CryptoBase

この続き : 0字 / 画像 0枚
100

会員登録 / ログインして続きを読む

関連記事

記事を書いた人

Japan

SNSにシェア

このクリエイターの人気記事

Slash Web3 Payments導入店舗一覧|暗号資産決済のSlash

388

Account Abstraction輪読会/ETHIndia報告会まとめ👍

126

貨幣の歴史と国民国家/資本主義の再構築について

111