CoinExに実装されているAMMが面白い [MONA]

CoinExに実装されているAMMが面白い [MONA]

先日CoinExという中国の取引所にMONAが上場したわけですが、このCoinExにはAMMという機能が実装されています。

https://www.coinex.com/exchange/MONA-USDT

※ この記事を読むには一般的なAMM(Automated Market Maker)の仕組みを理解しておく必要があります。

簡単な説明

CoinExにはAMM対応マーケットと非対応マーケットがあります。AMM対応マーケットでは流動性プールに対してユーザは2種類のコインを提供することができます。

トレーダーは流動性プールを利用して直接コインの交換を行うことはできません。その代わり、この流動性プールを利用して運営がオーダーブックに対していい感じに板を出してくれます。

その板が約定した際、運営は流動性プールを利用して反対売買を行います。つまり、オーダーブックと流動性プールのアービトラージを運営がやってくれるというわけです。

AMM対応マーケットの取引手数料は0.3%で、そのうちの半分は流動性提供者に分配されます。

またオーダーブックに直接板を出すことも可能です。

詳細な説明

例えばMONA-USDTのAMMプールに対して2000MONAと5000USDTを入れたとしましょう。(1MONA = 2.5USDT)

運営はこの流動性の範囲内でオーダーブックに板を出してくれます。例えば

"@2.65USDT 100MONAの売り板"
"@2.35USDT 100MONAの買い板"

買い手が現れ、100MONAの売り板が食われたとしましょう。この時、運営のプログラムはAMMプールに対して100MONA分の買いを入れます。

[取引前のプールの中身]
2000MONA , 5000USDT

[取引後のプールの中身]
1900MONA , 5263USDT

取引の結果、プール内のMONAとUSDTの数量は上記のように変化します。

買い手の支払う0.3%の手数料のうち、半分は流動性提供者に入ります。残り半分は運営の取り分です。

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AMM対応マーケットの利点は、市場参加者の少ない小規模コインでもオーダーブックにある程度の流動性を確保することができる点です。2種類のコインをある程度持っている人が1人でもいれば、オーダーブックは様になります。

欠点はオーダーブックにも関わらず取引手数料が割高である点です。

さて、一般的なAMMと同じくCoinExのAMMに2つのコインを入れる際もインパーマネントロスが発生する可能性があります。結果的に2つのコインを単純ホールドしておいた方が良かったとなるかもしれません。しかし、AMMプールのサイズに対して取引量が多いという状況ではたくさん手数料を受け取ることができるので、AMMに入れておく方が良いケースもあります。

ということで、皆さんもMONAとUSDTを用意して、CoinExのAMMに入れましょう。

Good luck!

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