UmbrelをBitcloudsでお試しする
DiamondHandsプロジェクトの影響で多くの方がUmbrelやmyNodeを使ってBitcoin・LNノードの構築・運用をしていて、DHのテレグラムグループでは毎日のようにノード構築の話がされています。実を言うと、僕はUmbrelもmyNodeも使ったことがなく、またラズパイすらもっていません。こんなことではDHプロジェクトに参加する資格がないぞ、と言われそうなので何とかしてUmbrelを使ってみようと思い、タイトルにあるとおり、Bitcloudsを使ってUmbrelを構築してみました。
Bitcloudsは以前に記事を書いていて、LN決済によるオンデマンドなVPSホスティングサービスです。個人的には一番よく使っているLappサービスなのですが、あまり注目されておらずちょっと寂しいです。今回はBitcloudsでUbuntuをホスティングし、そこへUmbrelをインストールして、Tor Browserからアクセスする方法を記載しました。ぜひ試してみてください!
※UmbrelのUbuntuインストールはこちらの公式サイトに沿っています。
※公式にも記載ありますが、Umbrelはラズパイへのインストールを推奨しています。Ubuntuなどへのインストールは不具合があるかもしれないので、以下の手順ではテストネット用として構築しています。
1.BitcloudsでUbuntuの購入とSSHログイン
まずはこちらの記事を参考に、Ubuntuを購入しSSHでログインします。bitcloudsでのubuntu購入は以下のコマンドでインボイスを取得できます。
$ curl -s https://bitclouds.sh/create/ubuntu
2.必要ソフトのインストール
ログインできたら、Umbrelに必要なソフトをインストールします。Umbrelのサイトには以下の4つが必須要件となっています。BitcloudsのUbuntuにはPython3が同封されているので、以下の1,3,4をインストールしていきます。
- Docker
- Python 3.0+
- Docker Compose
- fswatch, jq, rsync, curl (sudo apt-get install fswatch jq rsync curl)
以下のコマンドを実行してDockerのインストールをします。最後にhello-worldイメージが実行し「Hello from Docker!」と表示されれば問題ありません。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install \
apt-transport-https \
ca-certificates \
curl \
gnupg \
lsb-release
$ curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg
$ echo \
"deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
$(lsb_release -cs) stable" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io
$ sudo docker run hello-world
以下のコマンドを実行してDocker Composeのインストールをします。最後にバージョン情報が表示されれば問題ありません。
$ sudo curl -L "https://github.com/docker/compose/releases/download/1.29.2/docker-compose-$(uname -s)-$(uname -m)" -o /usr/local/bin/docker-compose
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
$ sudo ln -s /usr/local/bin/docker-compose /usr/bin/docker-compose
$ docker-compose --version
docker-compose version 1.29.2, build 1110ad01
以下のコマンドを実行してfswatch他のインストールをします。
$ sudo apt-get install fswatch jq rsync curl
3.Umbrelのダウンロード
以下のコマンドでUmbrelをダウンロードします。任意バージョンをダウンロードしたい場合はここから確認し、 archive/v0.x.x.tar.gz の値を変更してください。
$ curl -L https://github.com/getumbrel/umbrel/archive/v0.3.14.tar.gz | tar -xz --strip-components=1
4.Umbrelの実行
以下のコマンドを実行して、Umbrelをテストネット上で起動させます。
$ sudo NETWORK=testnet ./scripts/start
以下のメッセージが表示されてたら成功です。
Starting installed apps...
Umbrel is now accessible at
http://zosma-4.local
http://192.168.3.18
http://mojptmi6dszlsnldliyu3dauawj6zfrfwv5xhax4fulve5fthqc7l2ad.onion
Skipping status update when not on Umbrel OS
5.Umbrelへアクセス
上記の.onionで終わるURLを使ってTor Browserからログインしてみます。
上手くログインできていますね
以上がBitcloudsでUbuntuをホスティングして、Umbrelを使ってみる手順になります。
bitcoindはディスク容量を食うのでサービスをストップしたい場合があります。その場合は以下のコマンドでDockerをKillしましょう。
$ docker kill bitcoin
またLNDのコマンドを叩きたい場合は、以下のコマンドでコンテナ内へ入ることで実行できます。
$ docker exec -it lnd /bin/bash
LNDのデータを消去したい場合は、以下のコマンドで削除できます。
$ sudo rm -rf ~/umbrel/lnd/!(lnd.conf)
$ sudo rm ~/umbrel/db/user.json
$ sudo rm ~/umbrel/db/umbrel-seed/seed