なぜモナコインに価値があるのか

なぜモナコインに価値があるのか

「モナコインってジョークコインじゃないの?」
「お遊びのゴミでしょ」
「○○コインの方が将来性がある」

こんな風に思っている方は多いのではないでしょうか。私も最初はそうでした。しかし、今では真面目にネタコインに価値を見出しています。

この記事ではなぜモナコインに価値があるのか、そしてモナコインを通して私が何を実現したいのかということについて話していきたいと思います。暗号通貨に対する皆さんの考え方が少しでも変われば幸いです。

インフレと価値の保存

モナコインの話をする前に、なぜビットコインに価値があるのかという話をします。

Store of Valueという言葉があります。日本語に訳すと「価値の保存」といったところでしょうか。これは時間が経過しても価値を維持できる資産のことを指します。多くの日本人にとって価値を保存しておく手段となるのは円です。つまり一般的な貯金ですね。

毎月の収入から支出を引いた額というのは今すぐ使う必要がないため、将来のために保存しておく必要があります。例えば、1年間で貯金できる金額が最新のiPhone1台分としましょう。この貯金は円で保有しておくとします。3年後、何らかの事情で貯金を崩す必要となり、3年前に貯めておいたiPhone1台分の貯金で最新のiPhoneを買うことになったとしましょう。このとき無事にiPhoneを買うことができれば、価値を保存できていたことになります。しかしiPhoneを買うことができなかった場合、価値を保存しておくことに失敗したと言えるでしょう。この3年間で何が起こったのかというと、それは円の価格が他の資産と比べて相対的に下落したということです。

現在iPhoneの価格は10万円程度ですが、仮に3年後に15万円になっていれば3年前の10万円で買うことはできません。これはiPhoneを作っている会社が値上げを行ったという可能性もありますが、それよりも物価が上がった、つまり通貨の価値が下落したシナリオの方が可能性としては高いです。

そもそも各国の中央銀行は、自国の経済を成長させるためにインフレ目標を設定しています。通貨の価値を安い方向に誘導した方が、消費の促進に繋がり経済成長するので当然ですね。一見皆がハッピーな形に見えますが、真面目に円で貯金をしている人は痛い目を見ます。このように国家によって管理されている通貨では価値を保存することができないため、国家に依存しない価値保存の仕組みを構築する試みが生まれました。それがビットコインです。

価値保存の条件

ビットコインが誕生する以前の世界では、価値を保存する手段として広く認められていたモノは金(ゴールド)でした。「有事の金」という言葉もあるように、金融不安が起こると金価格に大きな影響を及ぼします。

ビットコインは一部でデジタルゴールドと呼ばれるほどに、金と似た性質を持ち合わせています。共通する特徴を挙げてみると、

・発行上限が存在する
・保存が可能
・採掘コストがかかる

現在の技術で採掘できる金の埋蔵量はある程度予測がついており、無限に湧いてくるものではありません。ビットコインには2100万BTCという発行上限が存在します。

金は放置していても腐らないので長期間の保存ができます。ビットコインも同様で、鍵を安全に保管していれば失われることはありません。

庭を掘っても金は出てきません。金鉱山での採掘には莫大なコストが掛かります。あなたが金を入手する方法は2つです。1つは金の採掘会社を立ち上げて自分で掘りに行く。もう一つは市場で入手する方法です。タダで金を手に入れている人はそこには存在しません。もしも庭を掘って金が出てくるようなことがあちこちで起これば、金価格は暴落するでしょう。

ビットコインも同様です。入手するには自分で掘るか買うかしか方法はありません。ビットコインはPoW(※1)という仕組みを採用しているため、掘るためには大量の専用機材と莫大な電力が必要です。金と同様、タダで手に入れている人はそこにはいません。これがビットコインをデジタルゴールドたらしめている理由です。(※2)

また、PoW以外の仕様を採用していたりICOを実施しているアルトコインは、特定の管理主体が最初にコインを発行せざるを得ない形になります。また多くの場合、コインを発行することで資金を調達しています。これは限りなく証券に近い(※3)性質を持っており、ビットコインが持つ価値保存の側面とは全く異なるものです。

モナコインとは

ビットコインと同様、PoWで稼働している日本発祥のアルトコインです。2013年末に総発行枚数ゼロの状態から、資金調達を行うことなくこれまで稼働しています。

・PoWで動いていて、誰もタダで入手することはできない(全員フィアットや電気を支払って時価で取得している)
・資金調達を実施していない
・最初に発行した人もいない

モナコインは証券としての側面は一切なく、ビットコインが持つ価値の保存と同様の性質を持ち合わせています。

このようにモナコインは発行者も管理主体も存在しないので、コインを主導する団体が存在しないという特徴があります。これは良いことですが、同時にデメリットでもあります。良い点は、発行主体が存在しないため価値保存として条件を満たしている点です。一方、デメリットは分かりやすいマスコットが存在しない点です。多くのコインの場合、発行主体が○○財団や○○委員会という形でコインの普及を後押ししていますが、モナコインにはそれがありません。だからこうしてインターネットの片隅でポエムを公開するしかないのです。

また、モナコインは主に日本の取引所で取引されており、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)から公表されているデータ(※5)によると総発行枚数の約83%が日本の取引所に存在します。つまり、大部分を日本人が保有しているということです。このようなコインは他に例がありません。

価値保存の手段としてはBTCが一番ですが、私はポートフォリオの一部をモナコインでも保有しています。今後もしビットコインの性質が認知されて価格が上昇したとしても、日本人はあまり恩恵を受けることはありません。日本の取引所に存在するBTCの数量は総発行枚数の1%未満だからです(ソース: JVCEA)。しかし、モナコインにも価値保存の性質があることが認知され価格が上がった場合、恩恵を受けるのは大部分を保有する日本人です。私はこのシナリオに賭けています。

日本におけるモナコインのStore of Valueとしての地位を確立させる、これが私のモナコインに対するスタンスです。

損をする人

現在ビットコインの価格が上がり続けています。BTCを保有している人はフィアット(ドルや円)換算での評価額が上がっており、利益が出ています。では誰が損をしているのでしょうか。それはフィアットをたくさん保有している人たちです。今ビットコインやその他のアセットが大きく値上がりしているのは、ドルが印刷されすぎたことによるインフレを回避するために世界の投資マネーが動いた結果です。

金融緩和を行なっているのはアメリカだけではなく、日本も同様です。一番最初に書いたiPhoneの例は実際に起ころうとしているのです。

モナコインの持つ価値保存の性質が広く認知されたとき、得をするのはモナコインのホルダー。一方、損をするのは日本円のホルダーです。

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有料部分は※部分の注釈です。Lightning Bitcoinを持っているアーリーアダプターの皆さんはぜひ読んでみてください。

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